富士山のふもとへの移住が魅力!静岡県富士宮市 2025/8/26版

静岡の最大の魅力の一つである富士山の周辺に移住を希望する方はとても多いです。
富士山の西に位置し、人口は約125,000人(2025年8月現在)、ほどよく便利でゆったりとしたまち暮らしと、本格的な自然と共存する里山での田舎暮らしがある、「静岡県富士宮市」を今回はピックアップします。
実は私が東京にある静岡県移住相談窓口の相談員をしていた頃、相談者さんから「お勧めのまちはどこ?」と聞かれた際、当時真っ先に候補に挙げていたのが富士宮市でした。
どこが最適な移住地なのかは個々の価値観で違うことは承知の上で、なぜ私が富士宮市を推したのか?2年間住んだ経験の中で、日常の風景に富士山がある幸せを感じていた他にも理由は多くあります。

(写真 富士山がみえにくい夏、夕方に顔を出してくれた富士山)
富士宮市 住民目線の魅力とは…
・富士山の恵みの湧水が美味しい。
・朝霧高原を中心とする北部は酪農・農業エリアで地産の食が豊か
・朝霧高原開拓や移住者による有機農業など昔から移住者が多く、移住受け入れの風土・文化が根付いている
・市内で発信している移住者が多く、繫がりやすい
・富士山周辺のキャンプ場は日常使い。富士五湖エリアへも日帰りで気軽なお出かけ範囲。
・JR身延線の駅が6駅、新東名高速道路(市中心地から車で約10分)や東海道新幹線の新富士駅(車で約25分)と
鉄道・車で東京まで約2時間。東京・大阪・京都へ直通高速バスがある交通便の良さ
・海(駿河湾)まで車で30分(富士市の田子の浦港)、清水や沼津のビーチも1時間圏内。
・働く場所は市内各地のほか、首都圏や静岡市など企業が多い都会へ通勤する市民が多い
富士宮に住んでいた頃は、子どもたちと「おせんげんさん(富士山本宮浅間大社)」によくお散歩に行き広場で遊んだ思い出があります。夏には湧水で水遊びが楽しめ、大社周辺のパン屋さんやお肉屋さんで買い物して帰っていました。ご近所さんとの距離感はほどよく、地区の防災訓練やお隣さんに教えてもらった太極拳の講座で幅広い年代の方と交流し、小学校で読み聞かせボランティアをしたことも良い思い出です。
また、JR東海道線沿線の地方都市と変わらない生活の利便性があるのも富士宮の良さ。
映画館があるイオンモール富士宮のような大型商業施設と、市民が営む魅力的な個店が共存しています。農業が盛んなのでスーパーマーケットの他、市内の至るところに産地直売所がたくさんあるのもとても魅力的。
よりニッチな富士宮を知りたい方は、富士宮出身で文筆家の甲斐みのりさんが富士宮愛溢れる視点でおやつ・カフェ・食事・名所を紹介している「みやめぐり(2024年5月発行)」は要チェック!市内を巡る際にもおすすめの冊子です。(都内各所や富士宮市内で入手可能。配布終了している可能性もあります)。
という事で、富士宮市を訪問してみました!
観光や帰省ラッシュが落ち着いた8月中旬、富士宮市役所の移住担当者さんと、富士宮市の定住推進地域の柚野(ゆの)地区へ移住し移住・定住アドバイザーを務める中村史織さんを訪ね、富士宮の暮らしの魅力を取材してきました。


(写説)富士宮市各課案内板は富士山の形 / 左・移住担当者の深澤さん、中・中村さん、右・佐野さん
景色だけなく、水がきれいという贅沢!
私が富士宮在住時代、陣馬の滝近くに毎週湧き水を汲みに行っていたことを話すと驚かれました。
「普通に水道水が美味しいから、わざわざ汲まないかなあ」とのこと。職員さん自慢の水道水のきれいさは、全国4位にランクインしたことも(※2015年フリーペーパーR25調べ)。
水源地、富士山の伏流水と井戸水の割合が多いため、水道水がきれいなのですね。
(参考・ふじのみやハハラッチ 富士宮の水道水に関する記事)https://haharazzi.info/47965
子どもはもちろん、大人も地域を学びたい!
移住担当者の深澤さんが強調していた一つに、富士宮をより深く学べる「富士山学習」があります。
移住してその地域をより深く知りたいのは、子どもも大人も同じ。
子どもたちが学びを関係者や保護者だけでなく地元市民へ発表する機会や、地域を学び行政と一体となりまちづくりをしたい市民に向け、市職員による60以上メニューがある富士山まちづくり出前講座は移住者にとっても興味深いですね。
そのほか、子どもが主体的に学び大人と一緒に創る地域情報マガジン「misora ミソラ」の活動も魅力的です。
移住・定住アドバイザーと巡る、富士宮で人気の移住地の一つ、柚野(ゆの)
市役所を出た後、移住者を受け入れるために住民による「移住定住協議会」がある地区の一つ、柚野を中村さんに案内していただきました。柚野はJR西富士宮駅から車で15分ほどで、同じく移住を積極的に受け入れている青木平を越えた先にあります。まさに「里山」と呼ぶにふさわしい、自然と人の暮らしが調和した移住希望者に人気の地区です。
柚野に入ってほどなく、庭で海水浴用の浮き輪を干している若いご夫婦が目に留まり、「素敵なお家とご夫婦・・!」と思わず呟くと、車を運転していた中村さんが「あ、ここも移住者さんのお家ですよ」と車を停め「こんにちは!出かけてきたの?」とそのご夫婦に声をかけると、「沼津のらららサンビーチに行って帰ってきたところ。子どもは帰りの車で寝ちゃって」とのこと。家のまわりの畑のことなど立ち話でいろいろ聞いていたら「あ!そういえば小玉スイカたくさんあるの、持って行く?」と小玉とは思えない大きなスイカを3つもいただくことになったのでした。

その後もまた別の移住者さんに出会って、古民家でマルシェなど人が集まれる場を作っていること、薪を有志でシェアする活動などなど・・驚くほどたくさんの話を聞けました。
移住して地区でいろいろな活動をする中で、コツコツ広げてきた中村さんの人脈が伺えます。すごい!

そんな興奮冷めやらぬ間に、次に寄ったのは柚野に暮らす人にとって大切な場所、柚野商店。
以前はヤマザキデイリーストアだった店舗が閉店することになり、地元の方が継承しクラウドファンディングで集めた資金で開店し、地元スタッフで運営しています。


「今日は誰がお店番かな~、こんにちは!」と中村さん。私も後からついていくと、笑顔がチャーミングな順子さんが「今日は私よ~。あ、今日はスイーツ品切れなのよ」と迎えてくれました。
お店の中は一つ一つ選び抜かれたこだわりの商品や、市内のお肉屋さんのお弁当やお惣菜、農家さんの野菜や作家さん手づくりのお菓子やパンが並んでいます。毎日がマルシェのような店内は、どれも欲しくなってしまうものばかり。いろいろ話をしながら買い物ができて、お店を出る時は「来てよかったな」と心がほっこりするのも柚野商店ならでは。移住したい方、柚野を知りたい方はぜひ柚野商店へ行ってみてくださいね。

(写真・「頑張ってる移住者さんを見ると、応援したくなっちゃうのよね~!」笑顔が素敵な順子さん)
中村さんは普段通りにしているようで、柚野と共に暮らす地区の方々や移住者さんたちとこうしてニーズに合わせ、きめ細かく繋いでくださっているのだなと実感しました。短い時間でしたが柚野の暮らしと人の魅力が存分に伝わり、私も柚野へ移住したくなりました。
中村さんも運営に関わっている、柚野を知れる現地イベント「柚野てくてく」が、次回は9月27日(土)に開催されます。詳しくは柚野てくてくInstagramをチェックしてくださいね。
移住定住コーディネーター中村さんは、平日随時オンライン相談を受け付けています。
(申し込み詳細)https://www.fujinomiya-life.com/consultation_counter/
このほか富士宮市は都内で、JR有楽町駅前の東京交通会館8階での出張相談会(不定期開催)や、八重洲の移住・交流ガーデンで富士宮の魅力を体験できる交流イベントを定期的に開催しています。

今年の12月には移住体験ツアーを開催予定だそう(近日公開)!
想像以上に楽しい「関わりしろ」がいっぱいの富士宮でした。
富士山のふもとの暮らしに興味がある方は、富士宮市移住・定住ポータルサイトfujinomiya lifeのイベント欄をチェックしてくださいね。
Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,100案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。又、静岡県が推進する「ふじのくにに住みかえる推進本部」構成員として、国内・海外から静岡県への移住者の転職サポートを行っております。
移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。
【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
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執筆者:宮嶋千恵美(chiemi miyajima)
浜松移住コーディネーター。国家資格キャリアコンサルタント。沼津市、浜松市、静岡市、富士宮市に転職&移住経験を経て、2015年~認定NPOふるさと回帰支援センター内の静岡県移住相談窓口にて移住相談員を務めた後、2020年浜松市へUターン。趣味は移住者との交流、地元食材を使った料理、ドライブ、習い始めたばかりのピアノ演奏。