名古屋市への移住やUIターンはおすすめ?
メリット・人気エリア・支援金について解説 2023/10/1版
愛知県名古屋市への移住・UIターンを検討している人にとって、土地柄や移住するメリット・デメリット、馴染みやすさなどは、知っておきたい情報でしょう。
東海地方でもとくに大きな都市である名古屋市は、商業施設・産業・観光・歴史と、複数の魅力がある地域です。
本記事では、愛知県名古屋市への移住を検討している方に向けて、メリットやおすすめエリアを紹介します。移住の際に活用できる制度も紹介するので、参考にしてください。
【基本情報】名古屋市ってどんなところ?
名古屋市は、愛知県西部の尾張地方(尾張エリアと名古屋エリアを区分することもあります)に位置する政令指定都市で、愛知県の県庁所在地でもあります。
ものづくりの都市として発展してきた歴史があり、明治以降には織物・陶磁器・時計・織機などの近代産業が栄えてきました。工場では電力・ガスを原動力に活用することで大量生産を実現し、先進的な産業・技術が集約された世界レベルの産業技術中枢圏域と呼ばれた歴史があります。
市の特産品としては、名古屋コーチン・ういろう・味噌煮込みうどんなどが有名です。観光スポットとしては、東山動物園や名古屋港水族館をはじめ、トヨタ産業技術記念館、ノリタケの森などがあります。
また、名古屋市の歴史文化を感じられるスポットとしては、徳川家康の遺品などが観覧できる徳川美術館・日本初の国宝である名古屋城などがあります。
名古屋市の人口
名古屋市の人口は以下の通りです。
全人口 | 2,326,104人 |
男性 | 1,141,620人 |
女性 | 1,184,484人 |
世帯数 | 1,155,283世帯 |
令和5年における名古屋市には約230万人の市民が暮らしています。名古屋市は、東京特別区部を除けば、横浜市・大阪市に次ぐ全国第3位の人口を誇る都市です。
名古屋市の家賃相場
日本3大都市にも数えられる名古屋市ですが、東京23区と比較すると家賃相場は安くなります。名古屋市の中心街である中区では、ワンルーム・1Kなら6万円前後で住める物件が多く、1DK・2K・2DKといった少し広めの部屋でも7万円前後~10万円前後で借りられます。
また、港区・守山区・名東区・天白区など郊外の地区であれば、ワンルーム・1Kなら5万円前後で住むこともできるでしょう。。1DK・1LDK・2K・2DK・2LDKといった広めの部屋も5万円~10万円で住むことが可能です。
比べて東京23区の場合、千代田区・中央区・目黒区・渋谷区といった人気の地域では、1K・1DKでも10万円を超える物件があります。1DK・2K・2DKでも13万円台~15万円台と名古屋市に比べ、倍近くの費用が必要です。
杉並区・江戸川区・足立区といった郊外の区ならワンルーム・1Kで6万円前後ですが、1DK・2K・2DKなど広めの部屋になると10万円前後の部屋も増えます。そのため、名古屋市は東京に比べると家賃相場が安いと言えるでしょう。
名古屋市の交通
名古屋市の交通事情は、電車・バスともに多くの路線が通っており、公共交通機関は充実しています。
電車は、JRや名鉄(名古屋鉄道)、地下鉄も6路線あるため市内各地への電車移動には困りません。とくに環状化している地下鉄名城線は、市内の移動の利便性を大きく向上させています。
また、バスの路線も市内に行き渡っています。料金も一律210円と安く、子どもからお年寄りまでどなたでも利用できる「人にやさしいバス」をコンセプトに運用されています。
自家用車を持っていない方でも移動手段に困らず、市内の各地にアクセスしやすいのが名古屋市の交通の特徴でしょう。
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名古屋市に移住するメリット
さまざまな魅力・特徴を持つ名古屋市ですが、移住者にとってのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。名古屋市に移住するメリットを紹介します。
都内へのアクセスが良い
名古屋市は都内へのアクセスが良く、新幹線を利用すれば2時間前後で東京に行けます。
(「のぞみ」が停車し、乗車可能な本数も非常に多いです。)
また、名古屋市から名鉄で30分ほどの場所にある常滑市には中部国際空港セントレアがあり、国内線の飛行機を利用すれば約1時間ほどで東京に行くこともできます。
そのため、都内で働きながら名古屋市に住むことも現実的な話だと言えるでしょう。
新幹線・飛行機以外にも、高速道路を利用すれば車でも4〜5時間ほどで都内へ行けます。新幹線・飛行機よりも時間はかかりますが、休日にマイカーで都内に遊びに出かけるといったこともできるため、ファミリー層にとってもメリットがあると言えます。
家賃が比較的安い
先述したように、名古屋市は東京・大阪などの都市部と比べて家賃が安いことがメリットです。名古屋市の中心部を避けて物件を選べば、ワンルーム・1Kなど1人暮らしの部屋なら4万円前後で住むこともできます。
2DK・2LDKといった2人以上で住む場合の部屋でも、7万円前後で住むことができるため、カップル・家族連れでも家賃を抑えて暮らせるでしょう。そのため、家賃の負担軽減分のお金を貯金に充てたり、必要な家具・家電などの購入に回したりできるのも魅力です。
求人が多い
愛知県は、日本で3番目に上場企業が多い都道府県です。トヨタ自動車の関連企業をはじめ、機械・小売・商社・建設・情報通信など、有名な上場企業が本社を構えています。
日本3大都市の1つである名古屋市は大企業の求人が多く、特に優良なメーカー企業が近隣に多数点在するため、製造業従事者やエンジニアの方にとっては転職先の選択肢も豊富です。
名古屋市単体でも、全国の約2%の経済規模をもち、東海エリアの中心都市として、製造業が牽引する名古屋圏経済において、商業・サービス業を担っている都市と言えます。
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名古屋市に移住するならどこがおすすめ?人気エリアを紹介
ここでは、名古屋市でもとくに移住先として人気のエリアを紹介します。各エリアの特徴を押さえておきましょう。
名東区エリア
名東区は、名古屋市内では平均的な家賃相場で、金銭的な負担をそれほどかけずに住める地域です。区内には地下鉄東山線が通っているため、通勤・通学に便利です。また、名古屋第二環状自動車道・東名高速道路も通っているため、車での遠出がしやすいことも特徴です。
さらに、緑が多く自然豊かな公園が多いため、子育てがしやすい街としても知られています。14歳以下の子どもの人口比率が名古屋市内16区の中で2番目に多いことからも、街全体の雰囲気がファミリー層に支持されていることが伺えます。
千種区エリア
名古屋市内でも覚王山・星ヶ丘といった人気の高い街があるエリアです。地域全体の雰囲気としては落ち着いており、閑静な住宅街が広がっているのが特徴です。また、高校や大学が数多く集まっており、単身・ファミリー・学生と、どの層の人でも住みやすい環境が整っています。
近隣地域へのアクセスも良く、東山線を利用すれば、名古屋駅・栄駅まで電車1本で行くことができます。治安も良いため子育てがしやすく、高齢者が住む街としてもおすすめできるエリアです。
中区エリア
中区は、名古屋市のほぼ中央に位置している地域で、市の中心部のため商業施設が多く、ショッピングや食事などが楽しみやすい都会的なエリアです。
区内の地下鉄は名古屋市営地下鉄6路線のうち4路線が通っています。さらに、JR中央線・JR東海道本線・名鉄名古屋本線・名鉄瀬戸線が通っているため、名古屋市外の地域にも気軽にアクセスできます。そのため、昼夜問わず人の行き来が多いのも特徴です。
家賃相場は名古屋市内の中では高く、路線の多さ・商業施設・飲食店が充実しているなど、利便性の高さが影響していることが考えられます。また、通勤・通学に便利な地域であり、休日の外出にも向いている需要の高いエリアであることも、家賃の高さに影響しているでしょう。
中村区エリア
中村区は、名古屋市の中心に位置する中区の西隣にある区です。2027年にリニアモーターカーが開通する予定(工期が遅れる可能性もあり)であるため、さらなる発展が期待できる地域です。とくに、中村区の南東エリアにある「ささしまライブ駅」周辺の開発が進んでおり、今後利便性が大きく向上することが予想されます。
電車移動もしやすく、地下鉄東山線・あおなみ線・桜通線・JR東海道本線・JR中央本線・JR関西本線・名鉄名古屋本線・近鉄名古屋線・新幹線と、豊富な路線が通っていることが特徴です。
また、東山線の沿線上の駅の近くに公園が点在しており、子どもを連れたおでかけや、散歩・ウォーキングなどのアウトドアに向いているのも魅力でしょう。
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名古屋市への移住の際に利用できる「名古屋市移住支援補助金」
「名古屋市移住支援補助金」は、東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から名古屋市に移住し、就業または起業した場合に補助金が交付される制度です。東京圏への人口の一極集中の是正と、地方にある中小企業の人手不足を解消するために発足されました。
支給金額は、単身の場合60万円、世帯の場合100万円が支給され、18歳未満の世帯員を帯同して移住した場合、子ども1人につき上限100万円が追加で支給されます。
支給対象になるには、移住元・移住先・就業・その他要件の、それぞれの要件を満たす必要があります。就業に関する支給要件は、都道府県が移住支援金を対象とする地元求人への就業者だけでなく、テレワーク就業者も対象になるのも嬉しいポイントでしょう。
支給対象になるために必要な要件はそれほど厳しくないため、東京圏から名古屋市へ移住する場合は利用するのがおすすめです。
より詳しく求職者向けの移住制度に関して知りたい場合は、「名古屋市公式サイト」や「あいちUIJターン支援センター」をご覧ください。
【まとめ】名古屋市の求人を探すなら
名古屋市は、東京・大阪などと比較して家賃相場は安く、子育てに適した環境が整っていることから移住先として人気がある地域です。
また、電車・バスなど公共交通機関も充実しており、市内の移動に困ることもありません。都内へのアクセスも良く、仕事・休日の外出で東京に行きやすいことも特徴です。
仕事に関しても、トヨタ自動車の関連企業をはじめ、複数の上場企業が本社を構えており、機械・小売・商社・建設・情報通信など幅広い求人があることがメリットでしょう。
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