【面接のコツ】「質問ありますか?」と聞かれた時の対処法 2022/4/1版
転職時の企業面接は、多くの人にとって日常的な出来事では無いと思います。
初めて、もしくは久々に面接を受ける際、企業側は面接でどのようなポイントを見極めようとしているか、悩む方もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は面接の最後に必ず聞かれる逆質問「何か質問はありますか」について解説していきます。
なぜ、最後に逆質問は投げかけられるのでしょうか?
面接の対応で不安に思っている方は、参考にしてみて下さい。
「何か質問ありますか?」には企業側の意図がある。
「●●さんから、弊社に何か質問はありますか?」
面接の最後に、よく企業からこのような問いかけをされるケースがあります。
「念のための意味で聞いているのかな?」と思いがちなフレーズですよね。思わず「特にございません。」と答えてしまいそうになりますが、この問いかけは要注意です。
この問いかけには「あなたはどれだけ企業の研究をしていますか?」と言う意味が含まれていると思って下さい。「それなら、もっとストレートに聞いて欲しい」と思うかも知れませんが、実際の面接の場では、質問や問いかけの真の意味を推測する事も大事です。それでは、このような問いかけが出てきたときに、どのように対応すればよいのでしょうか?コツを整理していきましょう。
● 自分が、なぜ企業にその質問をするのか?背景も一緒に説明する。
● また、その背景が前向きなもの、自分のアピールになるようにする。
● Yes、Noだけで答えられないような質問にする。
● 企業側の答えに合わせて、「是非やってみたいです」と言えるような質問にする。
それでは、詳しく見ていきましょう。
求人票を読みながら、自分が仕事をする時の姿をイメージしてみる。
求人票には、仕事内容が詳しく書かれているものも多いです。また、求人票によってはチームの人数や役割なども書かれています。それらの情報を元に、実際に自分が仕事をする場面をイメージしてみましょう。
そうすると、「あれ?こういう場合は、どうするんだろう?」とか、「こういった場合には、どういう役割分担になるのかな?」など、自然と質問が沸きあがってくるはずです。実際の事例も見ながら、確認してみましょう。
◆総務/人事職の事例◆
【ミッション】
同社は●●資材をメインに取り扱う、業界トップクラスの総合商社です。
会社にとって「ヒト」は最大の資源です。
優秀な人材を採用し、サポートする為の立案、実行、等、当社総務課の業務の中で、主に人事採用・労務業務で活躍して頂きます!
【仕事内容】
・新卒、中途採用(採用イベント参加・会社説明、面接 等)
・入社後のフォロー
・社員研修の企画、運営
・社員の働き方管理、改善、指導
・事故や健康面などでのサポート
・会社の魅力発信についての戦略立案、実行
・社員行事の企画、運営
・その他、総務業務の中から適正により担当して頂きます。
【職場環境】
現在、人事採用担当1名が在籍。一緒に攻めの人事をお願いします。
このような仕事内容が書かれていた時、皆さんならどのように仕事をイメージしますか?
例えば、以下のような疑問が出てきませんか?
「会社の魅力発信についての戦略立案とあるけど、具体的にはどんな事をやるのかな?」
「毎年、新卒や中途は何人くらい採用していて、どのような人材を欲しいのかな?」
「攻めの人事って、どんな人事のイメージかな?」
など、色々と質問したい事が出てくるのではないでしょうか?
これらは、全てYes、Noと言った一言で答えられる疑問ではないので、企業の担当者からも詳しい話を聞きやすい内容ですね。
また、質問時には、質問をする背景も含めて聞き方も工夫しましょう。
例えば、
「御社の求人票を拝見すると『会社の魅力発信についての戦略立案』と書かれています。私は、元々Webサイトを利用した情報発信やイベント企画などの仕事にも興味があるのですが、この取り組みは、例えばどのような戦略や活動をイメージされていますか?」
「御社の求人票を拝見したところ『攻めの人事』と言う言葉に強く惹かれました。御社が考える『攻めの人事』とは、どのような人事像をイメージされているのでしょうか?」
このように、自分が質問をする背景(興味がある、惹かれた等)も一緒に入れて質問すると、企業の担当者にもポジティブな印象を持ってもらう事が出来て、詳しい事を伝えたいと言う気持ちになりやすいです。そうなると、より企業の事も理解できて、担当者の印象もUpするので、採用の可能性も高くなります。
企業のウェブサイトや企業情報を見て質問を考える。
現在は、多くの企業が「自社のホームページ」を持っていたり、場合によってはTwitterやFacebook等のSNSページを持っています。そのようなパブリックな情報から、質問を考えてみると言うのも有効です。
【企業情報で注目すべきポイント】
・社長や経営者のコメント
・上場企業であれば、決算資料(財務諸表や決算説明会資料等)
・社員紹介や、職場紹介のコメント
・複数の事業を行っている場合は、自分が応募する事業以外の事業情報
・最近のNewsや、SNSでのお知らせ等
これらの情報を見た時に、例えば以下のような疑問が出てくるかもしれません。
「今後は新規事業にも取り組むって書いてあるけど、どんな事業をやるのかな?」
「将来的には海外にも進出したいって書いてあるけど、どこの国に進出するんだろう?」
「社員の平均年齢も若いって書いてあるけど、どのようなキャリアパスがあるんだろう?」
「3年後に●億円の売上って決算資料に書いてあるけど、どんなイメージで進めるんだろう?」
など、職種や役職に関わらず、気になる点を洗い出しておくと良いと思います。
実際に質問する際には、
「御社のHPを拝見したところ、今後は新規事業にも取り組むことが書かれていて、とても意欲的な経営姿勢に魅力を感じました。差し支えない範囲で構いませんので、どのような構想をお持ちかお聞かせ頂けないでしょうか?」
「御社のHPやSNSを拝見すると、若いかたがノビノビと仕事をされているように感じて、とても魅力的な人たちが多いように感じました。御社では、実際にどのような方が活躍されていて、どのようなキャリアを積まれているのでしょうか?」
など、自分が見た情報源と感想を伝えた上で質問する事で、「企業情報を見て準備をしている」事や、「自社への興味が高い」事を合わせて伝えることも出来ます。
このような質問を重ねていく事で、企業からも良い評価を得ることができて、自分の知りたい情報も得ることができるので、良い形で面接を締めくくる事が出来ますね。
まとめ
この記事では、企業側の視点を元に、企業へ質問する際の重要性やポイントについて紹介しました。
企業への質問では、
● 自分が、なぜその質問をするのか?背景も一緒に説明する。
● また、その背景が前向きなもの、自分のアピールになるようにする。
● Yes、Noだけで答えられないような質問にする。
● 企業側の答えに合わせて、「是非やってみたいです」と言えるような質問にする。
といったコツを押さえる事が大事です。
実際は、質問内容でやる気を判断されるケースもよくあるので、逆に「給与」「残業時間」「福利厚生」などの待遇面を質問するのは避けた方が良いですね。雇用条件については、内定時に必ず確認できるので、その時に色々と質問すれば良いかと思います。
また、もし不安な場合には自分だけで考えずに、プロにチェックしてもらう事で、企業目線で見たアドバイスや、本当に自分の伝えたいことを漏れなく伝えるためのアドバイスを得ることも出来ます。人生で何十回も経験するわけではない「転職」と言うイベントを、成功できるように準備していきましょう。
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