【移住体験談】浜松市に移住して1年|子育て世帯の暮らしとメリット・デメリット 2026/9/29版
小学生、未就学児を含む4人家族が浜松市へ移住してもうすぐ1年。
実際に住んでみて生活はどのように変わったのか?
この記事では、
・浜松市での暮らしと休日の過ごし方
・子育て支援制度や施設、移住支援制度
・人とのつながりと転職後の生活の変化
・良かったこと、意外だったこと(メリット、デメリット)
についてご紹介します。
前回の記事では、数ある移住先の中からなぜ浜松市を選んだのか、その経緯をまとめています。
移住と転職を経て、私たちが理想としていた「心も体も健康で暮らせること」が実現できました。日々の生活に余裕が生まれ、家族で過ごす時間を楽しみながら、以前よりも穏やかに暮らせています。
そして、実際に暮らしてみると、移住前には気づかなかった魅力や想像と違った点にもたくさん出会いました。
浜松市への移住や転職を検討されている方にとって、実際の暮らしをイメージする際の参考になれば幸いです。
山あいの神社や清流から街のシンボルタワーまで、色んな表情を楽しめる

アクティブな我が家らしく、まずは休日の過ごし方からご紹介します。
夏休みには、先輩移住者に教わった阿多古川へ川遊びに出かけました。
底まで見えるほど透き通った清らかな水の中で、家族で夢中になって遊びました。上流には「道の駅 くんま水車の里」があり、川沿いにはキャンプ場やBBQができる場所もあります。阿多古川を楽しめるスポットが何か所もあるので、比較的混雑を避けて遊べるのもお気に入りの点です。
また、秋葉山本宮秋葉神社にも訪れました。
今回参拝したのは下社のみだったので、次回はぜひ上社まで足を延ばし黄金の鳥居を見たいと思います。市街地からは車で1時間半ほどかかりますが、地図で確認してみると、浜松市のほぼ真ん中に位置しています。市域はその先も北へ続いており、浜松市の広さを改めて実感しました。

こうした山あいの自然がある一方で、浜松駅周辺には、ハーモニカをモチーフにしたアクトタワーなど政令指定都市らしい景色も広がっています。また、企業ミュージアムや工場見学などの学びにつながる施設も充実しています。実際に暮らしてみると、場所によって街の雰囲気がこんなにも違うことに驚きます。

さらに我が家は、市内で開催されるイベントにも積極的に参加しています。
ウミガメの放流体験や餃子づくり体験、楽器の試奏体験など、浜松市らしい取り組みに触れる機会も多く、休日も家族で飽きることなく楽しんでいます。まだまだ知らないことばかりですが、季節を問わずたくさんの魅力にあふれています。
浜松市の子育て支援制度と施設を積極的に活用
つい最近まで夏休みだったこともあり、今年はプール情報をたくさん調べました。
市内には公園内に5か所の児童プールがあり、入場は無料です。小学1年生以上は1人で利用できるのもありがたいなと思います。(ただし、身長1m10cm以下の児童は保護者が水着着用で一緒に入水する必要があります。)
ほかにも、本格的なスライダーが設置された水泳場をはじめ、子どもが思いきり遊べる水遊びスポットがいくつもあります。短時間の利用でも満足できる価格と充実度で、近場で夏の思い出作りができました。
また、我が家は隔週のペースで図書館にも通っています。市内の一部図書館では、図書だけでなくDVDやCDなどの視聴覚資料も借りることができます。
まだ自分で本を読むには集中力が続かない子どもたちも、DVDなら興味のある分野を気軽に楽しめるようです。地域について学べる作品や名作映画など、内容の幅広さにも満足しています。
2026年5月からは、市立小・中学校に通う子どもを対象に、学び(ラーニング)と休暇(バケーション)を合わせた「ラーケーション制度」も始まりました。
我が家は早速利用し、親子で学びの時間を過ごしました。学校での勉強だけでなく、体験を通した学びも大切にする考え方に共感しています。今後は、平日にしか稼働していない工場の見学などにも活用してみたいです。
さらに、2026年10月からは子ども医療費助成が拡大され、ますます浜松市での子育てがしやすい環境になると実感します。
(参考)
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/pr/kouhou_all/2609/4info-02news.html
移住して出会った人とのつながり
市独自の子育て支援制度「はますくヘルパー」は、3歳未満の子を持つ家庭が家事や育児のサポートを受けられるサービスです。我が家も利用したことがあり、それをきっかけに、ヘルパーの方に着物を着付けてもらう機会までありました。
また、これまでに出会った子育て中の方々は、想像以上に親切な方が多い印象です。移住初日から一緒に公園で遊んだり、同じ学区に住むお子さんを紹介してもらったりと、何度も助けていただきました。
さらに、子どもたちのために活動する方々との出会いもありました。子育て支援団体や個人で活動されている方をはじめ、不登校の子の居場所づくりに取り組む方、市民に寄り沿う行政の方など、移住前には想像していなかった出会いが広がっています。
仕事の面では、同じようにフリーランスを目指す仲間もできました。浜松市には、起業を考えている人をサポートする「起業カフェ」もあり、一人で抱え込まずに挑戦しやすい環境があると感じています。
移住後も続く、浜松市の移住支援制度
今でも心強い存在となっているのが、移住コーディネーターの方です。
移住前の相談だけでなく、浜松市で暮らし始めた後も連絡を取り合い、さまざまなサポートをしていただいています。同じ子育て世代の移住者とも繋いでいただき、情報交換をしたり、子どもたち同士で遊んだりしました。移住先に家族や友人がいなかった私たちにとって、こうしたつながりができたことは大きな安心となっています。
また、浜松商工会議所主催の「移住者交流会」や、子育て環境を実際に見て回る「浜松子育て現地案内」など、移住後の暮らしまで支えてくれる場が充実しています。
住まいの面では、移住者向けの住宅取得などを支援する「ハマライフ住宅取得費等助成事業費補助金」の制度があります。賃貸住宅への入居にかかる費用も補助の対象となるため、まずは賃貸で暮らしてみて実際の生活を確かめられるのも嬉しいポイントです。
ほかにも、東京圏からの移住者を対象とした「はじめようハマライフ助成事業費補助金」など、条件に該当する人が利用できる制度もあります。移住を検討する際にはぜひチェックしてみてください。
転職で変わった、家族との時間と自分の時間
夫は移住をきっかけに、前職とは異なる業界へ転職しました。これまで知る機会のなかったことを学ぶ場面も多く、仕事を通して新しい世界が広がっているそうです。
転職によって大きく変わったのが、プライベートの時間です。帰宅後は家族みんなでご飯を食べ、お風呂に入り、夫が子どもたちと遊び、その後に私が絵本の読み聞かせをしています。夫婦それぞれが子どもたちと向き合う時間を持てるようになったことは、転職して良かったと感じる理由の一つです。さらに、朝の出勤前には趣味の読書も楽しめるようになり、自分のための時間も生まれたそうです。
思い切って転職してくれたことで、夫だけでなく、家族みんなの心と体も安定してきたように感じます。今後の生活を大きく変える決断をしてくれたことに、とても感謝しています。
浜松市に住んでみて意外だったこと
ここまで浜松市の魅力をご紹介してきましたが、実際に住んでみて想像と違った点もあります。3つご紹介しますね。
夏の暑さと冬のからっ風
まずは、夏の暑さについてです。
2026年7月23日には、天竜区で当時全国最高気温となる41.1度を記録しました。毎年、最高気温を記録する地域は内陸の盆地や平野部のイメージだったので、浜松市で40度を超える日があるとは正直驚きました。全国トップクラスの長い日照時間も、真夏は仇になっているように感じます。
一方、冬は「遠州のからっ風」と呼ばれる強い季節風が吹きます。北陸から移住してきた我が家は、雪が少ない浜松市なら冬の寒さも控えめだろうと思っていました。ところが、風が強い日は想像以上に体感温度が下がります。自転車や外出の際にも注意が必要ですし、私自身、何度か車のドアを開閉する時にヒヤッとした経験があります。
(参考)
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rankall.php
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/intro/shizen01.html
観光地としての魅力が意外と知られていない
関東と関西の間に位置していることもあり、遊びに来てくれる親族や友人からは「浜松って何があるの?」と聞かれることが少なくありません。
静岡県と聞いてまず思い浮かべるのは富士山でしょう。浜松市で全国的に知られている観光スポットは、少しイメージしづらいかもしれません。
最初は返答に困りましたが、よく考えてみると、これは逆に魅力でもあるなと気づきました。自然や産業、食などがバランスよく揃っているからこそ、訪れる人の好みに合わせて案内できます。
住むのと旅行に行くのとでは、求めるものが違いますよね。浜松市は、有名な観光地があるというより、暮らしやすさや落ち着いた雰囲気が魅力の街だと感じます。
児童館が少ない
児童館があるのは市内に4か所です。一方、子育て支援ひろばは25か所ありますが、そのほとんどが3歳未満の乳幼児を対象としています。
小学生の子どもがいる我が家が特に頭を抱えたのは、夏休み期間です。公園にも行けない暑さの中、友だち同士で遊んだり宿題をしたりしながら、涼しく過ごせる場所を探すのに苦労しました。市内に室内遊び場はたくさんありますが、いずれも有料です。無料で気軽に行ける場所となると、選択肢はかなり少ない印象です。
後悔はない?これからの暮らしについて
結論から言うと、移住・転職して後悔はなく、本当に良かったと感じています。
今住んでいる小学校区内で、家を建てる話が出ています。浜松市を気に入り、ここで楽しく生活していきたいと思うようになりました。
子どもたちは、釣りやサーフィンに興味を持っています。私自身も、仕事やプライベートの繋がりをどんどん広げていき、新たに挑戦したいこともできました。
移住当初は慣れない生活に戸惑いもありましたが、今では家族みんなで今後の夢を語り合えるくらい、前向きで明るい気持ちになれています。
また、移住前と比べて、どちらかの親には月に一回程度会えるようになりました。子どもと過ごす時間はもちろん、親と過ごす時間も大切にできていることが嬉しいです。
「子どもが大きくなってからの転校はさせたくない」という意見もありますが、その土地に一番長く暮らすのは、親である私たちの場合がほとんどです。だからこそ、子どものためだけでなく、夫婦が納得できる場所を考えることも重要だと感じます。
今回の経験を通して実感したのは、「必要な情報をしっかり集め、自分たちの価値観を見失わず、明るい未来を想像して前向きに行動すること」が、何よりの力になるということです。大きな一歩を踏み出してくれた夫や子どもたちをはじめ、移住前に相談にのってくれた友人・知人、そして浜松市で出会った方々のサポートのおかげで、自分自身が大切にしたいことを諦めずに実現できました。
浜松市移住促進ホームページ「はじめよう、ハマライフ」や、静岡県公式移住・定住情報サイトゆとりすと静岡、浜松市公式の就職・転職支援サイトJOBはま!、浜松商工会議所・浜松市連携の相談窓口はままつUIJターン就職寄り添い相談もあわせてご覧ください。
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移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。
【アドバイザー紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
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執筆者:金子萌花(Moeka Kaneko)
滋賀県大津市出身。夫の転勤に帯同し全国各地で暮らした後、浜松市へ移住。子連れスポット・グルメ・店舗紹介などの執筆を行うWebライター。 幼い頃から旅行好きで、これまでに47都道府県を訪問。移住後は、小学1年生と3歳の子ども達と市内のお出かけスポットを巡ったり、月に一度の県外旅行を楽しんだりする日々を送っている。