転職ノウハウ・コラム

【社内SE】の職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。

社内SEの転職活動で必要になる職務経歴書を、どのように書けばよいのかわからない、といった方は少なくないでしょう。職務経歴書の内容は、採用担当者の印象を大きく左右するためとても重要です。本記事では、転職を考えている社内SE向けに、職務経歴書の書き方やサンプル、大切なポイントなどを解説します。

社内SEの職務経歴書のサンプル

社内SEの職務経歴書をどのように書けばよいかわからない、といった方に向けて、参考にできるテンプレートを用意しました。

【アチーヴキャリア】IT 職務経歴書フォーマット


職務経歴書

20●●年●●月●●日現在

氏名:●● ●●

■ 職務要約

2011年より株式会社●●に入社後、社内SEとして15名が所属する情報システム部門の立ち上げを担当し、2012年からはリーダーとしてチーム人数4名(うち部下3名)のマネジメントを経験しました。2016年4月から勤務している★★社では、社内システム業務全般に従事しており、社内システムの問題解決・生産性向上およびヘルプデスク業務の効率化に取り組んでおります。

■ 職務経歴

勤務先名:株式会社●●(期間:2011/04~2016/03)

◆事業:システムの開発・販売・保守(東証グロース上場)

◆従業員数:200名

◆売上高:60億円

◆雇用形態:正社員

横スクロールでご覧いただけます。

期間 案件名/業務内容 環境/規模 職位/役割/人数
2011年4月

2012年3月
部署名:東京本社 管理本部 配属

東京本社管理本部に配属。社内初の情報システム担当者として従事。

<目的・役割>

情報システム部門立ち上げに先立ち、運用・管理ルールや管理資料の整備、各リソースの管理方法の策定など、社内システム管理体制の基盤構築を担う。

<目標・成果>

社内ヘルプデスク業務として、月間平均80件の問い合わせに1人で対応した。
15種類の社内ツールのアカウント管理を行った。
情報システム部立ち上げを、予定通り1年で達成。

<内容・手段>

▽情報システム部門の立ち上げ準備

  • 予算管理
  • 人員採用
  • 運用ルール策定
  • セキュリティ対応
  • 社内ネットワーク機器の運用保守
  • 社内ツールの管理マスター構築

▽社内ヘルプデスク業務

  • トラブルパターンをまとめたマニュアル作成
  • ライセンス管理
  • 問い合わせ対応(80件/月)
  • 社員の入退社に伴うPCセットアップ
<環境>

OS/Windows Server 2008

<言語>

VB.NET

<役割・人数>

役割:社内SE
職位:一般職
チーム人数:15名

2012年4月

2016年3月
部署名:東京本社 情報システム部 配属

情報システム部立ち上げに伴い、課長に昇進し着任。情報システム部のリーダーとして後輩の指導や、ナレッジの共有、マニュアル作りなどに携わる。

<目的・役割>

システムに関するトラブル対応や社内システムの改善を行い、業務効率を改善することが目的。
社内セキュリティ教育を行い社員のリテラシーを高める役割も担う。

<目標・成果>

2012年度 システム改変(クラウド移行、ネットワーク環境のリプレース)
2013年度 備品管理システム導入により、棚卸にかかる工数を15%削減
2014年度 オフィス移転に伴うネットワーク増設、ベンダーコントロール対応
2015年度 入退室管理システムの導入と全社展開

情報システム部3名の業務進捗管理と勤怠管理、1on1を実施(月1回)し、人材の定着に成功した。

<内容・手段>

  • 社内ヘルプデスク業務(200件/月)
  • 社員入退社に伴うPCセットアップ
  • ライセンス管理
  • システム運用課題の改善
  • 情報システム管理運用ルールの改修
  • Windows・MacOSのデバイス制限設定
  • ネットワーク機器のメンテナンス
  • セキュリティに関する社内研修実施
<環境>

OS/WindowsXP
OS/Mac

<言語>

VB.NET

役割:社内SE
職位:リーダー
チーム人数:4名/部下3名
<退職理由>

Webアプリケーションの開発に興味を持ったため。

勤務先名:★★株式会社 (期間:2016年4月 ~ 現在 )

◆事業内容:ソフトウェアの開発(非上場)

◆従業員数:100名

◆売上高:20億円

◆雇用形態:正社員

横スクロールでご覧いただけます。

期間 案件名/業務内容 環境/規模 職位/役割/人数
2016年4月

現在
部署名:管理本部 情報システム課 配属

情報システム課にて、社内SE業務全般に携わりました。

<目的・役割>

社内システムの問題を解決し、生産性向上を実現させる役割を担う。

ヘルプデスク業務を行い社内からの問い合わせに対応する。

<目標・成果>

作業用PCの構成変更により問い合わせ件数を80%削減(20件/月→4件/月)

POSシステムのネットワーク環境改善により問い合わせ件数を100%削減(15件→0件)

batによるPCセットアップ作業効率化により工数67%削減(1時間/台→20分/台)

<内容・手段>

  • 要件定義、RFP作成、冗長化調整およびプロジェクト管理全般を実施
  • 社内サーバースペック向上のためのカスタマイズを実施
  • サーバー環境の見直し
  • bat作成による生産性向上の実現
  • 不要ソフトウェアの削除
  • Wi-Fi機器の設置場所変更による混信解消
  • ヘルプデスク業務(ローカルPC 100台程度)
  • 入退社に伴うPCセットアップ(月平均10台)
  • リモートワーク化に伴うPC貸与ルール作成
<環境>

OS/Windows Server 2016

<言語>

C#

<役割・人数>

役割:社内SE
職位:一般職
チーム人数:2名

<退職理由>

社内SEとしてより成長できる環境に身を置きたいと考えたため。

■ 資格

  • 応用情報技術者試験(20XX年X月)
  • ITサービスマネージャ試験(20XX年X月)
  • 基本情報技術者試験(20XX年X月)

活かせる経験・知識・技術

  • 社内SE業務全般の対応が可能(運用管理ルールの制定・セキュリティ・保守運用など)
  • 情報システム部門の立ち上げ経験(予算管理・採用業務・マネジメントなど)
  • 社内ヘルプデスクの運用経験(問い合わせ業務・業務改善・社内教育)
  • リモートワークの導入・社内教育経験

■ 自己PR(以下の点でお役に立てます)

【情報システム部をゼロから立ち上げ、軌道に乗せた経験】

社内初の情シス担当として入社し、ゼロから情報システム部を立ち上げた経験が私の強みです。通常のヘルプデスク業務と並行して、社内システム管理体制の基盤を1年で構築しました。その実績が評価され、翌年からは情報システム部のリーダーを任せてもらうまでになりました。他部門と連携しながらプロジェクトを完了させた経験で培った業務遂行力を、貴社でも活かしていきたいと考えています。

【ITに関する知識】

私はこれまで12年間、社内SEとして社内業務システムの改善やインフラ環境の強化を通して、ITの立場から積極的に業務効率化を進めてきました。新しいツールを導入する際には、懸念事項の洗い出しから導入後の運用・保守、社内への展開まで一貫して経験しました。また全社でリモートワークの導入を行った際には、セキュリティに関する知識を活かして社員への教育やフォローを行いました。貴社でもこれまでのSEとしての経験と知識を活かし、社員の皆様の期待に応え、会社全体の業務改善を実現につなげてまいります。

社内SE向け職務経歴書のポイント

職務経歴書を作成する目的は、自身が過去どのような業務やプロジェクトに関わり、どういった成果を出してきたか、どのような活躍をしてきたかなどを、応募先の企業へアピールすることです。職務経歴書のテンプレートや用紙によって項目は違いますが、まずはこれらを意識して分散した情報をまとめていかなくてはなりません。

企業の採用担当者に自身の実務能力をアピールするには、詳細な情報を過不足なく、また簡潔に盛り込む必要があります。保有している資格やスキルをはじめ、どのような開発環境で業務を遂行していたのかも読み手が把握しやすい形で書くとよいでしょう。

携わってきたプロジェクトについても記載します。規模の小さなプロジェクトであっても漏れなく記載することで、幅広い業務に対応できる人材であるとアピールできます。プロジェクトの概要はもちろん、規模まで明記しておくと、採用担当者に内容が伝わりやすくなるでしょう。

自己PRも、職務経歴書に盛り込むべき必須項目です。自らのアイデアが成果につながったもの、主体的に実行し結果につながったことなどを記載します。また、それによって組織へどれくらいの貢献ができたのかを、わかりやすく記載するのも大切なポイントです。

組織への貢献度を理解してもらうには、数値を用いた説明が有効です。たとえば、「システムの改善によって、問い合わせ件数の〇%削減に成功した」や「開発したシステムによって、生産性が〇%向上した」などが考えられます。数値を用いた具体的なエピソードを盛り込むことで、採用担当者への効果的なアピールが可能です。

社内SE版 職務経歴書の書き方

職務経歴書には書くべき内容がいくつもあります。何をどのように書けばよいのか、といったことを把握していないと、作成に多大な時間を費やしかねません。
採用担当者や面接官は、まず履歴書で応募者本人のプロフィールを大まかに確認します。それらを職務履歴書でさらに深掘りし、「これまでどのような経験を積み、どれほどのスキルレベルがあるのか」「採用後、自社のメンバーと円滑にコミュニケーションを取りながら業務推進できる人材か」などといった観点で、採用可否を判断するのが一般的です。

社内SEと一言で言っても、その業務範囲は社内システムの構築や運用保守、社員からの問い合わせ対応など幅広く、企業によってもまちまちです。そのため、職務経歴書へ記載する前には、自身のキャリアについて棚卸しを行い、転職を希望する企業の応募条件や求める人材像に合致しているかどうかを入念にチェックする必要があります。採用担当者や面接官がどのような人材を求めているのかを念頭に置いておけば、おのずと職務経歴書でアピールすることも見えてくるはずです。

ではここからは、社内SEが職務経歴書を作成するにあたり、押さえておくべき項目について、具体的に解説します。テンプレートと合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

1.タイトル・日付・氏名

タイトルや日付、名前は職務経歴書の冒頭に記載する情報であり、担当者がまず目にする部分です。文書内で日付が和暦と西暦が混合してしまっていたり、氏名が難解な字で読み仮名が記載されていなかったりすると、読み手の立場に立っていない人だといったレッテルを貼られかねません。ビジネスの基本に立ち戻り、ネガティブな印象を抱かれないよう正確かつ慎重に記載しましょう。

2.職務の概要

自身がこれまでに歩んできたキャリアを、短くまとめて記載します。3~5行くらいを目安に記載し、あまり長くなりすぎないよう注意しましょう。端的かつ簡潔にまとめることが大切なので、冗長な表現の使用もNGです。

職務の概要を記載する際には、採用担当者に自身の魅力や能力が伝わるよう意識しましょう。そのためには、採用担当者が「この人材なら自社で活躍してくれそうだ」と思えるような過去の経歴を盛り込まなくてはなりません。応募した企業での活躍につながりそうなプロジェクトや、過去の成果を中心に盛り込んでいきましょう。

なお、専門的な用語を多用するのは控えるべきです。社内SEは技術職であるため専門的な用語をつい使ってしまいがちですが、職務経歴書の目的を考えれば、読み手のことを意識しなくてはなりません。採用担当者が必ずしも社内SEの業務内容に精通しているとは限らないため、誰が読んでも理解しやすいように作成しましょう。

具体的な数値を用いるのも有効です。たとえば、「月平均80件の問い合わせに対応した」「20名規模のプロジェクトを担当していた」といった具合です。数値の使用により具体性が増し、読み手に伝わりやすくなるメリットがあります。

3.現在勤めている企業

現在勤めている企業の業種や業界、事業の内容、主力の商品、業界における立ち位置などの情報を記載します。ここに記載されている情報を読んで、採用担当者が期待感を高める可能性もあるため、手を抜けない部分です。

社内SEが活躍している業界はさまざまです。自動車メーカーや電機メーカーなどの製造業をはじめ、WebやIT系企業、金融、官公庁、医療系など挙げればキリがありません。採用担当者があらゆる業界に精通しているケースは少ないと考えられるため、丁寧に情報を盛り込むことで伝わりやすくなり、大きな期待を抱いてもらえる可能性があります。
近年はDX化のトレンドもあり、社内SEに求める期待値も高くなってきています。
それだけに、過去どういった業界で活躍してきたのか? その経験であれば当社の業態ともマッチする業務知識やスキルを事例を持っているのではないか? といった見立てで職務経歴書を確認するためです。

上記以外にも、自身の雇用形態や従業員の数、上場企業かどうか、売上高、勤務場所などを記載しておくとよいでしょう。従業員数や売上高に関しては、いつの時点なのかも記載します。

なお、過去に何度か転職を経験しているのなら、同じような情報を職務経歴のなかへ差し込みます。現在勤めている企業の前に勤務していた会社の名称、在籍していた期間などのほか、事業内容、売上高、従業員数、雇用形態などを記載しましょう。

4.職歴

職歴は、職務経歴書でも特にボリュームが多く重要なコンテンツです。自分がどのようなことを経験し、どんなことができるのか、といったことを伝えるためのコンテンツであるため、その辺りを意識した記載が求められます。

職歴には、日次で習慣的に行っていた業務に加え、プロジェクト別に分けて概要や予算、実務の内容、開発環境、規模、役職、成果などを記載しましょう。さまざまなプロジェクトを経験しているのなら、そのなかから自身の強みを活かせたもの、アピールできそうなものを中心に紹介します。

つらつらと、事実に基づく職歴を記載するのはNGです。自身の強みを活かせたプロジェクトを中心に抽出して記載しない限り、採用担当者に自身の魅力や強みが伝わりません。過去に携わったプロジェクトを思い出しつつ、アピールにつながる内容を盛り込みましょう。

基本的に、社内SEは社内のシステム開発や導入、保守運用などに携わる仕事です。そのため、クライアントPCの数や対象ユーザー数などを把握しやすく、それらを記載すると規模感をわかりやすくアピールできます。その辺りを意識しつつ作成を進めることで、実務能力を伝えやすくなるでしょう。なお、採用担当者に自身の強みや魅力をわかりやすく伝えるうえでは、社内用語や専門用語は極力使わず記載することも大切です。

5.保有資格・免許

保有資格や免許は、多く書けばよいわけではありません。大切なのは、保有資格や免許が実務に活かせているか、応募した企業の業務に活かせるか、といった部分です。採用担当者も、ただ資格を持っているだけではなく、実践的に使えるのかどうかをチェックしたいと考えています。

社内SEであれば、情報処理推進機構が主催している応用情報技術者試験やITサービスマネージャ試験、プロジェクトマネジメントの知識全般を問われるプロジェクトマネージャ試験、プロジェクトマネジメントスキルを証明できるPMP試験、ITエンジニアの登竜門とされる基本情報技術者試験などが評価される傾向があります。

保有資格や免許の名称だけでなく、取得年月日や等級も記載しましょう。スペースに余裕があるのなら、補足情報を追記するのも有効です。「〇〇の業務で役に立っています」といった具合に記載しておくと、実務に活かせていることをアピールできます。

6.活かせる知識やスキル

保有資格や免許とは別に、これまで培ってきた知識やスキルのなかから、実務に役立ちそうなものを中心に記載します。「英語が得意」「車の運転技術に自信がある」などさまざまなスキルが考えられますが、ここでは応募企業の実務で活かせるものや、貢献できるスキルを厳選してアピールしましょう。

社内SEに求められる専門的な知識や技術、業界に関する知識は必須です。たとえば、運用保守や開発の上流工程、ITインフラなどに関するスキルが挙げられます。

社内SEに必須の知識や技術でアピールできないのなら、マネジメントスキルや問題解決能力などを盛り込むのもよいでしょう。「情報システム部メンバーの業務進捗管理と勤怠管理、1on1を実施(月1回)し、人材の定着に成功した」などと記し、そのスキルが実務においてどう役立ったのか、といったことを端的に説明する一文を記載しておくのが有効です。

マネジメントスキルや問題解決能力にも自信がない、といったケースでは、人間性に関する部分をアピールしましょう。たとえば、「協調性があり、誰とチームを組んでも問題なく業務を遂行できる」「柔軟性が高く、臨機応変な対応が可能である」「忍耐力があるため過酷な業務も地道にこなせる」といった具合です。

7.自己PR(例文あり)

自己PRは、応募企業に自分を売り込むための重要なコンテンツです。自身を採用することで企業が得られるメリットや、組織にどう貢献できるのか、といったことをわかりやすく伝えます。

長所を盛り込むだけでなく、自分に何ができるのかを書きましょう。過去のプロジェクトなどを思い出しつつ実績を洗い出し、応募企業がどのような人材を求めているのかを踏まえたうえで、盛り込む情報を選ぶ必要があります。以下、自己PRの例文を用意しました。

「私は社内SEとして、過去に社内システムの開発に携わったことがあります。業務効率化を実現するために社内システム環境の改善が必要と感じ、直接上司に提案し、受け入れられました。各部門における業務の実態を正確に把握したうえで分析し、システムの開発に取り組み、結果的に業務効率化に成功しています。システムの改善に成功した結果、特に慢性的に残業が発生していた営業部門では、残業時間が従来の半分以下になりました。この経験とスキルを活かし、必ず貴社の発展に貢献できると確信しています。」

自己PRを書く際は、文章が長くなりすぎないように注意が必要です。基本的には、100~200文字程度にまとめたほうがよいでしょう。また、どのような状況からその行動に移し、どう結果につながったのかを端的にまとめることも大切です。

職務経歴書を作成する際の注意点

社内SEのなかには、技術的な実務にそこまで携わってきていない方もいます。たとえば、プロジェクトのマネジメントやベンダーコントロール、社内インフラの運用保守などが挙げられます。
そうした場合は、「どんな目的のプロジェクトを管理し実現に導いたのか」「どんなベンダーをまとめ、何を解決したのか」「どれくらいの規模や人数のプロジェクトだったのか」といった情報を盛り込むようにしましょう。

一方、アプリ開発や新規のシステム開発、インフラの構築などを経験している社内SEは、それだけで貴重な人材とみなされるケースが少なくありません。もし、これらの経験があるのなら、自身の強みとして積極的にアピールしていきましょう。

自分の役割や得意分野を明記する

過去に携わっていたプロジェクトにおいて、自分がどのような役割を担っていたのかを明確に記載しましょう。また、開発に関わったプロジェクトの規模も明記します。役割やプロジェクトの規模から、どのような経験があり、どういったスキルを有しているのか、といった情報を採用担当者に伝えられます。

得意分野を明記するのも大切です。一口に社内SEと言っても、得意分野は個々で大きく異なります。得意分野を明記することで、どのような仕事を任せられるのか、どういったプロジェクトで結果を出せるのか、といったことを採用担当者は読み取れます。

たとえば、得意な開発言語があるのなら、それを記載しておきましょう。過去に社内向け基幹システムの開発や運用に携わり、JavaやC言語の扱いに長けているのなら、その旨を強みとしてアピールします。ほかにも、「コーポレートサイトを作成していたためPHPに精通している」「Web系のシステム開発に携わっていたためRubyが得意である」といった具合に、得意な分野を積極的に盛り込むべきです。

表などを盛り込んでわかりやすく作成する

技術職である社内SEが転職する際には、過去の実績や経験、専門性などを細かくチェックされるケースがほとんどです。そのため、転職を成功させるには、職務経歴書の項目をただうめるのではなく、どうすれば即戦力のある人材として評価してもらえるかを念頭に置き、実績や経験、専門性などをがわかりやすく作成しなくてはなりません。

採用担当者に自分の強みやスキルを正しく理解してもらうため、わかりやすさを意識し作成に取り組みましょう。

注意点としては専門用語や業界用語は控えめにすることです。

専門用語・業界用語がやたらと多く、難解な言い回しばかりを使っているような職務経歴書では、最後まで読んでもらえないかもしれません。IT企業のSEと違い、社内SEの選考は事業会社の一般管理職の方が行うケースが多いためです。採用担当者がストレスなく読めて、なおかつ組織に貢献できる人材であると理解してもらえるよう、簡潔な表現を用いることが大切です。

表を活用するのも有効です。テクニカルスキルをつらつらとテキストで書くと、どうしても見にくくなってしまうため、種類や使用期間、レベルなどを表形式にまとめて紹介しましょう。たとえば、言語スキルとしてJavaを紹介するのなら、「Java 3年6ヶ月 そのときの状況に応じたコーディングが可能」といった具合です。

最終チェックを必ず行う

職務経歴書を書き終えたら、必ず内容をチェックしましょう。誤字脱字はないか、漏れている情報や誤った内容の記載はないか、履歴書との齟齬がないかなどを確認します。

転職を希望する社内SEにとって、職務経歴書は成否を左右する重要なコンテンツです。盛り込む内容や仕上がりによって、選考結果に影響をおよぼすことも十分考えられます。誤字脱字があるだけで「慎重さが足りない人材」と判断されるおそれもあるため、最終チェックは欠かせません。

年月日の間違いがないか、西暦と和暦が混ざっていないかなども確認します。保有資格や免許、スキルなどはもちろん、自己PRも幾度となく読み返しをしてみましょう。大切なのは、採用担当者に自分が魅力的な人材であることを知ってもらうことです。それが実現可能な職務経歴書に仕上がっているのかをチェックしましょう。

記載した内容に間違いはなくても、難しい言い回しや専門用語を多用しているケースはも多く見受けられます。誰が読んでも問題なく理解できるかどうかも確認しなくてはなりません。

まとめ

社内SEとしての転職を希望しているのなら、過去の実績や経験、スキルなどを紹介する職務経歴書は重要な文書です。いかに優れた人材でも、内容次第では選考に悪影響をおよぼすおそれもあります。本記事でご紹介したポイントやテンプレートを参考にしつつ、自分の魅力や強みが伝わる職務経歴書を丁寧に作成しましょう。

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もちろん、履歴書や職務経歴書の作成に関するご質問やご相談も承ります。

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