組込エンジニアの転職は難しい?必要なスキル・資格や成功のコツを紹介 2025/9/11版

組込エンジニアは、技術的な専門性と幅広い知識が求められる職種です。スマートフォンから自動車まで、私たちの生活を支える製品の心臓部を開発する組込エンジニアは、転職市場でも高い需要があります。
この記事では、組込エンジニアへの転職や、組込エンジニアからの転職を成功させるために必要なスキル・準備・面接のポイントなどを詳しく解説します。他職種から組込エンジニアを目指す方や、同業他社への転職を検討している方、組込エンジニアから別職種への転身を考えている方に向けて、転職成功のためのノウハウをお伝えします。
組込エンジニアとは?
組込エンジニアは、スマートフォンやPC、自動車、家電などの電化製品内に組み込まれるコンピュータシステムを開発する職種です。これらの機器が正しく作動するために必要なシステムを構築するのが役割となるため、ソフトウェア開発は当然ながら、ケースによってはハードウェアの開発にも携わることがあります。
組込エンジニアは、製品の企画段階から運用・保守まで、幅広い工程に関わることで、最終的に消費者の手に届く製品の根幹を支える重要な役割を担っています。
制御系エンジニアとの違い
制御系エンジニアと組込エンジニアは、似ているようで異なる職種です。制御系エンジニアは機器を正常にコントロールする仕組みをつくる仕事であり、主に制御理論や制御アルゴリズムの設計に焦点を当てています。
一方、組込エンジニアは機器が設計通りに動作するためのソフトウェア・ハードウェアの開発を行います。具体的には、マイコンに搭載するプログラムの作成や、ハードウェアとソフトウェアを連携させるシステム全体の構築が主な業務となります。
制御系エンジニアが「何をどう制御するか」を決めるのに対し、組込エンジニアは「それを実現するためのシステムをどう作るか」を担当すると考えるとわかりやすいでしょう。
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組込エンジニアの仕事内容
組込エンジニアの業務は多岐にわたり、製品開発の全工程に関わります。企画から運用・保守まで、各段階で専門的な知識とスキルが求められる職種です。
製品・機能の企画
製品や製品に搭載する機能の企画を行うのが最初の重要な工程です。顧客がどのような製品・機能を求めているのかを正確に分析し、市場のニーズを把握した上で開発要件を明確にします。
製品・機能の企画では、技術的な実現可能性を検討しつつ、コストや開発期間、競合他社の動向なども考慮して最適な仕様を決定していきます。マーケティング部門や営業部門と連携し、技術者の視点から現実的な提案を行うことが求められます。
システム設計
企画で決まった製品や機能をどのように動作させるのかという仕組みを設計します。まず基本設計を行い、システム全体の構成や主要な機能を決定します。その後、詳細設計に移り、具体的な実装方法や使用する部品、プログラムの構造などを詳細に定めていきます。
システム設計では、性能要件や安全性、コストなどのバランスを取りながら、最適なシステム構成を検討することが重要です。また、後の工程で問題が発生しないよう、十分な検証と調整を行います。
ハードウェアもシステムの一部分と言えますが、実際のハードウェア設計自体は機械設計や電気設計のエンジニアが担います。組込エンジニアは、そのハードウェアに埋め込むマイコンに実装するプログラムの開発に専念し、ハードウェアの特性を最大限に活かしたソフトウェアを開発します。
ソフトウェア設計
ソフトウェア設計では、ハードウェアに搭載されているCPU上で動作するプログラムを設計・作成します。主にC言語やC++などのプログラミング言語を用いて開発を進めます。搭載するハードウェアのスペックも考慮し、使用可能なメモリの量や処理時間などを踏まえた上で効率的なプログラムを作成することが求められます。
実装・テスト
開発したソフトウェアの動作チェックを入念に行います。まずソフトウェア単体でのテストを実施し、その後ハードウェアに搭載して総合的なテストを重ねます。正常に動作するか、耐久性や安全性は十分かなどをさまざまな条件下で調査します。
改善点が見つかった場合は、パーツを組み替えたり、プログラミングの内容を見直したりして問題を解決していきます。また、実際の利用者に試してもらい、ユーザビリティや実用性の観点からも最終チェックを行うことで、市場に出しても問題のない品質を確保します。
運用・保守
製品がリリースされた後も、問題なく動作するように継続的に管理を行います。市場からのフィードバックを収集し、不具合の報告があった際はその都度迅速に対応します。
また、製品のアップデートや機能追加の要求があった場合は、既存システムへの影響を慎重に検討しながら改良を加えていきます。長期間にわたって製品の品質を維持し、ユーザーに安心して使い続けてもらえる環境を提供することが重要な責務となります。
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組込エンジニアのやりがいと転職メリット
組込エンジニアには、他の分野では得られない独特のやりがいと転職市場での強みがあります。技術的な専門性の高さと社会への貢献度の大きさが、組込エンジニアの大きな魅力となっています。ここでは、組込エンジニアのやりがいと転職メリットを紹介します。
転職市場で重宝される
組込エンジニアは、高い技術的難易度と成り手の少なさから、転職市場では非常に重宝される職種です。
例えば、転職エージェントを介した転職成功例では、組込エンジニアは60代でも転職が実現するケースも珍しくありません。
これは他職種ではあまり見られない現象で、それだけ市場でのニーズが高いことを示しています。特に製造業が盛んな地域では、経験豊富な組込エンジニアに対する企業からの引き合いが非常に強く、転職時の条件交渉でも有利な立場に立てることが多いです。
特に愛知県や静岡県などのメーカー企業が多いエリアなどでは、より引き合いが強い傾向があります。
生活や社会を支える製品に直接関われる
自動車や家電、医療機器、産業ロボットなど、人々の生活や社会を支える製品に直接関われることは、組込エンジニアの大きなやりがいです。自分が開発したシステムが実際の製品に搭載され、多くの人々に使われている実感は、他の職種では得難い充実感をもたらします。
例えば、自動車の安全システムに携わった場合、自分の技術が交通事故の防止に役立っていることを実感できます。医療機器の開発では、患者の命を救う技術に貢献できる喜びがあります。
スキルの汎用性が高い
C言語やC++、RTOS、制御技術などの組込エンジニアが身につけるスキルは、多様な産業で活用できる汎用性の高さを持っています。自動車業界で培った技術を家電業界に応用したり、産業機械の経験を医療機器開発に活かしたりと、1つの業界での経験を他分野に転用できます。
スキルの汎用性が高いため、キャリアの選択肢が広がり、市場の変化に応じて柔軟にキャリアチェンジを行うことが可能です。また、複数の分野での経験を積むことで、より高い専門性と幅広い視野を身につけられます。
新技術に触れる機会が多い
組込エンジニアは、利用技術として「C言語」を用いることが多いです。それ故に、ややレガシーな開発を行う職種と思われる方もいるかもしれません。
しかし近年では、機械とインターネットを連携させるニーズが高くなっており、IoT関連開発ではWeb、組込両面のスキルが求めらます。加えて、自動運転・AI搭載機器など、次世代技術と密接に関わる分野で活躍します。社会的に注目される先端領域の技術開発に携わることで、常に最新の技術動向を学び、自身のスキルを向上させる機会に恵まれています。
これらの新技術は将来的に社会に大きなインパクトを与える可能性が高く、その開発の最前線に立てることは技術者として非常に刺激的な経験となります。また、新技術への対応力を身につけることで、長期的なキャリアの安定性も確保できます。
将来性が期待できる
組込エンジニアは新技術に触れる機会が多い一方で、一般的にITといえばWeb系分野のイメージが強いため、組込分野自体の人気は相対的に低い状況です。新しい技術を身につけたい、古い技術の廃れるリスクを感じているエンジニアも少なくありません。
しかし前述の通り、IoT技術はハードウェアとWebをつなげる技術でもあるため、将来的にも組込エンジニアにはWebやネットワークの知識が必要になってきています。確かに求められるスキルの範囲は広がりますが、それは同時にモダンな技術を身につけられる機会でもあります。
更に、WEB系エンジニアが組込や制御系のスキルを習得するのと、組込・制御系エンジニアがWeb系スキルを習得するのでは、後者の方が難易度が低いという見立てもあります。
つまり、組込エンジニアの将来性は決して閉塞的ではなく、むしろ多様な技術領域に対応できる総合力の高いエンジニアとして、より価値のある人材になれる可能性を秘めています。
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組込エンジニアへの転職は難しい?
組込エンジニアへの転職の難易度は、現在のスキルレベルや年齢、転職を目指すタイミングによって大きく異なります。一般的な傾向を理解した上で、自分の状況に応じた戦略を立てることが重要です。
経験者の場合
C言語やC++、RTOS、マイコン制御、通信プロトコルなどの実務経験がある場合、組込エンジニアの求人は非常に多いため転職しやすい環境にあります。特に自動車や家電、産業機械分野では慢性的な人材不足の傾向が強く、経験者であれば即戦力として高く評価される可能性が高いです。
転職市場では、具体的にどのような製品開発に携わってきたか、どの程度の規模のプロジェクトを担当したかが重視されます。また、使用したマイコンの種類や開発環境、携わった工程の範囲なども評価のポイントとなるため、これらの経験を整理してアピールすることが転職成功の鍵となります。
未経験からの場合
組込分野はハードウェアと密接に関わるため、未経験者にとっては学習すべき範囲が非常に広いのが現実です。また、Web系開発におけるフレームワークや、アジャイル開発といった、プログラミングを手軽に行えるような技術、手法といった部分が少ない傾向もあり、学習後すぐに戦力として活躍するのに一定の難易度があります。
ただし、プログラミングの基礎となるC言語・C++を習得していたり、組込開発に関連する学習経験(電子工作、マイコン開発、関連資格の学習など)があったりすると採用される可能性は大幅に高まります。
とはいえ、希望者・経験者ともに少ない分野であることから、学生時代に工業高校を卒業していたり、プログラミング学習の中でC言語を学習をした等の経験はプラスに働く要素です。僅かな経験であっても苦手意識が無いようであればトライしてみる価値はあります。
第二新卒やポテンシャル採用を積極的に行う企業を狙うのも有効な戦略です。未経験者向けの研修制度を充実させている企業も存在するため、そうした企業を重点的に探すことも重要なポイントとなります。
年齢による影響
未経験から組込エンジニアへ転職をするといったケースでは、年齢による影響も無視できない要素です。
20代から30代前半であれば、未経験でもポテンシャル採用される可能性があり、入社後の研修や先輩からの指導を通じてスキルを身につけることが期待されます。
30代以降になると、即戦力としての経験やスキルがより強く求められる傾向があります。ただし、製造業出身者や電気・機械系の知識を持つ人であれば、組込分野での経験がなくても関連知識を活かして転職できる場合があります。
40代以上では、上記に加えてマネジメント能力や特定分野での高い専門性がないと転職は難しくなりますが、マネジメント経験が無くとも豊富な実務経験を持つシニアエンジニアを求める企業もあるため、自分の強みを明確にしてアピールすることが重要です。
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組込エンジニアからの転職パターン・キャリアパス
組込エンジニアとしての経験を活かしたキャリアパスは多様で、専門性を深める方向と新たな分野に挑戦する方向の両方が選択可能です。自分の志向と市場の動向を考慮して最適な道を選択することが重要です。
組込分野で専門性を高める
組込エンジニアは、シニアエンジニアへの昇格や、プロジェクトマネージャーへの転身、特定分野のスペシャリストへの転職など、組込分野での専門性をさらに高める人が多くいます。車載ソフトウェアや医療機器開発、産業ロボット制御など、より高度で専門性の高い分野に特化することで、希少価値の高いエンジニアとして市場価値を向上させられます。
組込分野で専門性を高める場合は、技術的な深掘りに加えて、プロジェクト管理や後輩指導のスキルも重要になってきます。長期的には技術責任者や開発部門の管理職として、組織全体の技術力向上に貢献する役割を担うことも可能です。
他のソフトウェア分野に転身する
組込エンジニアの経験を活かして他のソフトウェア分野に転身する選択肢もあります。Web系エンジニアへの転身や、スマートフォン向けアプリ開発エンジニアへの転職、IoTシステム開発、AI・画像処理エンジニアへの転職などが代表的なパターンです。
特にIoT分野では、ハードウェアとソフトウェアの両方を理解する組込エンジニアの経験が非常に重宝されます。また、C言語でのプログラミング経験は、パフォーマンスが重視されるシステム開発や、リアルタイム処理が必要な分野で大きなアドバンテージとなります。
ハードウェア寄りのキャリアを歩む
組込エンジニアは、ソフトウェア開発からハードウェア設計により近い分野へのキャリアチェンジも可能です。例えばシーケンサなどを用いる制御系のエンジニアや、FPGA・LSI設計といった回路系エンジニアへの転職、製品開発リーダー職への転身などが考えられます。
ハードウェア寄りのキャリアを歩む場合は、電気設計や回路設計の知識をより深く身につける必要がありますが、組込エンジニアとして培ったハードウェアとソフトウェアの連携に関する理解は大きな強みとなります。製品全体を俯瞰できる能力を活かして、技術と事業の両面から製品開発をリードする役割を担うことも可能です。
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組込エンジニアの転職で求められるスキル
組込エンジニアの転職では、技術的なスキルが最も重視されます。特に実務で即戦力として活躍できる具体的な技術力の証明が求められるため、これらのスキルを体系的に整理してアピールすることが重要です。
C言語・C++のプログラミングスキル
C言語・C++は、組込開発の中心となるプログラミング言語であり、マイコン制御やリアルタイム処理、ハードウェア制御において必須のスキルです。単にプログラムが書けるだけでなく、組込特有の制約を理解した効率的なコーディングが求められます。
C言語では、特にメモリ管理やポインタの適切な使用、割り込み処理への深い理解が重視されます。限られたメモリ容量の中で最適化されたプログラムを作成する能力や、リアルタイム性を考慮した処理の実装経験が評価のポイントとなります。C++では、クラス設計やオブジェクト指向の概念を活かした保守性の高いコード作成能力が求められます。
マイコン・ハードウェア制御の知識
組込エンジニアには、ARMやルネサス、マイクロチップなど主要メーカーのマイコンで動作するシステムを構築する知識が必要です。レジスタ設定やI/O制御、通信インターフェース(UART、SPI、I²Cなど)への対応能力が実務では不可欠となります。
単にプログラムを記述するだけでなく、ハードウェアの特性を理解してそれを正しく制御できるかが、即戦力として評価される重要な判断基準です。また、デバッグツールの使用経験や、ハードウェアとソフトウェアの連携において発生する問題の解決経験も高く評価されます。
リアルタイムOS(RTOS)の理解
組込エンジニアにとって、μITRONやFreeRTOS、VxWorksなどのリアルタイムOSに関する知識と実装経験が重要なスキルとなります。タスク管理やスケジューリングの仕組みを理解し、時間制約のあるシステムを正しく動作させる能力が求められます。
車載システムや産業機器、医療機器など、多くの組込システムでRTOSが採用されているため、この知識は幅広い分野で必須となります。特に、マルチタスク環境でのタスク間通信やリソース管理、優先度制御などの実装経験は、より高度な案件への参画において重要な要素となります。
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組込エンジニアの転職で有利になる資格
組込エンジニアの転職において、資格は技術力の客観的な証明として重要な役割を果たします。特に未経験からの転職や、スキルレベルを明確に示したい場合には、資格取得が転職成功の大きな武器となります。ここでは、組込エンジニアの転職で有利になる資格を紹介します。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IoTをはじめとする組込開発への幅広い知識・スキル、またそれを活用する技能が問われる国家資格です。要件に応じて、ハードウェア・ソフトウェアそれぞれにおいて最適なシステム設計・構築・製造を行う能力が要求されます。
試験では、組込エンジニアに必要な技術要素が網羅的に出題されるため、合格することで組込分野での総合的な技術力を証明できます。情報処理技術者試験の高度区分に位置づけられる難関資格でもあり、取得することで技術力への信頼度が大幅に向上します。転職活動においても、採用担当者に対する強力なアピール材料となるでしょう。
ETEC(組込み技術者試験制度)
ETEC(組込み技術者試験制度)は、組込ソフトウェア開発技術者にとって必要な知識を確認するための業界標準的な試験です。認定試験ではないため合否判定は存在せず、試験を受けることで自分に足りない知識を確認するという学習効果の高い仕組みになっています。
ETECは2つのクラスで構成されており、クラス1では一定以上の基礎知識があるかを確認します。上級者の指導のもとでプログラミング作業を行える技術者レベルを目指す場合に適しています。
クラス2はより上級向けの内容で、開発に必要な技術知識はもちろん、現場リーダーとしての能力など総合的なスキルをチェックします。自分の現在のレベルと目標に応じてクラスを選択し、体系的な学習を進められます。
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)
OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)は、世界最大のソフトウェア標準化団体であるOMG認定の国際資格です。IntermediateとAdvancedの2段階に分けられており、組込システムに携わる設計者・開発者を対象としています。
国際的に高く信頼されている資格であるため、取得することで国内だけでなく海外展開を行う企業への転職においても大きなアドバンテージとなります。グローバルな視点での技術標準に対応していることを証明でき、活躍の場を国際的に広げることが可能になります。英語での受験となるため、技術力と併せて語学力の証明にもなる点が特徴的です。
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組込エンジニアの書類・面接対策のポイント
組込エンジニアの転職では、採用側は「どのような製品の開発に携わってきたのか」「どのような実績を上げてきたのか」「製品の開発工程に関わる知識・スキルがあるか」といったポイントを重視します。それを踏まえて、職務経歴書や志望動機、自己PRを戦略的に構築することが転職成功の鍵となります。
職務経歴書の書き方
職務経歴書は、組込エンジニアの転職において重要な書類の1つです。以下のポイントに注意して作成しましょう。
・職務要約
現在勤めている企業に入社してから、どのような業務に携わり、どういった成果を出してきたのかを3~4行程度で簡潔にまとめましょう。読み手が短時間で経歴の概要を把握できるよう、最も重要なポイントを厳選して記載することが重要です。
・職務経歴
企業の規模や事業内容、資本金、従業員数などを箇条書きで記載した上で、どこで、何に対し、どのようなことをしてきたかを具体的に記述します。所属部署やプロジェクトメンバー数、自分の役割、達成した成果、取り組んだ技術的な内容などを詳細にまとめることで、採用担当者が組込エンジニアとしての実力を正確に評価できるようにします。
・活かせる経験・知識・技術
組込エンジニアとして業務に活かせる経験や知識、技術などを漏れなく記載します。使用したプログラミング言語や開発環境、マイコンの種類、RTOSの経験、開発した製品の種類なども含めて、できるだけ具体的に記載しましょう。
また、当然ながら組込開発の対象となった製品や、どういった制御・駆動を目的とした開発だったのか等も明記する事でより具体的な経験を評価してもらう事が可能です。
・資格
応募企業や組込エンジニアの実務に役立つ資格を中心に記載し、関連性の低い資格は省略することで、専門性の高さをアピールできます。
志望動機の作り方
志望動機では、他職種や同業他社と比べたときに、なぜ応募企業の組込エンジニアである必要があるのかを明確に伝えることが最も重要です。給与や福利厚生といった労働条件面が主な志望理由になってしまわないよう注意が必要です。
特に、応募企業のビジョン・社風・社会的意義・技術的な特色などは、同業他社にはない独自のポイントになります。応募企業独自の魅力は何かという視点で分析し、ホームページの詳細な調査、セミナーや説明会への参加、可能であれば社員との面談なども活用して志望動機を作成しましょう。
応募企業の組込エンジニアとして何を成し遂げたいのかを整理し、競合他社にはない魅力を明確に洗い出すことで、採用担当者に「この人は本当にうちの会社で働きたいと思っている」という印象を与えられます。
自己PRの作り方
自己PRは、自分の経験やスキルをアピールするだけでなく、応募企業にとってのメリットを明確に示すことが重要です。応募企業の採用担当者の視点に立って、企業が抱えている課題や人材を募集している目的を深く分析しましょう。
そして、その課題解決にあたるスキル・経験を具体的にアピールします。応募企業のことをしっかりと研究し、自分を採用すれば抱えている課題の解決や目的の実現が達成できることを、採用担当者が具体的にイメージできるように伝えることが大切です。
組込エンジニアに関する自分のスキルを詳細に洗い出し、応募企業を徹底的にリサーチして、求人内容に応じて必要な情報や想定される懸念事項を整理してアピールしましょう。
そのため、自己PRの訴求ポイントは応募する会社によって変えることが重要で、1つのテンプレートを使い回すのではなく、企業ごとにカスタマイズした内容を準備することが転職成功の秘訣です。
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組込エンジニアの転職には転職エージェントの利用がおすすめ
組込エンジニアへの転職を成功させるためには、自分のスキル・経験を客観的に棚卸しし、本当に自分に合った求人を選択することが何より重要です。そして、その上で応募企業に応じた書類・面接対策を行う必要があります。
ただし、これらの作業をすべて自分だけで行うのは難しいでしょう。「転職サイトで求人を見ているが、詳細な仕事内容や求められるスキルレベルがわからず応募判断ができない」「在職中のため企業研究や面接対策に十分な時間が取れず、転職活動が思うように進まない」という悩みを抱える方も多いのが現実です。
そのため、製造業や組込エンジニアの転職に専門性を持つ転職エージェントを利用することが、転職成功への近道となります。
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Achieve Career(アチーヴキャリア)は、製造業の求人が豊富で、転職支援実績も豊富な転職エージェントです。求職者の目的や希望に合った求人の提案が可能で、経験豊富なコンサルタントが、転職の相談に無料で応じます。
仕事の紹介はもちろん、書類作成や面接のアドバイス、条件面での企業との調整、入社後のアフターフォローまで、求職者の方が新しいスタートを切っていただくまでのプロセスをしっかりサポートします。
求職者の方は完全無料で利用できます。組込エンジニアへの転職を考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
組込エンジニアの転職は、技術的な専門性が高く求められる分野である一方で、転職市場での需要も非常に高い職種です。経験者であれば転職しやすく、未経験からでも適切な準備と戦略があれば転職は十分可能です。
組込エンジニアは、生活や社会を支える製品開発に直接関われるやりがいがあり、スキルの汎用性も高く、将来性も期待できます。新技術に触れる機会も多く、長期的なキャリア形成においても魅力的な選択肢といえるでしょう。
転職活動を効率的に進めるためには、製造業や組込エンジニアに特化した転職サービスを活用することをおすすめします。専門的な知識を持つコンサルタントのサポートを受けることで、自分に最適な求人に出会い、転職を成功に導けるでしょう。
組込エンジニアへの転職を検討されている方は、ぜひAchieve Career(アチーヴキャリア)をご利用ください。