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日進市への移住やUIターンはおすすめ?メリットや補助金について解説 2025/2/26版

移住:日進市

「愛知県で住みやすい街に移住したい!」とお考えではありませんか?

  • 利便性と自然とのバランスがいい場所に住みたい
  • 充実した支援を受けて、安心して暮らしたい

そんな理想を叶えるのが日進市です。

名古屋市のすぐ隣にありながら、家賃相場は比較的抑えめ。日経BPが2024年に公開した「シティブランド・ランキング―住みよい街2024―」にて、日進市は全国で27位、愛知県内だと3位になるほど人気の街です。

この記事では、日進市への移住を検討されている方へ向けて、移住するメリットや支援制度について詳しく解説します。移住を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

【基本情報】日進市ってどんなところ?

日進市は愛知県の中央に位置し、県庁所在地である名古屋の隣にある市です。都市と自然のバランスもよく住みやすい地域としても有名です。

また、名古屋市や豊田市などにも便利に行ける交通網も整っています。
ここでは、日進市の基本情報を詳しく解説します。

日進市の人口

日進市の人口は以下の通りです。

総数(人)94,156
男性(人)46,893
女性(人)47,263
世帯数(世帯)40,185

(2025年1月時点)

日進市は1970年代以降、宅地開発が進んだ結果、2000年から2005年の間の人口増加率は全国で2位となる12.0%になるほどの活性化を見せました。

2023年から2024年の人口は、前年からわずか119人の増加(0.1%)にとどまっていますが、全体としては増加傾向が続いています。また、世帯数は増加傾向にあり、1990年(平成2年)から2020年(令和2年)までの世帯数増加率は2.15倍です。

参考:日進市オープンデータポータルサイト

日進市の家賃相場

日進市の家賃相場は、県内の他地域と比べて中位〜やや安い水準にあります。
以下の表が、日進市の家賃相場です。

<日進市の家賃相場>

間取り相場
1R〜1K4.4万円
1DK〜2DK5.75万円
2LDK〜3DK6.99万円
3LDK〜4DK8.10万円
4LDK以上10.41万円

日進市は、名古屋市のベッドタウンとしての利便性を保ちつつ、名古屋市の平均相場よりも低価格で借りられます。
同じ間取り(1R〜1K)で比較した場合、名古屋市中区(6.5万円)に対して、日進市の家賃相場は4.4万円です。これは、全国平均と比べても比較的安い部類に入ります。

日進市の交通

日進市では、車での移動が中心です。国道153号線・県道58号線(名古屋豊田線)などの幹線道路により、名古屋市や豊田市にもスムーズにアクセスできます。

また現在、東郷PA(東名高速道路)のスマートインターチェンジの整備を計画中です。

その他の交通手段として、以下のものがあります。

電車地下鉄鶴舞線(赤池駅)
名鉄豊田線(日進駅・米野木駅)
バスくるりんばす
名鉄バス

地下鉄鶴舞線と名鉄豊田線は一本で名古屋市と豊田市を結び、市民の主要な交通手段になっています。
くるりんばすは複数の路線があり、主要施設や駅を循環するコミュニティバスです。
また、名鉄バスは名古屋駅(名鉄バスセンター)や栄、星ヶ丘といった、名古屋市の主要地域へアクセスできます。

日進市の名産品

日進市には、多くの名産品があります。代表的な名産品は、以下の3つです。

  1. プチヴェール
  2. いちご
  3. 杲流 純米吟醸 夢吟香(こうりゅう じゅんまいぎんじょう ゆめぎんが)

プチヴェールは、ケールと芽キャベツを交配した野菜で、栄養価が高く、甘みが強いのが特徴です。

また、いちごの栽培も盛んで、甘みと酸味のバランスが良く、深い味わいが特徴の「紅ほっぺ」や「よつぼし」などが有名です。シーズンには、いちご狩りを楽しむこともできます。

杲流は、日進市で収穫された酒米を使用した地酒です。フルーティな香りと味わい深い後味が特徴で、贈答品としても人気があります。

日進市に移住するメリット

日進市に移住するメリットは、以下の5つです。

  1. 都市と自然のバランスがいい
  2. 通勤・通学などに便利な交通網
  3. 子育てなどの福祉が充実
  4. 地域コミュニティが活発でイベントも豊富
  5. 教育機関が充実している

特に、子育てなどの福祉に関することは、子育て世代で移住を考えている方にとって、重要ではないでしょうか。

都市と自然のバランスがいい

日進市は「住環境と自然が調和するまち」を目指しています。その言葉通り「都市部の便利さ」と「自然の豊かさ」のバランスが取れた魅力的な街です。

「プライムツリー赤池」をはじめとする商業施設も多くあり、交通アクセスも良さや駅近くにはマンションが並ぶなど、住宅都市として発展してきました。

また、希少な植物が自生する里山や緑豊かな公園、野鳥も生息する天白川沿いを散策できるウォーキングコースなどがあります。大都市近郊でありながら、日常的に自然と触れ合いリフレッシュできる環境が整っています。

利便さと身近に自然を感じられることのバランスの良さが日進市に移住するメリットです。

通勤・通学などに便利な交通網

名古屋市と豊田市に隣接する日進市は、交通アクセスが良く、通勤・通学に便利な環境が魅力です。

市内には「赤池駅」「日進駅」「米野木駅」の3駅があり、名古屋市中心部へは約25分、豊田市駅までは21分でアクセスできるため、名古屋市や豊田市への通勤・通学に非常に便利です。

さらに、市内には名古屋市営バスや名鉄バスが運行し、駅から離れた地域への移動も苦労しません。県の幹線道路である、国道153号線と県道57号線が交差するほか、東名高速や名古屋高速・名古屋第二環状自動車道(名二環)のインターチェンジが近く、車での移動もスムーズです。

日進市は、優れた交通アクセスを持つ、移住に最適な都市として発展しています。

子育てなどの福祉が充実

日進市は、子育て世代や高齢者への福祉が充実しています。
市が実施している支援事業は、主に以下の表のとおりです。

<主な子育て支援>

支援事業概要
日進市 出産・子育てまるっと応援事業出産・育児にかかる負担軽減を図る経済的支援の実施
子ども発達支援センター すくすく園発達がゆっくりな子どもに合わせて支援(療育)を実施して援助する
にっしんファミリー・サポート・センター育児のサポートをしたい方と、サポートが必要な方を相互援助する
子ども医療費の助成病院などで受診した医療費の自己負担額を助成

<主な高齢者支援>

支援事業概要
にっしん高齢者ゆめプラン高齢者の健康づくりや介護予防に取り組む
にっしんシニアパス75市内在住の75歳以上を対象とした「くるりんばす実質無料化」
にっしんおたっしゃボランティア・やりがいのある生活を送り、元気で活動的にいられるよう応援する(65歳以上が対象)

日進市は、子育て世代や高齢者が「より暮らしやすいまちづくり」を目指しています。

地域コミュニティが活発でイベントも豊富

日進市は「だれもが安心して暮らせるまち」を目指しています。市民・地域・団体の「つながり」も強く、地域コミュニティが活発です。地域住民の交流を深めるための拠点として「にぎわい交流館」が中心となり、地域の交流や情報発信のほか、さまざまなイベントや活動が開催されています。

また、各区・自治会が地域活動の一環として、以下の活動を実施しています。

  1. ごみゼロ運動
  2. 防災訓練および防災パトロール
  3. 防災用備品の管理・避難所の運営
  4. 子どもの登下校の見守り運動

など

その他にも、市民が一丸となって大盛り上がりの「にっしん夢まつり」や「にっしん市民まつり」、世代を超えてスポーツを楽しむ「にっしんスポーツフェスタ」などのイベントが豊富です。

教育機関が充実している

日進市は「名古屋学芸大学」や「名古屋商科大学」などの大学や高校が多く集まっており、名古屋市近郊の学園都市として発展してきました。

そのほかにも、多様な教育ニーズに対応し、生涯学習も応援しています。

以下は、主な支援事業です。

<主な教育支援>

支援事業概要
ハートフレンドにっしんホームスクーラーの学びの場
大学連携講座大学・専門家と提携し「学びたい」人を応援する小学生から参加が可能(小学3年生以下は保護者同伴)
シルバースクール市の小学校で月1回ほど開催市内在住の60歳以上が対象

日進市は「学びでつながるまち」をコンセプトに、現役の児童や学生からシニアまで、幅広い層が学べる環境が整備されています。

日進への移住で活用できる給付金・助成金

日進市に移住することで、さまざまな給付金や助成金を受けられます。

  1. 移住支援金
  2. 物価高騰対応充填支援給付金
  3. 日進市出産・子育てまるっと応援事業

移住した際に活用できるものばかりです。詳しく見ていきましょう。

移住支援金

移住支援金とは、東京23区から日進市に移住し、就業や起業した方を対象に、補助金を支援する制度です。
単身で60万円、2人以上の世帯には100万円が引っ越し費用などの移住に関する経費として交付されます。

移住支援金は、以下の条件を満たした方が対象です。

  • 東京23区に5年以上在住、または通勤していた
  • 就業先が移住支援金対象の企業(求人)であること
  • 転入日時点で満50歳以下であること

2023年4月以降、ご家族で移住した場合に、18歳未満の子ども1人あたり上限100万円が加算されます。

参考:日進市公式サイト|愛知県移住支援事業・マッチング支援事業

物価高騰対応充填支援給付金

日進市では、低所得の世帯を対象にして、物価高騰に対応するための給付金が設けられています。

以下の条件に当てはまる世帯が対象です。

  1. 世帯全員の令和6年度住民税均等割が非課税である世帯
  2. 世帯全員が令和6年度住民税均等割のみ課税者である世帯
  3. 令和6年度住民税均等割のみ課税者と住民税均等割非課税世帯で構成される世帯
  4. 上記1〜3の世帯で世帯員である18歳以下の児童(平成18年4月2日以降に生まれた子ども)

「均等割のみ課税」とは、以下の方が当てはまります。

  • 所得が低いため、住民税の“所得割”はかからないが均等割だけ払う世帯
  • 完全な非課税ではないが、低所得のため負担が少ない人

日進市出産・子育てまるっと応援事業

「日進市出産・子育てまるっと応援事業」は、すべての妊婦さんと子育て家庭が安心して出産・子育てができる環境を整えるための事業です。子育て応援アプリ「Nぴよ」を運用して、以下の内容を一体として実施しています。

  1. 伴走型相談支援:妊娠期から子育て家庭に寄り添い、必要な支援を実施する
  2. 経済的支援:ヘルピーギフト(出産・子育て応援給付金)を支給し、出産・育児にかかる負担を軽減する

令和6年4月1日以降に親子健康手帳(母子健康手帳)を交付した人、または出生したお子さんの養育者が対象です。

妊娠届時の面談後(妊婦一人あたり)・出産後の面談後(新生児一人当たり)に、5万円相当の電子ギフトが支給されます。

参考:日進市 出産・子育てまるっと応援事業のご案内

空家バンク子育て世帯定住促進補助金

日進市では、空き家バンクを利用した人を対象に「空家バンク子育て世帯定住促進補助金」を提供しています。空き家バンクとは、子育て世帯の定住を促進するために、空き家を活用するシステムです。

対象となるには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 市外に居住し、15歳以下の子どもを持つ世帯
  2. 日進市内の空家に居住するために転入する予定の世帯
  3. 住民基本台帳に記録された日から3年以上、居住することを予定していること

この補助金は、引っ越し費用や不動産登記費用を対象とし、実際にかかった費用の1/2の額(合計で上限30万円)が補助される仕組みです。

参考:日進市空き家バンク 日進市空家バンク子育て世帯定住促進補助金

日進市に移住する注意点

日進市は、利便さと自然のバランスが取れた素晴らしい都市です。しかし、移住する際には以下の2つに気をつけなければなりません。

  1. 電車があるのは南部のみ
  2. 娯楽施設が少ない

それぞれ解説していきます。

電車があるのは南部のみ

日進市には「赤池駅」「日進駅」「米野木駅」の3つの駅があります。しかし、いずれも市の南部に位置します。その他の地域では、電車が利用しにくいため、交通の便を気にする方もいるかもしれません。

しかし、名鉄バスや市が運営する「くるりんばす」は、市の各地域を網羅的にカバーしています。

また、主要都市へは国道153号線などの幹線道路でスムーズにアクセス可能なため、それほど交通の便を気にすることはないでしょう。

娯楽施設が少ない

日進市は、名古屋市と比べて娯楽施設は多くありません。

しかし、近隣には「イオンモール長久手」や「ららぽーと愛知東郷」といった大型ショッピングモールに容易にアクセスできます。

また、市内にも自然や動物と触れ合える「愛知牧場」、名古屋市のレトロな電車が集まり、地下鉄運転ゲームなどが楽しめる「レトロでんしゃ館」などがあります。

これらのスポットは、「貴重な体験ができる」と多くの人で賑わう人気スポットです。

日進市に移住するならどこがおすすめ?人気エリアを紹介

日進市に移住する際には、以下の4つがおすすめです。

  1. 赤池駅周辺エリア
  2. 米野木駅周辺エリア
  3. 竹の山エリア
  4. 香久山エリア

特に、赤池エリアは近年開発が進み、住環境と交通の便が非常に整っています。

赤池駅周辺エリア

赤池駅周辺エリアは日進市の中でも、名古屋市外で唯一の地下鉄駅を有する人気のエリアです。
2017年にオープンした大型商業施設「プライムツリー赤池」を中心に、買い物も便利で快適な生活環境が整っています。

地下鉄鶴舞線と名鉄豊田線が交差する交通の要所で、名古屋市中心部へのアクセスはもちろん、豊田市方面への移動も便利といえます。通勤・通学に最適な立地であり、学生からファミリーまで幅広い世代に人気です。

名古屋市天白区に隣接しながらも、都会と自然が調和した住環境で、理想的な暮らしを実現できる魅力的なまちです。

米野木駅周辺エリア

米野木駅周辺エリアは、近年の再開発により、落ち着いた住環境と新しく美しい街並みが広がる人気のエリアです。

米野木エリアの魅力は、以下の3つです。

  1. アクセス良好:名鉄豊田線で豊田市駅まで15分、名古屋方面へのアクセスも便利
  2. 自然豊か:近くには「愛知牧場」や「日進市総合運動公園」があり、レジャーも充実
  3. 住みやすさ◎:駅前には「マックスバリュー米野木店」のほか、研究施設や教育機関もあり、落ち着いた環境が整う

静かな住環境と都市的な利便性を兼ね備え、さらに豊かな自然に囲まれた米野木エリアは、理想的な暮らしを実現できると注目されています。

竹の山エリア

名古屋市と長久手市に隣接する竹の山エリアは、学生の活気と閑静な住宅街が調和した魅力的な街です。

「愛知学院大学」や「名古屋外国語大学」など、5つの大学が集まる文教地区として知られ、若者の感性が息づく街並みには、おしゃれなカフェやショップが点在しています。

また、名鉄バスで地下鉄東山線「藤が丘駅」「星ヶ丘駅」へアクセス可能な便利な立地は、子育て世帯にも人気の高い住環境です。

若い感性と落ち着いた暮らしが共存する竹の山エリアは、新しい生活を始めるための最適な環境だといえます。

香久山エリア

名古屋市に隣接した香久山エリアは、市街地の便利さと自然の豊かさを兼ね備えています。

香久山エリアの特徴は、以下の3つです。

  1. 名古屋市内への通勤・通学に便利な立地
  2. 住宅地でありながら自然環境が豊か
  3. 充実した商業施設

名古屋市にアクセスしやすく、地下鉄東山線「星ヶ丘」駅まで車やバスで約15分、名古屋中心部へも直通バスがあります。

また、「株山中央公園」や「水晶山緑地」など、緑豊かな公園や「MiO香久山con*teuno(コンテウノ)」などの商業施設も充実しています。統一感のある美しい街並みと豊かな緑が広がる、子育て世帯にもぴったりな街です。

まとめ

日進市は、名古屋市に隣接する住宅都市で、都市と自然のバランスが取れた住みやすいエリアです。
交通の利便性が高く、子育て支援制度や教育機関も充実しているため、安心して暮らせる環境が整っています。

また、地域コミュニティが活発で、移住者向けのサポートも多く、精神的・経済的な支援を受けながら新生活をスタートできるためファミリー層にもおすすめです。

「人とみどりを大切にするまち日進」は、新しいライフスタイルを築くための最適な街になるでしょう。

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