豊田市への移住やUIターンはおすすめ？
メリット・人気エリア・支援金について解説

愛知県豊田市への移住・UIターンを検討している人にとって、豊田市に移住するメリット、家賃相場、おすすめのエリアなどは事前に知っておきたい情報でしょう。

豊田市は、愛知県の中でもとくに自動車関連の製造がさかんで、豊かな自然環境も特徴です。本記事では、愛知県豊田市の基本情報をはじめ、移住の際に役立つ情報をお伝えします。

【基本情報】豊田市ってどんなところ？

豊田市は、愛知県のほぼ中央に位置する市で、約918平方kmもの総面積を誇る県下最大の広域都市です。1951年に拳母（ころも）市として誕生した地域ですが、本社を構えているトヨタ自動車の世界的な躍進を受け、1959年に現在の豊田市に改称しました。

トヨタ自動車の影響もあり、自動車に関する製造出荷額は全国有数の規模にまで成長し、「クルマのまち」として広く知られるようになりました。自動車産業をはじめとする工業地帯が多いように思われがちですが、土地の約7割は森林が広がっており、豊かな自然環境があることも豊田市の特徴です。

恵まれた自然環境を活かし、農作物の栽培もさかんに行われており、特産品としては桃・梨・米・茶・なす・自然薯・白菜などがあります。

観光・レジャースポットなども多く、渓流の香嵐渓・渓谷の王滝渓谷・三河高原キャンプ村といった自然を活かしたスポットや、トヨタ会館・猿投神社・三州足助屋敷といった歴史を感じられるスポットもあります。

豊田市の人口

豊田市は、愛知県内では2番目に人口が多い地域です。豊田市の人口は以下の通りです。

全人口	416,880人
男性	216,940人
女性	199,940人
世帯数	186,210世帯

参考：「豊田市の今月の人口」豊田市

豊田市の家賃相場

豊田市の家賃相場は、愛知県の中では平均的です。1人暮らし向きのワンルーム・1K・1DK・2Kなら5万円前後、ファミリー向けの2LDK・3LDKは7～8万円台で住むことができます。

東京23区と比較した場合、中央区・港区・渋谷区などの人気エリアでは、ワンルーム・1Kでも10万円前後、2LDK・3LDKになると30万円前後の費用が必要になります。

また、23区の中では比較的家賃を抑えられる足立区・江戸川区・中野区でも、ワンルーム・1Kは6万円前後、2LDK・3LDKなら約10～16万円の費用が必要です。

豊田市は東京23区に比べて家賃を安く抑えられ、間取りが増えるほどその差額は大きくなります。人口が多い東京の中心部と比較すると3～4倍も違うため、東京都と比べ豊田市はリーズナブルに住むことができると言えるでしょう。

豊田市の交通

豊田市にはICが数多くあり、市の中心部だけでなく、郊外などさまざまな場所から高速道路を利用できます。

また、「とよたおいでんバス」と「地域バス」の2つが運行しており、市内全域に展開しています。地域バスの保見地域バス・石野地域バスは、乗車1回100円（子ども・障がい者は50円）と、料金が安いのも特徴です。

他にも、日進市の赤池駅から豊田市駅までをつなぐ名鉄豊田線が通っており、豊田市の中心部から北西にかけて移動できます。また、名古屋市営地下鉄鶴舞線と直通運転（赤池駅から直通）をしているため、名古屋市内への移動にも便利です。

豊田市に移住するメリット

豊田市は、生活環境と自然環境のバランスが整った街です。ここでは、豊田市に移住する具体的なメリットを紹介します。

充実した子育て支援

充実した子育て支援が行われていることが豊田市の特徴です。

豊田市は子育て支援に注力した結果、令和3年4月1日時点で待機児童数ゼロを8年間連続で達成しています。幼児教育と保育の無償化も実施しており、共働き世帯にとっても子育てがしやすい環境になっています。

豊田市が施行する主な子育て支援制度には、中学校卒業までの子どもの医療費を助成する子ども医療費助成制度、妊婦・出生児それぞれ1人あたり5万円を支給する伴走型出産・子育て応援事業などがあります。どちらの制度も、育児にかかる費用の負担を軽減してくれるため、子育て世帯にとっては力強い味方になります。

また、豊田市自然観察の森・鞍ケ池公園・王滝渓谷など、土地の約7割を占める豊富な自然を活かした遊び場が多いことも、子育てのしやすさにつながっていると言えるでしょう。

遊び場やイベントが豊富

豊田市は自然が多いことに加え、1人でもファミリーでも楽しめる遊び場やイベントが充実しています。

豊田スタジアムでは、サッカー・ラグビーなどのスポーツの試合をはじめ、凧あげ・フリーマーケットといったイベントも頻繁に開催されています。

7月末に行われる豊田おいでんまつりは、スターマインなど1,000発の花火が打ち上げられることで全国的に有名です。県外からも多くの人が訪れ、毎年賑わいを見せています。

自然を楽しめるスポットでは、香嵐渓や三河湖、押山から見える雲海など人気の観光地がめじろおしです。どのスポットも豊田市の美しい自然や絶景が堪能できます。

トヨタグループや関連会社などの求人が多数

トヨタ自動車の本拠地である豊田市は、自動車産業がさかんで、トヨタ関連の求人や製造業の求人が多数あります。

「クルマのまち」と呼ばれるだけあり、市内の製造業で働く人の約85％が自動車関連産業に従事しており、トヨタ自動車の関連工場は市内だけで10以上あります。工場以外にもPR施設が複数あり、トヨタ会館・トヨタ鞍ヶ池記念館などは豊田市の観光地にもなっています。

また、食品製造・家電製造・ダンボール製品製造など、トヨタ関連以外の製造業の求人も多くあります。

豊田市に移住するならどこがおすすめ？人気エリアを紹介

豊田市の中でもとくに人気のある3つのエリアを紹介します。

豊田市駅エリア

豊田市駅エリアは、生活の利便性が高いことが魅力の地域です。ショッピングモールやスーパー、映画館などがあり、豊田市の主要なスポットが集まっています。

複合商業施設の「T-FACE A館」「T-FACE B館」には、成城石井・ファッション・書店・公共施設・ドラッグストア・雑貨店・レストランなどが入っています。他にも「GAZA」や「KiTARA」といった複合商業施設が近くにあり、買い物をするのに便利でしょう。

豊田市内でもとくに栄えているエリアで、商業施設や娯楽施設が多いため、都会的な暮らしを重視したい人におすすめのエリアです。

梅坪駅エリア

梅坪駅は、名鉄豊田線・名鉄三河線の2路線が通る駅で、豊田市駅までは約2分の隣駅です。

駅の周辺には飲食店が多く、イタリアン・カフェ・ラーメン店・チェーン店などがあります。駅から徒歩圏内にはスーパーが4軒あり、生活上の買い物でも困らないでしょう。

特徴的なのは教育施設の多さで、梅坪駅近辺には幼稚園・保育園・小中学校・専門学校・高校・高専などが多数あります。また、梅坪公園・梅坪中央公園・平芝梅林公園など、自然や遊具のある公園が多数あるため、散歩やファミリーで訪れて遊べるのも魅力的です。

生活の利便性・教育施設・公園の多さから、子育て世帯に向いているエリアだと言えます。

三河豊田駅エリア

三河豊田駅エリアは、トヨタ自動車の本社工場をはじめ、企業のオフィスや工場が集まっているのが特徴です。

駅から5km圏内にはスーパーやショッピングモールが数多くあります。買い物がしやすく、生活上の利便性が高いのも魅力でしょう。

豊田市への移住は「移住支援金」を活用しよう

豊田市へ移住する場合は、「移住支援金（愛知県移住支援事業）」を活用するのがおすすめです。

この移住支援金は、首都圏（東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県）から豊田市に移住し、就業または起業した場合に交付されます。東京圏への人口の一極集中の是正と、地方にある中小企業の人手不足を解消するために発足されました。

支給金額は、単身の場合60万円、世帯の場合100万円が支給され、18歳未満の世帯員を帯同して移住した場合、子ども1人につき上限100万円が追加で支給されます。

支給対象になるには、移住元・移住先・就業・その他要件の、それぞれの要件を満たす必要があります。就業に関する支給要件は、都道府県が移住支援金を対象とする地元求人への就業者だけでなく、テレワーク就業者も対象になるのも嬉しいポイントでしょう。

より詳しく豊田市の移住支援金に関して知りたい場合は、「豊田市公式サイト」や「あいちUIJターン支援センター」をご覧ください。

【まとめ】豊田市の求人を探すなら

豊田市は、世界に誇るトヨタ自動車の本社があり、「クルマのまち」として広く知られています。その一方で、土地の約7割が森林に覆われているなど、豊かな自然環境も魅力的な地域です。

トヨタ自動車の工場や関連企業をはじめ、食品製造・家電製造などの企業が多くあり、求人も豊富です。

また、豊田市は子育て支援にも力を入れており、待機児童数ゼロを8年間連続で達成しています。子ども医療費助成制度・伴走型出産・子育て応援事業（出産応援給付金・子育て応援給付金を各5万円ずつ支給）などの制度を施行しており、幼児教育・保育の無償化も実施しています。

そのため、共働きで子育てをしたい世帯にとっても、移住先としてメリットが大きい地域でしょう。

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