プログラマへの転職、プログラマからの転職は難しい?プログラマの平均年収を年齢別・経験年数別などから詳しく解説 2025/6/30版

近年のIT人材の需要にともない、プログラマへの転職を考えている方は少なくありません。これからプログラマを目指す方の中には、年収が気になる方も多いでしょう。
厚生労働省の調査によると、プログラマの平均年収は574.1万円です。しかし、あくまで平均であり、経験年数や雇用形態、使用している言語によっても異なります。
これからプログラマを目指す方や、新しい言語に挑戦しようと考えている方は、自分の目指す状況に合わせて平均年収を把握しておくことが大切です。
本記事では、年齢別・言語別・雇用形態別・経験年数別にプログラマの平均年収を解説します。年収を具体的に向上させるための方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
プログラマとは?
IT業界で転職を検討しようとした際、「PG/SE」といった職種名や、「プログラマ・システムエンジニア」等の表現が見られることがあります。
いわば、プログラマとシステムエンジニアを一括りにしたような表現です。
では、プログラマとシステムエンジニアは何が違うのでしょうか?
一般的にはプログラマ=詳細設計以降の工程(下流工程)を担うエンジニアといった解釈になります。
逆に言えば、詳細設計より上流の工程を担当するエンジニアがシステムエンジニアになります。
システム開発においては、目的となる成果物を目指し「工程」と呼ばれるステップごとに作業を行っています。
参考コラム:システム開発における工程(フェーズ)とは?未経験者がはじめに担当することの多い工程や目指しやすい職種も解説 2025/3/26版
当コラムでは工程に関する説明は割愛しますが、その「工程」において、詳細設計→プログラミング→テスト といった流れで、目的となる成果物の中の特定の機能を作り上げます。その機能を部品と見立てた時に、部品の集合体が目的となる成果物=システムとなります。
したがって、プログラマは部品(機能)となるプログラムを作るエンジニアという事になります。
一方で、システムエンジニアは、それらの部品の集合体であるシステムを実現するための、処理の流れや業務の流れをイメージし、フローチャート等の手法を用いて、設計する役割となります。
言い方をかえれば、先に目的となる成果物の全体像をイメージしたうえで、必要な処理や流れにおいて、●●のような機能が必要だから、そこに★★といったプログラムを作る といった具合に、よりユーザが使う場合を想定した部分から部品や機能(プログラム)に落とし込んでいく役割です。
それ故に、プログラマとしてプログラムを組んだ経験が必要な役割とも言えます。
このように、プログラマ(PG)とシステムエンジニア(SE)は、同じ目的に向かって、所定の工程で分けられた仕事をしていることで、役割を区別していると言えます。
ただ、開発規模の小さな成果物をゴールとした場合、システムエンジニアが上流から下流まで一連の工程を全てこなすといった事もあり得ます。
そうした事情から、システムエンジニアが出来る人材であれば、プログラマの役割もこなせるという趣旨のもと、「PG/SE」や「プログラマ・システムエンジニア」といったような、一括りの表現がされるのだと見立てられます。
それだけに、あえて「プログラマ」という表現としている職種や役割は、担当工程がある程度明確化されたエンジニアとしてのポジションになる事が考えられます。
プログラマ→システムエンジニアの流れは、一般的なプログラマのキャリアパスですが、よりテクニカルな部分にこだわって仕事をしたい方等において、プログラマのままの役割の中にとどまって働く方もいます。
また、フリーランスのエンジニアにおいては、開発プロジェクトにおいて外部業者に任せられる箇所のみを依頼されるケースがあり、それ故に上流工程に当たらない箇所(プログラミング)のみの役割を依頼されるといったこともあり得ます。
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プログラマの平均年収とは?

厚生労働省のJobtagの調査によると、プログラマの平均年収は574.1万円です。国税庁が調査した令和5年度の正社員における平均年収530万円と比較しても、高い給与水準です。
しかし、プログラマの年収は年齢や経験年数、習得しているプログラミング言語、さらには雇用形態によっても異なります。
ここでは、項目別のプログラマの平均年収について解説します。
- 年齢別のプログラマ平均年収
- 経験年数別のプログラマ平均年収
- 言語別のプログラマ平均年収
- 雇用形態別のプログラマ収入
参考:プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
年齢別から見るプログラマの平均年収
厚生労働省の調査によれば、年齢別の平均年収は以下の通りです。
年代 | 平均年収 |
20代 | 約408万円 |
30代 | 約586万円 |
40代 | 約694万円 |
50代 | 約713万円 |
プログラマの平均年収は年齢が上がるごとに高くなる傾向があり、50代になると約713万円となります。年齢や経験年数を重ねることで扱えるスキルが増え、配属されるプロジェクトや役割も難易度が高くなる傾向があるためです。
年齢を重ねるごとに経験とスキルが蓄積され、年収の向上に直結していることがこのデータから分かります。
参考:プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
経験年数から見るプログラマの平均年収
厚生労働省の調査によると、経験年数別の平均年収は以下の通りです。
経験年数 | 平均年収 | 月額給与 |
0年目 | 約342万円 | 28.54万円 |
1~4年目 | 約363万円 | 30.31万円 |
5~9年目 | 約414万円 | 34.51万円 |
10~14年目 | 約444万円 | 37万円 |
15年以上 | 約500万円 | 41.65万円 |
経験を積むにつれて年収が着実に上昇し、5年目を超えると400万円台になります。年収が上がる理由としては、経験年数に合わせてスキルや経験が蓄積された結果、担当できる業務が増えるためです。
継続的な学習と実務経験が、年収の向上につながると考えられます。
ただし、プログラマからSE、PL、PM等、担当工程を上流や管理側にキャリアアップした場合は、職種名として「プログラマ」とは呼称しなくなるため、上記の目安とは異なってくるため、留意が必要です。
参考:プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
言語別から見るプログラマの平均年収
プログラマの年収は、習得しているプログラミング言語によっても異なります。paiza株式会社の調査によると、年収の高いプログラミング言語のランキングは以下のとおりです。
言語 | 平均年収 |
Go | 710.9万円 |
TypeScript | 697.6万円 |
Scala | 679.8万円 |
Kotlin | 677.5万円 |
Ruby | 668.4万円 |
Python | 663.6万円 |
ランキング上位のような市場価値の高い言語を選ぶことで、年収が上がりやすい業界に参入しやすくなります。現在のスキルに加え、今後どのような業界に参入するかを十分に考えて言語を選択しましょう。
ただし、モダンな言語(新鋭の言語)の開発については、首都圏以外ではニーズが少ない傾向もあります。
ご自身が働きたいエリアや勤務地などの市場も加味して検討する必要があります。
参考:プログラミング言語別提示年収ランキング、2年連続Goが1位に。paiza、「プログラミング言語に関する調査(2024年版)」の結果を発表 | ニュース | paiza株式会社
雇用形態別で見るプログラマの収入
主な雇用形態別の平均収入は、以下の通りです。
雇用形態 | 収入 |
正社員 | 574.1万円/年収 |
フリーランス | 約580万円/年収 |
派遣社員 | 約2,400円/時給 |
アルバイト・パート | 約1,200円/時給 |
正社員としての平均年収が574.1万円なのに対し、フリーランスも同水準を得ていることが分かります。また、派遣社員は時給2,400円程度、アルバイト・パートは時給1,200円程度です。
今後どのように仕事をしたいかを明確にして、雇用形態を選択するのがおすすめです。
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<参考>
プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
プログラマーの仕事の平均年収は469万円/平均時給は1,198円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月- – フリーランスエンジニアの求人、案件サイト – Relance
プログラマの仕事内容は指示通りにプログラムを作成すること

プログラマの主な仕事は、提示された設計書や要件に沿ってコードを記述し、意図通りに動くか、いくつかのテストを実行することです。
なお、システムエンジニアとは担当する業務範囲が異なります。
システムエンジニア | プログラマ |
システムで実現したい要件や仕様に基づき、設計を行う仕事。プロジェクト規模によっては、自身がプログラミングも行うケースもある。 | 仕様書や設計書にもとづいてプログラムを作成し、正しく動作させる仕事。 |
一般的には、プログラマとして経験を積むことで、システムエンジニアの仕事を任せてもらえる流れとなっています。システムエンジニアの仕事はプログラマの知識や実務スキルが土台として必要なため、キャリアアップを目指している方は、スキルや実務を積み上げることが大切です。
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プログラマの年収を決める要素

プログラマの年収は、さまざまな要素によって決まります。一つひとつの要素を理解し、戦略的にスキルを磨くことで高年収を目指せるでしょう。
ここでは、プログラマの年収を決める要素について解説します。
- 扱えるプログラミング言語
- これまでの実務経験
- 所属企業の規模
- 所属企業が得意とする業界
- 本人の年齢と相応のスキル
扱えるプログラミング言語
扱えるプログラミング言語の種類によって年収が変わります。とくに市場価値の高い言語を扱えるエンジニアは、高単価の案件や年収の高いポジションに就きやすくなります。
たとえば、人工知能やデータ分析に強いPythonや、APIサーバ構築などで使われるGoなどは近年、需要が高まっているため高収入を狙いやすい言語です。常に新しい技術やトレンドにアンテナを張り、自身のスキルセットをアップデートしていくことが重要です。
また、古くからある言語の中でもC言語はIoTのニーズ拡大もあり未だ需要が衰えず、その一方で実務経験者の母数が少なくなってきていることもあり、評価や処遇を得やすい言語と言えるかもしれません。
市場で希少価値の高い言語スキルを身につけることは、高年収への直接的な道筋といえるでしょう。
これまでの実務経験
実務経験の有無は、プログラマの市場価値を左右する指標のひとつです。以下の経験があるプログラマは、企業からの評価は大きく異なります。
- 上流工程を理解して作業ができる
- チーム開発の経験がある
- リーダーとしてのマネジメント経験がある
上流工程を理解した作業ができたり、マネジメントの経験があったりするとチーム全体を俯瞰して業務を進められるため、プロジェクトを円滑に進められます。結果として、新しい仕事やポジションにつながりやすくなるため年収が上がるでしょう。
年収を高めたいと考えている方は、まず実務経験を積み上げていくのがおすすめです。
所属企業の規模
プログラマの年収は、所属する企業の規模によっても大きく変動します。
一般的に、外資系企業や国内の大手IT企業は、豊富な資金力を背景に、優れた人材を確保するために高水準の報酬を提示する傾向にあります。とくに、外資系のIT企業では、入社して数年であっても高い年収が提示されるケースも珍しくありません。
一方、高収入が期待できる企業では、競争率が高くなるためスキルや経験が必要になる点には注意が必要です。
企業の規模が大きいほど、安定した経営基盤と、より大規模なプロジェクトに携わる機会が得られるため、キャリアアップと年収向上が目指しやすくなるでしょう。
所属企業が得意とする業界
所属企業が扱っているサービスや、取引業界によっても年収が異なります。
金融系や医療系といった専門性が高く、かつ社会的インフラを支えるような業界はシステムの安定性やセキュリティが重要視されます。システムの開発には高い技術力と専門知識を持ったプログラマが必要なため、高収入になるケースが多いです。
また、日本の産業の中でも裾野が広い自動車や、自動車関連分野をは、新しい技術やソフトウェアの開発が途切れないため、そうした顧客を得意とする会社に所属した場合、高い生涯年収を得やすい可能性があります。
加えて、上流工程にステップアップする際も、業界や業務特有の課題やありがちな事例を把握しておくことで、高い評価が得やすくなったりもします。
業界や用途によって、必要なプログラミング言語や開発手法が異なります。
特定の業界知識と結びついた言語スキルは、年収を大きく引き上げる要因となります。
本人の年齢と相応のスキル
プログラマの年収は、本人の年齢によっても変動する場合があります。
一部の企業では、年齢給という形で、年齢が上がるにつれて給与が増える仕組みを採用しているケースも少なくありません。それは年齢と共に経験や知識が豊富になることを評価する側面があるためです。
また、年齢を重ねるにつれて、単なる開発作業だけでなく、プロジェクトリーダーやマネージャーといったプロジェクトを管理するポジションへの道も考えられます。
とはいえ、年齢を重ねてもスキルや実績が十分でない場合は、年収が思うように上がらないこともありますので、年齢相応の継続的なスキルアップが大切です。
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プログラマに必要なスキル・知識

プログラマとして年収を高め、キャリアを築いていくためには、単にコードを書けるだけでなく、多岐にわたるスキルと知識が求められます。
以下のスキルは、あなたの市場価値を高め、プロジェクトでより重要な役割を担う上で大切です。
- プログラミングスキル
- ミスを発見できる能力
- ITの基本的な知識
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 特定の業界や業務処理に関する理解
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、プログラマとして求められるスキルの一つです。コードを書けるというだけでなく、仕様通りに動作するプログラムを正確かつ効率的に構築できる能力を意味します。
とくに、アルゴリズムやデータ構造を深く理解していると、作成するコードの品質が向上し、あなたの市場価値も高まります。さらにレベルが上がると、特定のフレームワークを用いた開発スキルなどが現場で求められるでしょう。
実践的な開発現場で求められるプログラミングスキルを活かすためにも、継続的な学習と実践が必要です。
ミスを発見できる能力
プログラマにとって、プログラム内のミスを発見できる能力は重要です。
プログラマはデバッグと呼ばれる作業内で、期待通りに動作しない原因を見つけ出し、修正します。ミスを発見する力が高いプログラマは、デバッグの中で不具合による手戻りを減らし、開発の遅延を防げます。
ミスを発見できる能力を高めるには、以下のような意識と行動が必要です。
- 自分のコードを客観的に確認する
- エラーメッセージを確認する
- ツールを使う
- 集中して確認する
- プログラミングスキルを高める
細部まで注意を払い、論理的に問題を追跡する能力は、プログラマの信頼性を高めます。
ITの基本的な知識
ITに関する基本的な知識は、仕事を進める上で共通言語となるため重要です。
もし、ITの基礎知識が不足していると、実装に時間がかかったり、セキュリティリスクに気づけなかったりすることがあります。また、同じプロジェクトメンバーと認識をそろえた会話ができなくなるため必要以上に工数がかかってしまうでしょう。
プログラマとして以下の内容(いわゆる開発環境)は基礎として押さえておきましょう。
- OS
- ネットワーク
- データベース
- セキュリティの基礎
必要であれば、本を読んだり資格を取得したりして、知識を体系的に身につけるのがおすすめです。
論理的思考力
論理的思考力とは、状況を分析し、論理立てて考えて結論を導き出す考え方のことです。プログラマにとって、論理的思考力は、問題解決やシステム設計において活用する重要なスキルです。
たとえば、設計書に記載されている情報を正確に理解し、具体的なプログラムに落とし込むため、物事を体系的に分解し、順序立てて考える力が求められます。また、デバッグなどで予期せぬ問題が発生した際にも、原因を特定し、的確に解決策を見つけられるでしょう。
このように、複雑な情報を整理し、筋道を立てて考える能力がプログラマには求められます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、チームでの開発の円滑な連携において重要なスキルです。複数のプログラマが協力して進めるチーム開発において、情報共有や意見交換が常時おこなわれます。
適切なコミュニケーションは手戻りを減らし、開発工数の削減にもつながるため、プロジェクトを円滑に進められるでしょう。
また、近年ではリモート開発が増加しているため、文章やオンラインでのコミュニケーションが多くなっています。今後はさらに、互いに協力し合い、仕事をスムーズに進めるための協調性が求められています。
特定の業界や業務処理に関する理解
これらは、業界知識や業務知識といった言葉で表現されます。
ソフトウェア開発の目的は、そもそも「不便を解決する行為」「便利にするための行為」であると言えます。
逆に言えば、不便を解決したいから、便利にしたいからこそ、発注者側はシステム開発をします。
だからこそ、その不便が何なのか? どんな問題・課題があり、何が原因なのか? といった理解がある人材ほど、解決策となるロジックを発想しやすいものです。
つまり、所定の業界や業務フローにおける問題・課題・原因を理解しているエンジニアは、その解決策の発想も持ちえるエンジニアと言えるわけです。その知識は要件定義や基本設計といった上流工程で活かされる素養となります。
したがって、そうした知識や理解を深めておくことで、職域を広げた際に専門性を発揮しやすい分野を持つことにもなります。いわば●●業界/●●の処理の専門知識を持ったエンジニアといった評価です。
つまり、該当業界の該当処理を解決したい案件があった場合、お声がかかりやすい=評価が高いとなる訳です。
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プログラマが年収1,000万円を達成するにはレイヤーを上げる必要がある

プログラマが年収1,000万円を達成することは、決して簡単な道のりではありません。しかし、レイヤーを上げることで達成できる可能性が高まります。
具体的には、プログラマとして実績を積み、システムエンジニアやプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーといった、より上流工程や管理職を目指すことが現実的な道筋です。
上流工程や管理職では、プログラマとしてのスキルの他にもさまざまな能力が求められます。
- 技術的な知識
- 顧客折衝能力
- マネジメント能力
- 問題解決能力
- ヒアリング力
まず、プログラマとして計画的にスキルや実績を身につけ上流工程や管理職を目指しましょう。上流工程や管理職として、専門性や実績を積み重ねることで、年収1,000万円を目指せます。
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プログラマが年収を上げる方法

プログラマとして年収を上げるためには、戦略的なアプローチが大切です。プログラマとしてのスキルや実績を積み上げながら市場価値を高めることで高収入を目指せるでしょう。
ここでは、プログラマが年収を上げる方法について解説します。
- 年収水準の高い企業・業界に転職する
- 上流工程も担当できるようにする
- 深い業界知識・業務知識を身につける
- プロジェクト管理スキルを身につける
- フリーランスとして独立する
年収水準の高い企業・業界に転職する
年収は企業や業界によって異なります。現在よりも給料の水準が高い会社に転職することで高収入を目指せるようになるでしょう。
とくに、以下のような企業は高収入になりやすい傾向があるため、転職先として検討するのもおすすめです。
- 大手SIer
- コンサルティングファーム
- 大手メーカー企業のIT部門(またはIT子会社)
- 金融系企業のIT部門(またはIT故会社)
- 生成AI関連企業
- スタートアップ
上記の業界は、最新技術への投資が積極的であり、優秀な人材に対して高い報酬を支払う傾向があるためです。
一方で、年収の水準が高い企業や業界は高いスキルや専門性が求められる傾向にあります。スキルや経験を積みながら、段階的に目指していくのがおすすめです。
上流工程も担当できるようにする
プログラマが年収を大幅に上げるためには、上流工程も担当できるようにすることが大切です。
上流工程とは、顧客の要望を詳細に聞き取り、システムの骨組みを設計する要件定義や基本設計といった初期段階の作業を指します。プロジェクト全体を左右する工程のため、責任が大きく、報酬も高額になります。
また上流工程には、技術力だけでなく、ビジネス能力や提案力といった総合的な力が必要です。
一般的にプログラマの業務には上流工程が含まれませんが、今後システムエンジニアとして成長していくためには上流工程も担当できるのがおすすめです。
深い業界知識・業務知識を身につける
プログラマとして年収を上げるためには、特定の分野における深い専門知識やスキルを身につけることが大切です。
近年では、プログラミング言語のトレンドとしてPythonやGoなどが人気を集めています。また汎用性が高いJavaやC#、JavaScriptなども需要があります。制御IoTの分野においては、C言語、C++等のニーズは未だ衰えません。
つまり需要のある言語に関連する知識やフレームワークなどで深い専門性を身につけられると市場価値が高まりやすくなるでしょう。
またITだけでなく業界・業務の専門知識を身につけておくことも重要です。たとえば、金融や製造といった特定の業界の知識があると、特有の課題やビジネスの流れを把握し、より的確なシステム開発や改善提案が可能になります。
経理・会計・人事・受発注など、どの会社でも必ず必要な業務の理解があれば、それだけそうしたニーズに対応しやすくなります。
このような専門性は、他のプログラマとの差別化となり、特に上流工程にて強みとして高く評価されます。
プロジェクトを管理スキルを身に着ける
プログラマの立ち位置である以上、プロジェクトを管理する役割を担う事は無いかもしれませんが、後輩や部下、協力会社のメンバー等、進捗や品質を管理する機会があれば、是非積極的にトライしてみましょう。
なぜなら、プログラマ→システムエンジニアというように、職域を広げることでキャリアアップするのと同時に、システムエンジニアの中でもプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャといったように、職位を高めることでキャリアアップに繋がるためです。(工程経験を広げる=職域を広げることですが、進捗、品質、コスト等を管理する=職位を広げることと言える。)
それは即ち、その方をリーダーとしてプロジェクトチームを組めるとも言い換えられます。
発注者から受注者への依頼においては、チーム単位で行われることが多く、受注側もチームで受注できた方が、より売り上げも上げやすいです。
だからこそ、そうしたスキルや経験を積んだ人材は重宝されますし、処遇が改善しやすいと言えます。
フリーランスとして独立する
フリーランスの場合、企業に所属するのではなく、個人で案件を受注するため、自身の技術力が直接収入に反映されやすくなります。とくに、即戦力として期待される高い技術力を持つプログラマは、案件の単価設定において優位に立つことが可能です。
企業に勤めている場合には実現が難しいような高額案件を獲得できるケースもあるでしょう。
ただし、フリーランスには、案件獲得のための営業力や自己管理能力、そして収入の不安定さといったリスクもともなうため、十分な準備と計画が必要です。
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プログラマの転職は難しいのか?

プログラマへの転職、あるいはプログラマからの転職は、それぞれの状況によって難易度が異なります。
しかし、IT業界全体での人材不足は続いているため、適切な戦略を立てれば決して不可能ではありません。
ここでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
- プログラマへの転職
- プログラマからの転職
プログラマへの転職
近年のIT人材不足により、プログラマへの転職は未経験からでも十分に可能です。
経済産業省は、日本のIT人材は2030年に最大で79万人不足すると予測しています。実際、各企業もIT人材を求めており、求人条件に「未経験歓迎」と記載している案件も少なくありません。
そのため未経験からプログラマへの転職も需要があるといえるでしょう。
しかし、未経験での転職を成功させるためには、事前の学習は必須です。
独学やプログラミングスクールなどを利用して、基本的なプログラミングスキルやIT知識を習得しておくことで、企業へのアピールポイントが増え、転職の成功確率を高められるでしょう。
参考:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果|経済産業省
プログラマからの転職
プログラマからの転職は、これまでの経験で培った論理的思考力やITの基礎知識を武器に、さまざまなキャリアパスを選択できます。
たとえば、顧客に近い立場でシステムの要件定義や設計をおこなうシステムエンジニアは、プログラマの延長線上にあるキャリアアップとして人気です。また、管理スキルを身につけることでプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーへのキャリアにもつながるでしょう。
また、社内SEなど、事業会社におけるIT担当の役割もキャリアチェンジへの道筋としては選択肢になります。
一方、異業種への転職の場合は、年収が下がる可能性やキャリアプランが不明確になる場合も考えられます。
しかし、ITスキルを活かせる職種を選ぶことで、報酬の低下を最小限に抑えられるでしょう。
たとえば、IT商材の営業職や、ITコンサルタントなど、ITで顧客の課題を解決するための提案を行う職種です。
実現可能性の可否判断や、バックボーンとなる知識は、きっと材料になる事と思います。
プログラマに転職するために必要な手順

プログラマとして成功し、年収アップを実現するためには、計画的な転職活動が大切です。
ここでは、プログラマに転職するために必要な手順を紹介します。
- 自己分析を実施して転職の目標を立てる
- プログラマに必要なスキルを習得する
- IT業界専門の転職エージェントを活用する
自己分析を実施して転職の目標を立てる
プログラマとして転職を成功させるためには、まず自己分析を実施し、明確な転職目標を立てましょう。
自己分析で自身の強みと弱み、なぜ転職をしたいのかを明確にすることで、今後の活動の指針ができます。転職活動の軸が完成したら、希望年収や働き方などの目標を合わせて考えましょう。
理想と現実のギャップを明確にすることで、どのようなスキルを身につけ、経験を積むべきか、具体的な学習計画をロードマップとして描けるでしょう。
必要であれば、エージェントサービスを利用して、キャリアアドバイザーと一緒に自己分析や転職の目標を洗い出すのがおすすめです。
プログラマに必要なスキルを習得する
プログラマへの転職を成功させるためには、必要なスキルを効率的に習得することが大切です。
おすすめの勉強方法は、以下の通りです。
- スクール(オンライン型・対面型)
- 専門書
- 職業訓練校
自分に合った学習方法を活用して基礎知識を学びましょう。
また、学習において資格取得もおすすめです。
とくに、「基本情報技術者試験」といった国家資格は、ITに関する基礎的な知識を勉強できます。取得していることで、企業に対して基礎的な知識があることを証明できるため、採用担当者からの評価も高まるでしょう。
IT業界専門の転職エージェントを活用する
転職エージェントとは、キャリアの専門家が求職者の転職をサポートしてくれる人材紹介サービスです。基本的に無料のため、安心して利用できます。
専門のエージェントでは、一般には公開されていない「非公開求人」を多数保有しており、あなたの希望やスキルに合致する仕事を提案してくれます。応募書類の添削や模擬面接といった選考対策を提供してくれるため、通過率を高められるのも嬉しいポイントです。
キャリアの専門家のサポートを受けることで、効率的かつ有利に転職活動を進めることが可能になります。
スキルを身につけて高収入のプログラマを目指しましょう!
プログラマの年収は、習得しているスキル、担当する職種、そして働き方によって大きく変動しますが、継続的に学び続ける姿勢があれば、その上限はありません。
本記事で解説した具体的な転職手順を参考に、あなたもプログラマとして収入の向上を目指しましょう。
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Achieve Career(アチーヴキャリア)の無料転職相談
<執筆者:朝日 良(Akira Asahi)>
愛知県出身、24年間の地元で培った郷土愛を胸に仕事の関係で上京。以前までは、愛知県内で製造業やITエンジニアとして働く。現在はWebライターとして、愛知県の転職情報やUIターン支援など、地域の魅力を発信する記事中心に幅広いジャンルを執筆。地元で過ごした時間と、県外での視点を活かしながら、愛知県の地域活性化に寄与できる情報発信を目指しています。