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【移住先で人気の静岡県Part.5】西部エリア・磐田市への移住 2024/12/2版

移住を検討している方にとって、移住先の生活環境はもちろん、どんな地域柄でどんな移住者さんが多いのか、馴染めるのかなど気になりますね。

静岡県は東西に広く、東部、伊豆、中部、西部に分かれています。
今回は西部エリアで、サッカーJリーグジュビロ磐田のホームタウンや、卓球オリンピックメダリストの出身地などで知られるスポーツが盛んな磐田市をご紹介します。

JR東海道本線の駅が3駅(東から御厨駅、磐田駅、豊田町駅)あり、浜松市の東隣に位置し新幹線で東京・大阪へ2時間以内、高速道路は東名と新東名どちらも使えるため東西へのアクセスがしやすいまちです。
人口はおよそ16万5700人ほど、静岡県内では浜松、静岡、富士、沼津に続き5番目に多い数となっています。(令和6年10月現在)

2005年に旧磐田市・磐田郡福田町、竜洋町、豊田町、豊岡村が合併したため、都市機能に加え海や漁港、里山、東には大河川の天竜川と豊かな自然を兼ね備えたエリアとなっています。(参考)磐田市市政要覧 

磐田市にはどんな移住者がいる?移住した理由

移住相談窓口となっている磐田市企画部政策推進課の担当者によると、首都圏からの移住で30~40代のファミリーが最も多いそうです。移住した理由は

  • 磐田市の会社に転職した

ヤマハ発動機株式会社をはじめとした市内の製造業を中心に企業・工場など求人が多数あるため、首都圏をはじめ全国からの就職希望者が訪れています。

  • 出身者のUターン、出身者との結婚がきっかけ

もともと磐田出身で大学進学や就職を機に地元を離れた方や、出身者との結婚を機に磐田市へ移住する方、コロナ禍を機にテレワーク移住で戻ってくる方も多いそうです。

移住者が多い地区は?地区ごとの特徴やお勧めスポットを紹介!

磐田市は合併前の市町村による5地区に分かれています。人口が多い順に、個性が光る各エリアをご紹介します。

磐田地区(旧磐田市エリア)

磐田原台地にあるこの地区で移住者に人気が高いエリアは、水遊びや人気の大型遊具が楽しい今之浦公園があり、市中心部の磐田市役所からも近くJR磐田駅から徒歩20分ほどの「今之浦」だそう。また、静岡県内の東海道本線の駅で最も新しく2020年に開業した「御厨(みくりや)駅」周辺には、徒歩圏内に大企業があり土地開発が進んでいるため今後人口増加が見込まれるエリアです。

Jリーグチームのジュビロ磐田とジャパンラグビーリーグワン静岡ブルーレヴズの本拠地「ヤマハスタジアム」は、観客席とピッチの距離が近くプロの試合がライブ感満点で楽しめるのも魅力です。

磐田駅から北側に伸びる道路は「ジュビロード」の愛称で市民に親しまれています。サッカー王国静岡を支えたサッカー日本代表選手たちの足型も多くありますので探してみてくださいね。

                       ★写真提供:磐田市

豊田地区(旧豊田町エリア)

新幹線が止まる浜松駅へ2駅10分でアクセスできるJR豊田町駅を中心とするフラットな地形で、駅へ自転車でアクセスしやすいため浜松にある企業への通勤者も多いエリアです。香りをテーマにした世界でも珍しい「磐田市香りの博物館」では、香り関連のワークショップなどイベントや作品展が催されています。自分にふさわしい香りを知る香り診断や、調香体験ができる興味深い施設です。市民に人気の温浴施設「磐田ななつぼし」もあり、日常生活にちょっとした潤いをプラスでき楽しめそうなエリアです。後述の「磐田市ひと・ほんの庭 にこっと」もこのエリアにあります。

どの地区からもアクセスが良い、東名高速道路の遠州豊田パーキングエリアに隣接する「ららぽーと磐田」には各専門店やTOHOシネマズのほか、磐田の産業・観光・物産などの情報が集まっている磐田市情報館が入っています。豊田町駅から近い「豊田ラブリバー公園」も地元住民に愛されており、2024年にはロボット型の遊具が新しくなる予定です。

                     ★写真提供:磐田市

竜洋地区(旧竜洋町エリア)

天竜川と海に面し国道150号が通っている竜洋地区は、水辺や自然のアクティビティ好きなファミリーにはお勧めエリアです。海に面した大型の公園「磐田市竜洋海洋公園」内の「磐田竜洋公園オートキャンプ場」は人気のキャンプ場ランキングで過去に西日本1位に輝いたこともあり県外からも多くのキャンプ愛好者が訪れます。

ほかにも、海洋公園ではカヌーやSUPを楽しめ、夏には屋外プールもあるためファミリーには人気のスポットです。農産物直売所と温泉施設がある複合施設「しおさい竜洋」で地元野菜を買ってBBQなど、季節問わず楽しめます。

虫好きなお子さんには、「磐田市竜洋昆虫自然観察公園」は必見です。昆虫好きが高じて移住したスタッフがいるほどです。抽選になるほど魅力的なイベントが年間通して催されていますよ。

                      ★写真提供:磐田市

福田(ふくで)地区(旧福田町エリア)

シラス漁が盛んな福田漁港があり、漁港近くでは多くの方が釣りを楽しんでいます。

漁港隣接の「渚の交流館」には、海の目の前で海鮮丼が食べられるテナントや海産物を使ったお惣菜が買えるお店が入っています。テラス席では海風を感じながら食事ができ、ワンちゃん連れには嬉しいですね。この周辺にはサーフィンを楽しむ方が多く交流館併設のコインシャワーを使えて便利です。シラス直売所や地元の鮮魚店・魚料理屋があちこちにあり、海の幸がすぐ身近にある暮らしが叶うのも嬉しいですね。また、このエリアは昔から織物が盛んで、高品質の別珍・コーデュロイの国内有数の産地でもあります。(参考)https://shizuoka-biyori.net/fabrics/

豊岡地区(旧豊岡村エリア)

市の最北部で田園や森林があり自然豊かな里山風景が広がっています。エリア内に3つの駅がある天竜浜名湖鉄道は、新幹線駅の掛川駅や静岡県最西駅の新所原駅を結ぶ路線。また、2021年に開業した新東名高速道路の新磐田スマートインターチェンジ(ETC搭載車専用)周辺や天竜川沿いには、食品やものづくり企業が集まっています。その中でも特に目をひく建築家安藤忠雄さんが手がけた立派な体育館が特徴的な豊岡中学校は、全12クラス(各学年3クラス+特別支援3クラス)とこの小さなエリアでも子どもの数はさほど少なくないと感じます。

筆者のおすすめは、このエリア獲れたての季節ごと旬な農産物が揃う「とよおか採れたて元気村」。このエリア周辺で採れる野菜や山の食材を多く取り扱っています。特に、磐田名産の海老芋は絶品です!コロッケや和菓子などの加工品も美味しく、いつも買い物客で賑わっています。

磐田市の祭り文化

磐田市がある静岡県西部地域「遠州」は、地元に昔からある祭りも特徴的。市の中心部に近い見付天神の裸祭は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

https://www.mitsuke-tenjin.com/s-taisai

お清め祓いの儀式がある初日の夜は見付の本通り全で全ての灯りが消されることなど、移住者の方はとても驚いたそうです!

春には遠州大名行列があるいわた大祭りを皮切りに、夏には愛宕山の手筒花火、秋には各地の神社のお祭りがあり、各地区で屋台引き回しなどで盛り上がります。普通の屋台とは違う二輪の屋台の地区もあり、伝統文化を感じられますよ。

もちろん移住者も参加できますので、各地区で祭りのルールを地元の方から教えてもらって楽しみましょう!

磐田市での子育て・教育

・子育て支援センター(就学前のお子さんと親が対象)

磐田市には子育て支援センターが12か所あり、一緒に遊びながら交流する場を提供しています。知り合いがいない移住者もここで友人ができたという方は多いそうですよ。子育てに役立つ情報もたくさんあり保健師に相談できる日も設けられていますので、子育てのことなど気軽に相談できます。

・「磐田市ひと・ほんの庭 にこっと

本を楽しめる図書館機能と子育て支援や相談機能、交流機能も備えています。「こどものま」では、お子さん向けのおもちゃもありますよ。

・ジュビロ磐田ホームゲーム小学生一斉観戦事業

地元への愛着やスポーツへの関心を持つきっかけ作りのため、市内全小学生5~6年生をヤマハスタジアムに招待し、サッカー・ジュビロ磐田の試合を一斉観戦しています。

・磐田ここからラボ

対話を通じて多様な学びと交流を深める取り組み「磐田ここからラボ」では、オリンピックメダリストによる実技指導や、舞妓・芸妓の芸術鑑賞などを開催し、小・中学生に本物に触れる機会を提供しています。

・いわた高校生まちづくり研究所

学生のうちから地域交流や市政への参加を経験することで磐田市への愛着を高め、社会で必要な問題解決力や伝える力を養っています。実際に高校生が考案した「JR磐田駅北口のイルミネーション」が採用されるなど、高校生の発想を市政に活かしています。

・その他

高校生まで子どもの医療費(保険診療の通院と入院)が無料の「こども医療費」助成や、「不妊治療費助成制度」があります。

磐田市の移住支援・補助金制度について

既存住宅取得等事業費補助金

世帯全員が39歳以下の若者世帯もしくは中学生以下のお子さんがいる子育て世帯には最大150万円補助される制度です。
既存住宅(中古住宅)の建物購入や購入後のリフォームで使えます(相続の場合は建て替えも可)が、要件がいろいろあるため購入前にチェックしてくださいね。

・移住体験ツアーや移住者交流会

今年の11月には、ジュビロ磐田と連携した磐田市移住体験ツアーを開催しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000102493.html

試合観戦だけでなく、先輩移住者との交流や市内の公園や住宅を見学し、磐田での実際の暮らしを身近に感じられたようです。市内に移住した方々を集め、移住者交流会も開催しています。

・オンライン移住相談

市の移住担当者とZoomで話せるオンライン移住相談を平日の開庁時間で受け付けています。(1週間前までに要予約・土日を希望される場合は要相談)都内で開催される相談会にはなかなか行けない、という方はこちらで詳細を確認しお申し込みください。

いかがでしたか?

磐田市へ行ったことがない方は、ぜひ情報収集して現地へ足を運んでみてくださいね!

 

Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,400案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。又、静岡県が推進する「ふじのくにに住みかえる推進本部」構成員として、国内・海外から静岡県への移住者の転職サポートを行っております。
移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。

【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
     https://achieve.atimes.co.jp/contact/

執筆者:宮嶋千恵美(chiemi miyajima)

浜松移住コーディネーター。国家資格キャリアコンサルタント。沼津市、浜松市、静岡市、富士宮市に転職&移住経験を経て、2015年~認定NPOふるさと回帰支援センター内の静岡県移住相談窓口にて移住相談員を務めた後、2020年浜松市へUターン。移住した方々との交流や、地元食材を使った料理とドライブが趣味

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