豊川市への移住やUIターンはおすすめ?メリット・人気エリア・支援金について解説 2024/5/15版
愛知県豊川市への移住やUIターンを検討している人にとって、移住のメリットや家賃相場、おすすめのエリアなどは事前に知っておきたい情報でしょう。
豊川市は、近代的な商業施設などが立ち並ぶ一方で、自然や歴史を感じられる環境も整っています。本記事では、愛知県豊川市の基本情報をはじめ、移住の際に役立つ情報をお伝えします。
【基本情報】豊川市ってどんなところ?
愛知県豊川市は、愛知県南東部に位置します。南西部は三河湾に面し、北部には三河地方最高峰の本宮山がそびえる豊かな自然に囲まれた地域です。
静かな住宅地が多く、市内全体の雰囲気として落ち着いた生活環境が整っており、単身者からファミリーに至るまで、幅広い世帯が暮らしやすいことが特徴です。2023年4月にオープンした「イオンモール豊川」をはじめ、スーパーや飲食店などの商業施設も充実しています。
市内には、日本三大稲荷の1つである「豊川稲荷」や、旧東海道の「赤坂宿」など、歴史的遺産も点在しており、古き良き街並みが残っています。桜や菜の花、紅葉の名所なども多くあるため、四季を感じられる景色を楽しめることも魅力でしょう。
また、豊川いなり寿司をはじめとするご当地グルメや特産品も有名で、「とよかわブランド」として全国的に知られています。本宮山や宮路山などでのハイキング、豊川や佐奈川での川遊び、三河湾での釣りなど、雄大な自然を最大限楽しむアクティビティも充実しています。
豊川市の人口
豊川市は、東三河地域において豊橋市に次ぐ18万人の人口を誇る愛知県の中核市です。豊川市の人口データは以下の通りです。
全人口 | 183,947人 |
男性 | 91,499人 |
女性 | 92,448人 |
世帯数 | 75,882人 |
(令和6年4月1日時点)
2020年に実施された国勢調査によると、愛知県の東三河地域において人口が増加しているのは豊川市だけでした。令和に入ってからも約18万人の人口をキープしています。
少子高齢化が進む中、人口が減少しない理由としては、官民をあげて雇用の促進に注力し、労働力を確保していることや、鉄道の駅が多くアクセスが良いなど、複数の要因が考えられます。
豊川市の家賃相場
豊川市の家賃相場は、間取り全体で約5万円となっており、ワンルームから2DKまでは4~5万円台の物件が多いのが特徴です。名古屋市の場合、ワンルームから2DKまでは4~7万円台の物件が中心なので、豊川市の家賃の安さがわかります。
2LDK以上の物件に関しても、豊川市は比較的家賃が安価に設定されています。名古屋市の2LDKは6万円台以上の物件が多く、中には10万円台の物件もある中で、豊川市では5~7万円台の物件が多いです。
豊川市は家賃の安さもあり、通勤圏内でもある豊橋市のベッドタウンとしても住みやすい地域といえるでしょう。
豊川市の交通
豊川市は、交通の要衝として知られ、市内には東名高速道路の豊川IC、音羽蒲郡ICの2つのICがあります。また、国道1号・23号・151号・362号線などの主要国道が通っており、車での移動が便利です。
鉄道網も充実しており、JR東海道本線・JR飯田線・名鉄名古屋本線・名鉄豊川線が走っています。市内には19の駅が点在し、東海道新幹線のひかりとこだまが停車する豊橋駅まで10~15分程度で到着するため、県外へのアクセスもしやすいです。
ただし、郊外には駅のない地域も多く、移住する場所によっては、自家用車がないと不便さを感じる可能性があります。また、駅のある地域でも、名古屋まで片道約1時間以上を要する場合もあります。
豊川市内でも、住む場所によっては交通の利便性が良くない可能性はあるため、注意が必要です。
豊川市に移住するメリット
豊川市は、自然や歴史などの風情を感じられる街です。ここでは、豊川市に移住する具体的なメリットを紹介します。
車での暮らしに最適
豊川市は、車を所有していれば、生活の買い物やリフレッシュに困りません。
市内には、「イオンモール豊川」や「プリオ」といったショッピングモールが複数営業しており、飲食店・博物館・公園なども多数あります。自家用車があれば、各施設に簡単にアクセスできます。
また、免許センターや市役所といった生活に必要な施設が密集しているため、手続きで市内のさまざまな場所に移動する必要がありません。病院やクリニックも市内全域に点在しているため、生活しやすいのが魅力です。
歴史を感じられる観光名所が豊富
豊川市には、歴史を感じられる観光名所も豊富にあります。
日本三大稲荷の1つである「豊川稲荷」は、商売繁盛のご利益で知られる曹洞宗の寺院です。室町時代に創建され、歴代の武将や文人から篤い信仰を集めてきました。現在も年間約500万人の参拝客が訪れる人気の観光スポットです。
他にも、紅葉の名所として知られる臨済宗妙心寺派の禅寺「曹源寺」や、古代三河国の様相を解説する「三河天平の里資料館」など、歴史に触れられる場所が多数あります。
また、美しい庭園と睡蓮の花が楽しめる「西明寺」や、三河国分寺と国分尼寺の跡地として観光スポットとなっている「三河国分尼寺跡史跡公園」、天然記念物に指定されている松の並木がある「御油のマツ並木」など、豊川市は観光名所が数多くあります。
自然囲まれた豊かな生活を送りやすい
豊川市は、自然にも恵まれています。
標高798mの「本宮山」の登山道では、大自然が作り出す景観を満喫でき、山頂には砥鹿神社奥宮があります。362mの「宮路山」は、本宮山よりも気軽にハイキングを楽しめ、山頂からは三河湾・豊橋港や、豊川市街・豊橋市街、天気が良ければ富士山を目にすることもできます。
他にも、奥三河に流れる全国有数の清流「豊川」や、川沿いの美しい桜並木がある「佐奈川」など、市内だけでもさまざまな自然環境を楽しめるのも魅力です。仕事のリフレッシュや子どもを連れてのアウトドアなど、充実した休日を過ごせます。
豊川市に移住するならどこがおすすめ?人気エリアを紹介
豊川市の中でも、とくにおすすめしたい3つのエリアを紹介します。
豊川駅周辺エリア
豊川駅周辺エリアは、豊橋市や浜松市などの周辺都市へのアクセスが非常に良いのが特徴です。JR飯田線を利用すれば、商業施設などが集中する豊橋駅まで約15分、都市である浜松駅まで約1時間と、名古屋駅へ行くより短い時間でアクセスできます。
また、豊川駅周辺にも、商店街や商業施設、飲食店、医療機関などがそろっているため、生活する上で困ることはありません。豊川駅周辺エリアは、利便性を重視しながらショッピングなどの娯楽も楽しみたい、都会的な生活を望む人におすすめのエリアです。
八幡駅周辺エリア
名鉄豊川線の八幡駅周辺は、国道1号線・東三河環状線・姫街道などの主要道路に近接し、交通の便に優れているエリアです。東三河環状線と姫街道沿いには、ファミレスや喫茶店、居酒屋などの多数の飲食店が立ち並びます。
2023年には、八幡駅から徒歩約3分の場所に「イオンモール豊川」がオープンし、日用品から家電製品まで、さまざまな生活必需品の購入がしやすくなりました。また、駅前には豊川市民病院もあります。
鉄道を利用する単身者から、車移動を中心とするファミリー層まで、幅広い世帯におすすめできるエリアです。
三河湾エリア
三河湾エリアは、工業団地が広がる一方で、緑豊かな公園も多数点在する地域です。海沿いには、日本列島公園や三河臨海緑地、御幸浜公園」などの大きな公園があり、ウォーキングやジョギング、ファミリーでの野外アクティビティに最適です。
また、スズキマリーナや三河みとマリーナなど大規模なマリーナ施設もあります。三河みとマリーナでは、ボートのレンタルやヨット体験試乗会などが手頃な価格で提供されており、海洋レジャーを気軽に楽しめます。
大きな商業施設などは少なく、日常の買い物などにやや不便さはありますが、海の近くで暮らしたい人や、レジャーやアウトドアを楽しみたい人におすすめできるエリアです。
豊川市への移住には豊富な補助金や支援事業の活用がおすすめ
豊川市では、移住者や市民の暮らしをサポートするため、さまざまな補助・施策を用意しています。ここでは、「豊川市首都圏人材確保支援事業」「豊川市まちなか居住補助金」「住宅リフォーム工事費補助」「子育て支援事業」の4つの制度を紹介します。
豊川市首都圏人材確保支援事業
「豊川市首都圏人材確保支援事業」は、東京23区(在住者または通勤者)から豊川市に移住し、移住支援金対象求人に就職する場合などに交付される支援金制度です。
支給金額は、単身の場合60万円、世帯の場合100万円が支給され、18歳未満の世帯員を帯同して移住した場合、子ども1人につき上限100万円が追加で支給されます。
豊川市まちなか居住補助金
「豊川市まちなか居住補助金」は、豊川市への定住を促進させることで、地域活性化を実現するために施行されている補助金制度です。補助内容は以下の通りです。
所有する家屋のうち、居住部(280平方メートル上限)にかかる固定資産税相当額を最大3年補助所有する土地(200平方メートル上限)にかかる固定資産税相当額を最大3年補助中学生以下の子どもに対して、1人10万円の奨励金を交付 |
都市機能誘導区域内に家屋を取得して転入した人や、災害想定区域に家屋を所有して居住しており、都市機能誘導区域内に家屋を取得して転居した人などが補助金の交付対象となります。
住宅リフォーム工事費補助金
「住宅リフォーム工事費補助金」は、震災に強いまちづくりを促進するため、耐震改修補助事業にあわせてリフォームを行う住宅に対し、その費用の一部を助成する制度です。
助成金額はリフォーム工事費用の20%で、上限は20万円までです。対象住宅となるのは、木造住宅耐震改修、木造住宅の段階的耐震改修、木造住宅耐震シェルターなどの整備、非木造住宅耐震改修のいずれかのリフォーム工事を行う住宅です。
子育て支援事業
豊川市では、子育て世帯が育児をしやすいように、子育て支援事業を行っています。主に行われている子育て支援事業は以下の通りです。
支援事業名 | 概要 |
子育て家庭優待事業(はぐみんカード) | はぐみんカードを協賛店舗で提示することで、各店舗が独自に実施している特典やサービスを受けられる市内在住で、18歳未満の子どもと保護者、妊娠中の方が対象 |
ブックスタート | 絵本を通して赤ちゃんと保護者のふれあい促し、親子で過ごす温かい時間を応援する運動ボランティアが赤ちゃんと保護者への読み聞かせを行う無償でブックスタートバック(トートバック、絵本1冊、図書館の案内など)を配布 |
ファーストバースデーお祝い金(豊川市子育て応援金) | 子育てをする両親を応援するため、条件付きで対象児1人につき3万円の「子育て応援金」が支給される市から配布された申請書の必要事項を記入・返送して申請する |
育児相談 | 子どもの心身の発達や生活習慣などの相談や、体重測定ができる健康福祉センター、こざかい葵風館、音羽福祉保健センター、御津福祉保健センター、保健センターの5会場で実施 |
子ども食堂 | 子どもが1人でも安心して行ける無料、または低額の食堂12の場所で開催日時は運営によって異なる |
【まとめ】豊川市の求人を探すなら
豊川市は、豊かな自然と歴史的観光名所に恵まれ、のびのびとした生活を送れる地域です。「本宮山」や「宮路山」での登山、「三河湾エリア」での海洋レジャー、「豊川稲荷」をはじめとする歴史的な観光スポットなどで休日を満喫できます。
市内には商業施設や医療機関が充実しています。免許センターや市役所といった生活に必要な施設が密集していることも生活する上では重要です。買い物や通院、行政手続きなどがしやすいため、日常生活で大きな不便を感じることはありません。
「豊川市まちなか居住補助金」「住宅リフォーム工事費補助」「子育て支援事業」など、各種補助金や助成制度が設けられているため、ファミリー世帯も移住しやすいでしょう。
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