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【移住先で人気の静岡県Part.6】西部エリア・掛川市への移住 2025/3/26版

移住先を考えるときに「理想の暮らしができる地域はどこだろう?」と、まずは地域情報集めから始める方が多いのではないでしょうか。

「自然豊かなところで暮らしたい。でも、買い物環境がよく、ある程度利便性も高いところがいい。だけど、人口が密集しているところは避けたいなぁ…。」

全ての理想を叶えることは難しいかもしれませんが、静岡県内には地方暮らしの“いいとこどり”ができる地域がいくつかあります。そのひとつが、西部エリアに位置する掛川市。市民の約8割が「住みやすい」と答えた掛川市について、今回ご紹介します。

歴史・文化・お茶どころ 静岡県掛川市ってどんなところ?

掛川市は、静岡県の二大都市である静岡市と浜松市の中間に位置する人口約11万5,000人の都市です。

東海道新幹線(こだま)を利用すれば、東京駅から掛川駅まで約1時間50分、名古屋駅から約1時間の距離と、首都圏や中京圏へのアクセスが良好で、関西圏へも比較的アクセスしやすい環境です。また、市内には東名高速道路と新東名高速道路のインターチェンジがあり、車での移動もスムーズです。国内線・国際便が就航する『富士山静岡空港』へは、掛川駅から車で約35分と、国内外への移動の利便性が高い点が魅力です。掛川駅から車で15分も行けば、豊かな自然に囲まれた中山間地域へ。海岸線へは30分ほどで行くことができ、都市機能と自然が調和した環境です。

また、年間を通じて温暖な地域で、日照時間が長く、降雪はほとんどありません。ただし冬場は、『遠州のからっ風』と呼ばれる強い季節風が吹くこともあります。晴れた日には、遠州のからっ風に乗って、風花(かざはな)が舞うこともあります。

掛川市といえば、お茶を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、掛川市は全国トップクラスの生産量を誇ります!特産である深蒸し煎茶は、色が濃く、深い味わいが特徴です。抹茶や煎茶の輸出は好調で、年々輸出量が増加しており、国内外でお茶の需要が高まっています。お茶のまち掛川市のシンボルとして知られている巨大な景観アート「茶」文字がある『粟ヶ岳』では、160年以上も前から受け継がれ、世界農業遺産として認定もされている伝統農法『茶草場農法(ちゃぐさばのうほう)』が行われています。

さらに、掛川市は大手化粧品メーカーの工場や電子機器などを製造する工場もあり、世界的企業が立地している「ものづくりのまち」でもあります。近隣市町にも多くの企業や工場があるため、掛川市から近隣市町へ通勤する人が多くいます。

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掛川市の子育て・教育環境について

掛川市は、子育て家庭を支援するためにさまざまな取り組みを行っています。例えば、子育ての悩みを相談できる「子育てコンシェルジュ」の訪問活動や企業主導型保育所の設置などがあり、安心して子育てができる環境づくりをしています。

また、掛川市は1979年に全国に先駆けて「生涯学習都市宣言」を行い、「生涯学習のまち」となりました。市民の間には、二宮尊徳(にのみやそんとく)の「報徳の思想」と「生涯学習の理念」が深く根付いています。

二宮尊徳の報徳思想を伝える、掛川市の文化的拠点『大日本報徳社』

掛川100景 【No.32】 大日本報徳社

こうした環境の影響もあり『令和6年度 全国学力・学習状況調査』では、市内の中学校が、全国平均を上回る高い学力水準となりました。また、市内には、進学や就職に実績のある高校が複数あり、地域に根差した教育が行われています。特に、県内有数の進学校である静岡県立掛川西高等学校は、  2024年夏の甲子園『第106回全国高校野球選手権大会』に、26年ぶりに6回目の出場を果たしました。学力だけでなく、スポーツの分野でも優れた実績を持つ高校として知られています。

※参考【全国学力・学習状況調査について】
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/gyosei/docs/9246.html

さらに掛川市は、オーガニック栽培を推奨するオーガニックビレッジ宣言を行った都市として、様々な取り組みを進めています。例えば、有機栽培を市民に知ってもらうための教育プログラムを実施しています。その一環として、有機栽培で作られたお米を小・中学校の給食で提供をしたり、有機茶葉を配布することで、子どもたちに環境と食べ物のつながりを学ぶ機会を提供しています。

掛川市の歴史とお祭り文化

城下町である掛川市には、掛川駅から徒歩圏内にある日本初の『本格木造天守閣』として復元された「東海の名城」と称された『掛川城』があります。新幹線の車窓からも望むことができる城のため、見たことがある方も多いのではないでしょうか。週末には、『掛川城公園三の丸広場』で、マルシェなどのイベントが開催され、市民に親しまれています。

『掛川城』の近くには、東海道の五十三次の26番目の宿場『掛川宿(かけがわしゅく)』がありました。『塩の道』と呼ばれる秋葉街道と東海道が交差する要所だったため、城下町として繁栄しました。今もなお、城下町の面影を感じられる街並みが残っています。

また、掛川市といえば「お祭りが熱い!」といわれるほど、祭りが根付いた土地です。

毎年10月上旬には、掛川駅北側の市街地を中心に『掛川祭』が行われ、3年に一度、『掛川大祭(かけがわおおまつり)』が盛大に開催されます。京都の八坂神社から伝わった『八坂神社祇園祭』や、約700年の歴史を誇る
遠州横須賀三熊野神社大祭』など、市内各所で様々な祭りが行われています

掛川市 観光・シティプロモーション課の移住担当者によると、「お祭りに参加したい」移住者の方が多いそうです。お祭りに参加することで、地域住民とつながりができ、地域に溶け込むことができるからです。一方で、地域との深いつながりを求めていない方には、お祭りのある地域では、アパートなどの賃貸住宅をお勧めしたり、お祭りのない地域を紹介することもあるそうです。実際に、お祭りのある地域のアパートでは、「お祭りに参加したい方はお知らせください。」と、いった案内が回覧板で回ることもあるようです。

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掛川での暮らし~実情と魅力~

掛川市は、新幹線・東海道本線・天浜線・バスなどの公共交通機関が整っており、車がなくても生活ができる地域が一部あります。平坦なエリアに住み、移動手段として電動自転車を活用し、通勤は電車を利用している方もいます。ただ、車を持つことで移動範囲が広がり、居住地域や仕事の選択肢も増えます。そのため、自動車の運転ができることが望ましいでしょう。

買い物環境については、ホームセンターやスーパー、ドラッグストアなどが集まるエリアが複数あり、生活の利便性が高いのが特徴です。しかし、百貨店はないため、浜松市や静岡市まで、映画館についても磐田市など映画館のある地域へ足を運ぶ人も多いようです。

30代でJターンをして起業をした男性は、「人との距離感が程よく、居心地が良い。必要な時に手を差し伸べてくれる。移住をして本当に良かった。」と話してくれました。

一方、近隣市町から移住した40代の女性は、掛川駅まで車で15分ほどの中山間地域に家を購入。首都圏へアクセスしやすくなり、定期的に県外へ出かけるようになったそうです。お休みの日に行くファーマーズマーケットで、地元の新鮮な野菜を手頃な価格で購入できる点も気に入っているのだそう。

最近では、首都圏からのテレワーカーの移住も増加しています。新幹線停車駅があることが移住の決め手になっているようです。

“生涯学び続ける思想”が根付く掛川市。これからの生き方・暮らし方に役立ててもらうことを目的として制作された「掛川100景」では、市内の魅力的な場所・人・物・事を知ることができます。掛川市の情報収集に役立ててみてください。

歴史と自然を感じられる魅力いっぱいの掛川市。是非、一度現地へ足を運び、掛川市を体感してみてはいかがでしょうか。

※掛川市への移住情報、移住相談のご予約については、以下のサイトをご覧ください。

◆掛川市移住サイト『掛川あったかLife』

https://www.kakegawa.ne.jp/



Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,400案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。又、静岡県が推進する「ふじのくにに住みかえる推進本部」構成員として、国内・海外から静岡県への移住者の転職サポートを行っております。


移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。

【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
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執筆者:齋藤綾(Aya Saito)

静岡生まれのUターン移住経験者。社会人2年目に上京し、「静岡県移住相談センター静岡窓口」で移住コーディネーターとして3年間務めた後、本業を持ちつつ社会的課題をミッションとする団体の広報やサポートを行うパラレルキャリア。旅行と音楽、季節の手仕事が好き。 


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