転職ノウハウ・コラム

【移住アドバイザー経験者が語る】静岡へ移住してよかったコト3選

日本は、春夏秋冬、様々な恵みがあり、祭りやイベントなど季節ごとに楽しめることがたくさんありますよね!

筆者は、生まれ育った静岡市へUターンをしてから、四季折々、季節を楽しんでいます。今回、初コラムということで、移住(Uターン)をした経緯、首都圏に住んだからこそ気づいた静岡暮らしの魅力を「静岡へ移住して良かったこと3選」と題してご紹介します。

【静岡県移住アドバイザー経験者】私の静岡Uターンのきっかけ

筆者は、静岡県静岡市に生まれ育ちました。社会に出てから思うように物事が進まない現状に、「人生を変えたい!」という思いが強くなり、一面発起して上京しました。

上京後、イベント関係の仕事に就き、充実した日々を送っていましたが、満員電車に揺られ、忙しなくゆとりを持てない暮らしに心身が疲れ切っていました。現状から抜け出すにはどうしたらよいかと悩み続けていたものの、行動できずに悶々としていました。

Uターンを決意したのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災を都内で経験したことがきっかけです。大地が揺れ続ける中、情報が錯綜し、メディアが流す痛ましい東北の映像に心を痛め、心が押し潰されそうになったことを記憶しています。

イベントを開催することが不謹慎であるという世の中の風潮に、全てのイベントが中止になり、働く場がなくなってしまいました。いつになったら平時に戻るのか、見通しが立たない日々はとても苦しかったです。悩み苦しみ続けた日々の中で、今まで以上に人生を深く考え、翌年、生まれ育った静岡市へUターンすることにしました。

筆者のように、「人生を変えたい」「現状から抜け出したい」という思いで、移住を検討している方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。筆者の場合は、震災が自身の背中を押した形になりますが、移住を決めたのは自分自身、人生の舵取りは自分で握り続けることが大切だと思っています。

筆者のエピソードが長くなりましたが、紆余曲折あった経験から気付いた「Uターンをして良かったこと3選」をご紹介させていただきます。

私が静岡県にUターンして「良かった!」と感じた事 3選

①自然を身近に感じられるようになった

筆者が暮らす静岡県静岡市は、静岡県のほぼ中央に位置する政令指定都市であり、県庁所在地です。人口は、約68万人(令和6年3月)。浜松市に次ぐ人口規模の地方都市です。東海道新幹線(ひかり号)で、東京駅から静岡駅、名古屋駅から静岡駅までおおよそ60分!首都圏や中京圏からのアクセスが良いのも魅力です。

中心市街地は、商業施設や行政機関、総合病院、大きな公園など生活に必要なものがコンパクトにまとまっています。中心市街地から離れると、住宅街が広がっています。歩いていると突然姿を現す富士山に癒されることもしばしばあります。富士山を身近に感じられるエリアではないけれど、散歩やドライブの際に富士山を見ることができるのは、静岡市ならではかもしれません。

市の大半が山間地のため、自然を身近に感じることができるのも特徴です。中心市街地からも、遠くに山を望むことができます。

静岡駅から車で30分ほど北上すると、里山の風景が広がるため、ドライブやサイクリングに最適です!山間地には天然温泉が複数あり、市民憩いの場となっています。筆者も心身を癒しに山間地の温泉まで行くことがあります。中心市街地よりも少し早めに紅葉を楽しめるのも良いと感じています。

市内には、いくつもの川が流れています。川沿いに桜の木が植えてあるところもあり、桜が咲く頃に川沿いを散歩すると、とても幸せな気持ちになります。青空とピンク色の桜とのコントラストは、とても美しく、自然と笑顔になります。桜の季節が終わると、新緑の季節がやってきます。柔らかな緑色の葉を照らす陽の光の美しさに感動します。新緑の季節が終わると、様々な色や形の紫陽花が目を楽しませてくれます。真夏には、庭先にブーゲンビリアやハイビスカスの花を咲かせている光景を見ることも。秋になると、川沿いの土手にはコスモスが咲き誇り、道ゆく先にどこからともなく金木犀の香りが漂ってきます。お彼岸の頃には、真っ赤な彼岸花がお彼岸をお知らせしてくれます。紅葉シーズンになると葉が色づき、冬の訪れを予感させます。冬になると、パンジーのカラフルなお花を庭先などで見ることができ、目を楽しませてくれます。寒さ厳しい2月は、梅の花が咲き、下旬になると早咲きの濃いピンク色の桜が咲き、冬の終わりが近づいていることを教えてくれます。

花や草木が季節の移ろいを教えてくれることに気づくようになってから、五感が冴えわたるようになりました。田畑や虫の音も季節を教えてくれる大切な存在であることも付け加えておきます。

②静岡食材の持つ美味しさ、価値に気付けた

東京暮らしでは、夜中まで開いている駅前のスーパーやコンビニエンスストア、ディスカウントストアで買い物をすることが多かったです。

一年を通じて様々な野菜や果物が手に入ったため、旬がいつなのかわからない野菜や果物も多く、食材に四季を感じることもあまりありませんでした。

Uターンをしてからも、食材調達はスーパーがメインではありますが、路地販売(無人)で採れたて野菜や果物(大抵100円!)を買うこともあります。不恰好や不揃いですが、とても新鮮で安くて、美味しいのです!旬のものしか販売していないため、旬の恵がわかるのも良いと感じます。朝採れ野菜を販売しているファーマーズマーケットに行くことも楽しみのひとつになりました。近所の方に畑で収穫したばかりの野菜や、もぎたての果物をいただくこともあります。国産レモンの旬が冬であることは、Uターンをしてから初めて知りました。

春は、筍やそら豆、セロリなど。筍は煮物にしたり、炊き込みご飯にしたり。酒の肴にぴったりのそら豆は、皮のまま焼き、豆を取り出し、塩をつけて味わいます。散歩がてら土手に行けば、野蒜(のびる)が生えているため、野草をいただくこともあります。一年に一度訪れる新茶が出回る5月上旬は、さわやかな味わい、香りの新茶を家庭で楽しみます。

6月には、赤紫蘇が出回るため、赤紫蘇ジュースを作ります。美しい赤紫色のジュースは、酸味があって夏にぴったりのすっきりとした飲み物です。同じ頃、梅も出回ります。梅を丁寧に洗って下処理をしてから漬け込み、梅シロップを作ります。お酒が得意な方は梅酒にしても♪赤紫蘇ジュースと梅シロップは、夏バテ防止ドリンクです。

夏は、きゅうりや茄子、トマト、とうもろこしなどなど。きゅうりとトマトは、冷やしてそのまま食べると瑞々しくてとても美味しいです。きゅうりや茄子は、糠漬けにもします。秋になると、柿やさつまいもが出回ります。さつまいもは蒸して、皮を剥き、切ってから干し網に載せ、天日干しをします。数日もすれば、干し芋の完成!ヘルシーなおやつの出来上がりです。

冬には、白菜や大根等、鍋の材料として大活躍の野菜が出回ります。新鮮採れたての大根の水々しさといったらもう!煮込んだ大根を口に入れるととろけてしまうほどです。

12月下旬になるとみかんが出回るため、こたつに入りながらみかんを食べ、急須で入れたお茶を飲む静岡らしい生活を送りながら寒い冬を乗り越えています。

旬の食材を堪能できる喜びは、何にも代えがたいものです。旬のものを味わえることは”贅沢なこと”だと気付いてからは、旬のものをなるべく味わうようにしています。

③地方暮らしならではの趣味の楽しみ方

筆者の趣味は、旅行と音楽鑑賞です。Uターンをしてから、中京圏と関西圏が近くなりました!

名古屋までは、東海道新幹線(ひかり)でおおよそ1時間。近くなってからは、名古屋名物を食べにわざわざ行くことも。

京都や大阪へ日帰り観光に行くこともできます。静岡県は、東海道新幹線のぞみ号の停車駅がないため、名古屋駅で乗り換えとなりますが、ひかり号やこだま号に乗って、車窓をじっくり楽しみながらのんびりと目的地へ向かう列車の旅もなかなか良いものです。

以前行った岡山旅行からの帰り道でのことです。岡山駅(ひかり号始発)は、のぞみ号の利用者が多いルートのようで、車内が比較的空いていました。静かな車内でお弁当を食べながらのんびりとした時間を過ごすことができ、旅疲れもあって嬉しい誤算となりました。

東海道本線(在来線)に乗車する日帰り旅は、定期的に行っています。例えば、週末にふらっと「伊東温泉日帰り温泉旅」、「浜松餃子を食べに浜松市へ」など県内各地気軽に鉄道旅ができるのも静岡県内に住む魅力だと感じています。車窓から海沿いを望めるエリアもあり、遠出しなくても旅気分を存分に味わうことが出来ます。

飛行機を利用した旅については、静岡県民は、羽田空港(東京都)や成田空港(千葉県)、セントレア空港(愛知県)を利用することが多い傾向にありますが、静岡県内にも国内線・国際線が就航している「富士山静岡空港(牧之原市)」があります。地方空港のため、路線数や便数は多くはありませんが、コロナ前は中国路線が多くあり、様々な都市に就航していました。コロナ前に台湾便を利用して台湾旅行へ行ったことがあります。韓国線は毎日就航しているため、週末韓国旅行も可能になり、海外旅行が身近になりました。富士山静岡空港は小規模空港のため、スムーズにチェックインできた記憶があります。国際線の路線や便数がこれから増えていくようなので、今後に期待したいです。 

富士山静岡空港

https://www.mtfuji-shizuokaairport.jp

静岡と音楽 地方ならではのライブの楽しみ方とは…

筆者のもう一つの趣味である音楽鑑賞。東京に暮らしていた時は、イベント会社に入社するほどの音楽好きで、公私ともに音楽漬け、音楽三昧の日々でした。Uターンをしてからは、コンサートを観に行く回数は減りましたが、東京、横浜、名古屋であれば日帰り可能な距離のため、遠征することもあります。

また、全国ツアーで静岡公演がある場合は、必ず見に行きます!静岡公演は、会場内が”あたたかい優しさに包まれた雰囲気”になるのが、静岡ならではの特色だと思います。アーティストのMCでは、静岡で体験して感じたことや食べたもの等、ご当地トークを聞けるのも嬉しいです。首都圏でのコンサートの場合、会場名で(例えば、武道館!等)客席に声援を求めるアーティストが多い印象ですが、地方公演では、地名(静岡の皆さん!等)で声援を求められることが多いので、心の距離がより近くに感じられると思いました。地方だからこそ、今住んでいるからこそ共感できるかけがえのない瞬間を参加する度に感じられています。

今回は、移住(Uターン)してから、良かったこと3選をご紹介しました。

静岡市に移住をされた相談者の方で、移住前に首都圏の高層マンション暮らしだった方がいます。

移住をしてから、近所にあるご当地スーパーで、地物野菜や鮮魚を買えることがとても嬉しいと言っていました。お休みの日は、県内日帰り旅行に行くのが楽しみなのだそうです。県内は見どころが多いため、遠出をする必要がなくなったと嬉しそうに話していました。

季節の移ろいや恵みを五感で目一杯感じることができ、趣味も楽しめる暮らしは、移り住んだからこそ、日々の暮らしに余白ができたからこそ叶ったのだと思います。移住(Uターン)をしたからこそ気付いた魅力について参考にしていただければ幸いです。

  

Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,400案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。又、静岡県が推進する「ふじのくにに住みかえる推進本部」構成員として、国内・海外から静岡県への移住者の転職サポートを行っております。


移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。

【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
     https://achieve.atimes.co.jp/contact/

  

執筆者:齋藤綾(Aya Saito)

静岡生まれのUターン者。社会人2年目に上京し、「静岡県移住相談センター静岡窓口」で移住コーディネーターとして3年間務めた後、本業を持ちつつ社会的課題をミッションとする団体の広報やサポートを行うパラレルキャリア。旅行と音楽、季節の手仕事が好き。

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