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【移住先で人気の静岡県Part.2】中部エリア・静岡市周辺への移住

【移住先で人気の静岡県Part.2】中部エリア・静岡市周辺への移住

移住を検討している方にとって、移住先の生活環境はもちろん、どんな地域柄でどんな移住者さんが多いのか、馴染めるのかなど気になりますね。

静岡県は東西に広く、東部、伊豆、中部、西部に分かれています。

今回は中部エリアの中心地で、県庁所在地でもある政令指定都市の静岡市への移住についてお伝えします。

静岡市へ移住する理由、どんな移住者がいる?

①首都圏との距離感、すぐそこにある自然、近隣の街も魅力的!

東京と名古屋の中間点に位置し、新幹線でどちらにも1時間以内で行ける快適さと、JR東海道線や静岡鉄道(市内の私鉄)の利便性を理由に挙げる方が多くいらっしゃいます。

首都圏で車を使わない生活に慣れていて地方移住を検討しようとする方にとって、静岡駅周辺に公共機関や商業施設が集まっている「コンパクトさ」は、移住後の生活スタイルが大きく変わらない安心感があるようです。そのため、車生活を経験していない20~30代の方や、車無しで生活できる地方を探しているシニアの移住も多いようです。

海と山が中心市街地から近く、身近に感じられるのも特徴の一つです。

JR静岡駅から東海道線で西に2駅の用宗(もちむね)駅は、用宗漁港周辺の昔ながらの商店と水産加工会社、新しい商業施設が共存する「まち歩き」も楽しいローカル感あふれるエリアです。https://excite.mochimune.jp/

一方、東に3駅の清水駅周辺は、清水港を中心とする海が身近な地域です。国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台としても有名ですね。このエリアも、駅からほど近いところに商店街や商業施設、公共施設が比較的コンパクトにまとまっているのが特徴的です。世界遺産富士山の構成遺産「三保松原(みほのまつばら)」がある三保半島ではSUPや海水浴、サイクリングが気軽に楽しめます。

清水駅から2駅先の由比(ゆい)駅には徒歩圏内に桜エビで有名な由比漁港、その先の蒲原(かんばら)、新蒲原駅周辺では漁港のまちの暮らしや歴史ある旧東海道の宿場町の街並みを体感できます。

新東名高速道路より北部のエリアには「オクシズ」と呼ばれる広大な山間地が広がっています。「オクシズ」に移住して山の暮らしを満喫しつつ、市街地へ1時間足らずで通勤する方もいらっしゃるそうですよ。

市街地周辺にも低山がいくつかあり、ハイキング初心者におすすめです。

②高い文化度、教育環境が魅力的

県庁所在地ということもあって、美術館や博物館など市と県の施設がどちらもあり、市街地周辺で多様な体験ができます。

地方では珍しい特徴的な場として、国内外で活躍するSPAC(舞台芸術センター)の拠点が東静岡駅のグランシップ内にあり、草薙駅からほど近い日本平の自然豊かな森には舞台芸術公園が広がっています。

舞台芸術に関心がある方が堪能できるのはもちろん、親子向けの催しなども多く開催されています。

日本平周辺には、園舎をもたず野外で伸び伸びと子どもが活動できる「森のようちえん」や、自然の中での遊びから環境や自然との共存を学べる「エコエデュ」があり、子どもの教育環境の豊かさを求めて移住された子育てファミリーもいます。

中心市街地で毎年11月に開催される大道芸ワールドカップin静岡は30年の歴史があります。ふらっと訪れた誰もが楽しめ、青葉シンボルロードや街中の公園の雰囲気も体感できます。このイベントに来たことがきっかけで、「都会過ぎない穏やかさと、ゆったりした賑わいがある」と静岡が好きになり、移住相談に至ったケースもありました。

静岡市といえば「サッカーのまち」でもあり、老若男女問わずサッカー人口が多いです。Jリーグ発足当初からのチーム「清水エスパルス」は、大きなスポンサーを持たない唯一の市民球団でした。エスパルスが好きすぎてIターンで「エスパルス移住」した方がいるほど、熱狂的なファンが多いです。

移住者が気軽に参加できるサッカーやフットサルのチームは市内に多くあります。仕事以外の仲間ができる環境があるのは嬉しいですね。

③温暖な気候、穏やかな人柄が魅力的!

徳川家康公も「移住」し晩年を過ごした静岡市は、なんといっても温暖な気候と、駿河湾、富士山が望める環境が魅力。首都圏だけでなく北海道や東北など寒い地方からの移住される方も多いです。

こんな贅沢な環境に育まれた、ゆったり穏やかな静岡市民の人柄に惹かれる方もいらっしゃいます。

東京で移住相談員をしていた時にも、相談者からよく聞いたのは「静岡は人が良く、穏やか」というフレーズです。

移住者から見た静岡市民の気質は、穏やかで人付き合いはほどよい距離感があるのが特徴。外から来た人に積極的に関わるというより、始めは静かに見守る人が多いようです。と言っても警戒して見守るのではなく、仲良くなれるきっかけを探っているという感じ。

私(浜松市出身)は子育て時期に8年間、静岡市に住んでいたことがあり、そんな気質を大人と子どもどちらからも感じていました。

一方で、移住者からは「(静岡市民は)白黒つけない、あえてはっきり言わない人が多い」という声も聞いています。和を重んじ「角が立つ」のをためらう気質があるのかもしれませんね。

静かながらも、深い静岡愛

移住者に人気な半面、大学進学や就職をきっかけに首都圏などに転出する若者も多いのが現状ですが、地元を離れても静岡愛を語る方が多い印象があります。「静岡出身者の知り合いが皆、優しい人ばかりから興味を持った」「静岡出身の友人から静岡を勧められた」といった声も。データだけでなく人柄や口コミで移住先に選ばれるまちは素敵ですね。

首都圏在住の方で、静岡市出身者や静岡市ファンが入会できる「静岡市の『いいねぇ。』届け隊」に入会すると、静岡市の話題満載の「しずおか便り」や、静岡市東京事務所が開催するプロモーションイベント、現地ツアーの案内を受けることができます。ご興味がある方はチェックしてみてください。

https://www.city.shizuoka.lg.jp/406_000003.html#h2_3

静岡市の移住支援

①都内で移住相談できる静岡市独自の窓口があり、多くの移住イベントを開催

東京有楽町にある認定NPO法人ふるさと回帰支援センターには、静岡県の移住相談窓口と並んで静岡市移住支援センターがあり、静岡市専門の移住相談員が2人常駐しています。さらに年5回以上の移住に関する各種セミナーも開催しています。

最近では多様なセミナーに加えて、市内の不動産会社とコラボレーションし「分譲地見学バスツアー」を開催するなど、家を持ちたい人にとっては気になるイベントもありました。

静岡市の移住・定住情報サイト いいねぇ。静岡生活 では、セミナーや相談会などの最新イベント情報や過去のイベントを発信しています。そちらも合わせてご覧くださいね。

②現地の移住相談員がアテンドする「まち歩き」案内と「お試し住宅」体験がある

静岡市役所(葵区)と清水庁舎それぞれに常駐する現地の移住相談員が、定期開催日の土曜に市街地を一緒に歩く「まち歩き案内」を開催しています。
(令和5年度は全5回、それ以外の日も希望があれば個別対応可能)

https://shizuoka-seikatsu.jp/information/2795/

現地で自分で見て回るのももちろんいいですが、見るべきポイントや実際の生活者目線での話を聞きながら歩くと、新しい発見があります。

観光ではなく、実際に生活する体験ができる「お試し住宅」があるのは大きなメリット。市街地に2か所、山間地(梅ヶ島)に1か所あり、3泊4日から最長2週間まで使えます。
静岡市役所に常駐する移住相談員の浅羽さんに伺ったところ、お試し住宅を利用する多くの方がまち歩き案内を利用されるそうです。

また、移住前に現地での就職活動や住まい探しのために利用する方もいるそう。使えるのは1回限りなので、いつ・どう使うのがよいかも相談するといいですね。「お試し住宅」の利用には、必ず事前の移住相談が必要です。静岡市移住支援センター(東京)へお問合せください。

https://shizuoka-seikatsu.jp/information/897/

③移住後も繋がれる!

現地に移住相談員がいることで、移住後も気軽に市役所へ訪れる方が多いそうです。移住後にどんな暮らしをしているのか話せて、移住者同士のハブになる人がいるのは心強いですね。

Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,400案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。
移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。

【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
     https://achieve.atimes.co.jp/contact/

執筆者:宮嶋千恵美(chiemi miyajima)

浜松移住コーディネーター。国家資格キャリアコンサルタント。沼津市、浜松市、静岡市、富士宮市に転職&移住経験を経て、2015年~認定NPOふるさと回帰支援センター内の静岡県移住相談窓口にて移住相談員を務めた後、2020年浜松市へUターン。移住した方々との交流や、地元食材を使った料理とドライブが趣味

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