転職ノウハウ・コラム

【電気設計】職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。

転職をする際、電気設計職における知識や経験、スキルを採用担当者に存分に知ってもらうためには、職務経歴書の書き方に注意する必要があります。本記事では、より効果的かつ好印象をもってもらえるよう、電気設計の職務経歴書を作成する際に気をつけるポイントや適切な記載方法などについて解説します。

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職務経歴書の見本テンプレート【電気設計】


職務経歴書

20●●年●●月●●日現在

氏名:●● ●●

■ 職務要約

大学卒業後、●●株式会社に入社し、研修を経て産業機器製造課へ配属されました。半導体製造装置の電気設計に携わり、クライアントの要望に応えられるよう、さまざまな回路図や配線図を設計してきました。また、2019年4月からは産業用ロボット製造部門へ異動し、量産化プロジェクトを立ち上げられたことは大きな自信につながっています。2021年4月から★★株式会社に入社。海外向けロボットの生産、納品に向けた電気設計だけでなく、後進の人材育成にも従事し、スキルの幅を広げています。

■ 活かせる知識・スキル

◆電気設計:6年(3DCADを使って、要望に沿った設計が可能)
◆回路設計:6年
◆動作テスト:3年
◆生産管理システムの保守・運営:3年(C言語を使用)
◆動画製作:3年(研修動画などを作成可能)

■ 職務経歴

勤務先名:●●株式会社(期間:2016/04~2019/03)
◆事業:半導体製造装置の開発・設計・製造(非上場)
◆従業員数:500名
◆売上高:150億円
◆雇用形態:正社員

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期間 業務内容
2016年4月

2019年3月
部署名:静岡本社 技術部 産業機器製造課 配属
【職務】電気設計 【職位】一般職 / チーム人数15名
3ヶ月の研修後、産業機器製造課へ配属される。

【目的・役割】

高い加工精度が必要な半導体製造装置の電気設計を行う。
1製品に対し、2~3人で電気設計を担当。
3DCADを用いて、お客様の仕様に合わせた設計を行うことが目的。

【目標・成果】

<2017年度>
自身が設計した電気配線図が社内で高い評価を受けたことで、他製品の設計にも展開され、使用されることとなった。

【内容・手段】

  • 機械エンジニアとの調整、問い合わせ
  • 日程計画作成
  • 配線図、機材ブロック図のCAD製図
  • マイコン制御装置の制御コード作成
2019年4月

2021年3月
部署名:静岡本社 技術部 産業用ロボット製造課 配属
【職務】電気設計 【職位】リーダー / チーム人数13名
国内の物流工場向け産業用ロボットの受注が増えていることから、異動。

【目的・役割】

チームリーダーとして、新規ロボット製造における電気設計を主導した。

【目標・成果】

チームリーダーとして、新規ロボット製造における電気設計を主導した。

【内容・手段】

  • 顧客へのヒアリング、仕様検討・電気回路設計(○○回路、△△制御部など)
  • ハードウェア動作確認、評価
  • 量産体制プロジェクトの立ち上げ
【退職理由】
電気設計の知識を活かし、海外の取引先とのプロジェクトにも参加することで、スキルの幅を広げたかったため。
勤務先名:★★株式会社 (期間:2021年4月 ~ 現在 )
◆事業内容:半導体、システム製品の開発・製造(非上場)
◆従業員数:800名
◆売上高:250億円
◆雇用形態:正社員

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期間 業務内容
2021年4月

現在
部署名:部署名:東京本社 技術部
【職務】電気設計 【職位】リーダー職 / チーム人数15名

【目的・役割】

海外向け産業用ロボット製造部門において、電気設計業務を主導。
技術やノウハウをまとめ、人材育成にも携わる。

【目標・成果】

年間で○件納品したところ、対応スピードや品質の高さを評価され、別の企業からも○件受注をいただいた。

【内容・手段】

  • ニーズ把握、スケジュール調整
  • ハード面での電気設計・制御盤の部品内部配置、配線
  • ロボット納品に立ち会い、動作確認や調整
  • 設計業務の動画を作成し、研修実施
【退職理由】
これまで培ってきた電気設計技術を、地元産業の活性化にも役立てたいと考えたため。

■テクニカルスキル

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ツール AutoCAD 6年6ヶ月 製図や設計等が可能
Unidraf 2年8ヶ月 製図や設計等が可能
言語 ST 6年6ヶ月 指導や改修も可能
LD 3年3ヶ月 指導や改修も可能
C 6ヶ月 基本的なプログラミングなら可能

■ 資格

  • 第一種電気工事士(2021年12月合格)
  • 第一種普通自動車免許(2007年2月合格)
  • TOEIC 850点(2012年8月)

■ 自己PR(以下の点でお役に立てます)

【電気設計エンジニアとしての経験】

私はこれまで、昨今注目を集めている産業用ロボット開発を中心として、電気設計の業務を約6年間行ってまいりました。私は、ユーザーや顧客にとって使いやすい製品にするにはどうしたらよいか常に思考を重ね、トライ&エラーを繰り返すことを心がけています。その結果、社内外から高い評価を得ることができました。また、前職で海外企業とのプロジェクトも経験し、グローバルな視点で顧客が何を求めているかといったニーズを把握するスキルも身に付きました。貴社においてもこれまでの設計・開発経験を活かし、即戦力となれると自負しています。

【コミュニケーション力】

電気設計は一歩ミスをすると大事故にもつながりかねないため、慎重に進める必要があります。そこで私は、クライアントにヒアリングを丁寧に行うなどコミュニケーションを密に取り、リスクを最小化するよう取り組んできました。また設計を行う際には、社内の複数の設計者とコミュニケーションを取り、多くの情報を積極的に入手することで成果を出していました。これまでの経験で得たコミュニケーション能力は、貴社の業務にも役立てると考えます。

電気設計の職務経歴書を作成するときのポイント

電気設計の職務経歴書を作成する際には、その職種ならではの特徴を押さえつつ経歴を記載する必要があります。ここでは、電気設計職が意識すべき3つのポイントを紹介します。

電気設計の業務成果や実績を数値で示す

まず気をつけるべき点は、これまでの業務成果や実績を明確な数値で表すということです。これらを具体的な数値で記載しておけば、経験や実力の度合いを採用担当者が客観的に判断しやすくなります。職務経歴書が見る側にとって親切なものであるほど、好印象を抱かせることが可能です。

また、数値の他に他者からの客観的な評価なども、採用担当者が判断する際の有効な情報となるため、記載しておくとよいアピールになります。電気設計職が記載する実績の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • エンドユーザーによる評価を参考に商品改良を行い、売上10%アップに貢献
  • 対応速度や品質の高さを評価され、新製品の設計時に指名される

成果や実績を数値として示しづらい業務内容である場合には、業務改善のために取り組んだ経験やマネジメント経験など、アピールできる実績を説明するかたちで記載しましょう。

経験したことがある業務をわかりやすく記載する

特に今までの職務内容とは異なる職業・ポジションに転職する場合には、採用担当者に理解してもらいやすいように、これまで培ってきた経験をわかりやすく記載することを心がけましょう。具体的にイメージしてもらうことを意識して、職務内容を記載することが重要です。タスクなども細かく書くことで、業務・プロジェクトの内容をより正確に理解してもらえる可能性が高くなります。

また、電気設計職では当たり前のように使っている用語は、業界内の専門用語かも知れません。採用担当者や面接官が必ずしも電気設計職の業務に精通しているとは限りません。そのため、職務経歴書は誰でも理解しやすい言葉で記載し、見る人に対して親切な文章になっているかどうかを確認しましょう。

電気設計としての工夫や取り組みをアピールする

これまで培ってきた電気設計職としての具体的な業務内容や実績を成果につなげるために、どのような独自の工夫をしてきたのかという点を記載することが重要です。

また、技術的な強み以外に、工夫した点をアピールとして記載することで、成果や実績に説得力を持たせられます。具体的には以下のような点を記載しましょう。

  • 属人的な作業をなくすために、測定基準や品質基準を一定の基準に統一した
  • 評価部門とコミュニケーションを図ることで密な信頼関係を構築し、マニュアル改正の浸透を目指した

業務の効率化やプロジェクトをスムーズに進めるための工夫などを、実際のエピソードを交えて自己PR欄に記載しておくと、採用担当者はよりイメージしやすくなります。行ってきた工夫や取り組みを記載し、魅力的な職務経歴書を作成できれば、採用担当者に会いたいと思ってもらえる可能性が高くなります。

自身の強みを十分に伝えるチャンスを作るためにも、職務経歴書では成果や業務内容だけでなく、工夫した点もアピールするようにしましょう。

電気設計の職務経歴書の書き方

電気設計の職務経歴書には、必ず記載するべき項目や、適切な記載方法が存在します。重要なのは、何を(扱う製品・システム)、どの範囲で(担当)、どういったレベルで(使用ツールや成果)従事してきたかをしっかり伝えることです。そこで、ここからは電気設計職における職務経歴書の記載方法を詳しく解説します。

タイトル・日付・氏名

まずは最上部に「職務経歴書」とタイトルを記載し、その下に右寄せで日付と名前を記入します。日付は、「提出日」とされる年月日を記載しましょう。

例えば、メールに添付して提出する場合はメールの送信日、郵送で送る場合はポストに投函する日、直接面接に持ち込む場合は面接の日付を記入しましょう。日付によって、最新の情報であると伝えることが大事なポイントです。

職務要約

職務要約は職務経歴書の冒頭に書かれる部分です。この職務要約の部分が採用担当者にとって魅力的な内容でなければ、この後に続く職務経歴や資格、自己PRなどを見てもらえない可能性もあります。

職務要約は、自身の経歴を3~4行で簡潔にまとめて記載しましょう。「最後まで読みたい」と採用担当者に思ってもらえるように「求める人材に近いかもしれない」と感じさせる情報を盛り込むことが重要です。

また、職務要約はこれまでの経験社数によって構成を変える必要があることにも注意しましょう。転職経験が一度もない場合であれば、最終学歴や現在の職種について、実績などをわかりやすくまとめます。

そして転職経験がある場合には、最終学歴や現在の職種について記載することに加えて、過去に従事した企業について、実績なども記載する必要があります。つまり、2社経験したのであれば、その分を記載し、なかでも自身のキャリアの核となっている部分を強調することが重要です。

電気設計職に従事していた方の場合、特にマネジメントの経験がある方はその旨をアピールしましょう。採用担当者は応募者に対し、これまでの経験が自社にどう活かせるかといった視点をもっています。コミュニケーション力や課題解決能力が求められるマネジメントの経験は、職場内にてどういった役割を担えるかを示してくれます。

また、社内表彰や使用ツールに触れれば、専門性をアピールすることも可能です。

職務経歴

職務経歴には、勤務先の会社情報や所属部署、担当業務、その職に携わった期間などを記載します。また、異動歴や昇進歴、実績、受賞歴などがある方は、職務経歴の記入欄に記載しておきます。

職務経歴は、項目をただ淡々と列挙すればよいのではありません。一口に電気設計といっても、電気仕様、配線図、回路、盤設計、PLC、タッチパネルなどさまざまです。どういった製品を扱っているかなどで異なるため、読みやすさを考慮しつつも、具体的に伝えることが大切です。

また、配属されたタイミングや異動したタイミングなど、区切りのよい時点ごとに記載すると読みやすい職務経歴を作成できます。期間ごとに役割や職位、業務を遂行するにあたって設定した目的や目標、具体的な業務内容、成果などを盛り込みましょう。

電気設計に従事してきた方の場合、例えばセクションごとに「目的・役割」「成果」「業務内容・手段」を記せば、わかりやすくなります。目的・役割では、チームにおける役割に加え、自身や自チームが果たしてきた目的・ミッション、そして担当した製品とその顧客などを分かりやすく記載しましょう。成果では「不良率〇〇%改善」や社内表彰などを書くと、客観的なアピールとなります。

職務経歴は、自分の培ってきた経歴や能力を採用担当者にアピールできる箇所です。そのため、応募する企業の採用方針などを確認し、求められるスキルや要件に沿った内容を優先的に記載していきましょう。

なお、退職している場合には、その理由も記載します。注意点としては、「人間関係がうまくいかなかった」や「待遇に満足していなかった」といったネガティブな要素ではなく、自身のステップアップとして次の職場を求めていると思わせるようなポジティブな要因を書くようにしましょう。

生かせる経験・技術・ツール環境

ここでは、応募する企業に求められる経験や技術を、具体的にどんな場面で発揮できるのかを想定しながら記入します。例えば、電気設計職として前職でCADを使ってきたのなら、「3DCADを使って、お客様の要望に沿った設計図の加工やレイアウトが可能」といったように記載します。

また、専門的なスキルだけではなく、コミュニケーション能力やマネジメント経験、リーダー経験なども記載しましょう。自分自身にある強みを全てバランスよく記載することが理想です。具体的なエピソードがあれば、併せて記載しておくことで説得力をもたせられます。

保有資格・免許

資格・免許を取得した年月日や名称は正確に記載する必要があります。日付については、和暦あるいは西暦を統一するよう注意してください。また、資格・免許の有効期間やスコアなども事前に確認しましょう。

資格や免許についてどれだけ丁寧に記載したとしても、応募する企業の業務でどのように活かせるのかがイメージしづらい場合には、評価されにくくなってしまいます。応募する職種の業務内容を考慮し、保有している資格や免許が「どのように活かせるのか」をイメージできるように書くことが大切です。

自己PR

自己PRは、主に応募者の性格や人柄、入社意欲、応募企業への理解度、社風とのマッチ具合などをアピールする項目です。電気設計職は、社内はもちろん、顧客やユーザーといったステークホルダーとのコミュニケーションが必要になる職種です。専門的なアピールも重要ですが、こういった素質をアピールし、どういった評価を得たかを記載することで、採用担当者も求職者の人となりをイメージしやすくなるでしょう。

持っている経験やスキルなどを活かして、どのように応募企業に貢献するのかということも見られます。そのため、自分がアピールしたい強みだけを記載するのではなく、応募企業の立場になって求められる人物像を想像し、適切な内容を記載することが重要です。

今回応募を検討している企業は、どのような電気設計のエンジニアを求めているでしょうか?また、どういった課題を解決できる人材を求めているのでしょうか?

応募先の企業から、「自社が抱える課題を解決してくれる人材」だと評価してもらえるようなスキルや経験を明記するとともに、具体的なエピソードや入社後に何がしたいのかなどをアピールしましょう。

なお、自己PRを記載する際には見出しを付けたり、適切な箇所で改行を入れたりして、簡潔に説明する工夫をするとより伝わりやすくなります。「誤字脱字はないか」、「相手が読みづらい難読漢字などはないか」といったことも確認しておくことも重要です。

電気設計の職務経歴書でアピールしたい資格

電気設計職をしていた方ならではの資格のうち、職務経歴書に記載することで効果的にアピールできる資格があります。該当の資格を保有しているのであれば、記載することで、転職時に有利に働く可能性が高くなります。ここでは、電気設計の職務経歴書を作成する際に記載しておくとおすすめの資格を2つ紹介します。

電気工事士

まず「電気工事士」の資格を保有している方は、職務経歴書に記載しておくことで転職活動が有利になる可能性が高くなります。電気工事士とは、電気工事に携わるために必要であり、建物や建築現場で仕事をする際に役立つ国家資格です。

電気工事士は大きく分けて「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の2つがあります。第二種電気工事士の資格を持っていれば、小規模施設や一般住宅の電気工事を行うことが可能です。一方、第一種電気工事士は、、第二種電気工事士が実施できる業務に加え、工場やビルなどの大規模な施設の電気工事や高圧送電線の電気工事を行えます。

電気工事士の資格を保有していれば、電気工事のプロフェッショナルであることをアピール可能です。また、実際に現場で多くの経験を積んでいる方は、さらに転職を有利に進められる可能性があります。

電気工事施工管理技士

「電気工事施工管理技士」の資格を持っている場合も、職務経歴書に記載することで好印象を与えられます。電気工事施工管理技士とは、電気工事の施工管理や施工プラン、安全面の管理などを実施できる国家資格です。電気工事施工管理技士は1級と2級があり、そのうち1級を取得すると商業施設やビルなどの大規模な建設現場でも施工管理などができます。

資格の取得にあたって、実務経験が必要とされているうえに、試験では電気を扱うときの法規的な問題が出題されるため、幅広い知識が求められます。取得の難易度が高く、保有していることで技術力だけでなく、知識や経験などを証明できます。

電気工事施工管理技士は電気工事業界だけでなく、建築業界でも需要のある資格です。保有していれば、電気工事の進行や施工プランの作成のプロフェッショナルであることをアピールできるため職務経歴書には必ず記載しておきましょう。

まとめ

電気設計職の方が転職する際は、応募者の人物像をイメージしやすいように、わかりやすく職務経歴書を作成することが重要です。具体的なエピソードを交えたり、応募企業の求める人材に合った内容を記載したりすることで効果的に自身をアピールできます。紹介したテンプレートを参考にして、ぜひ自分なりの職務経歴書を作成してみましょう。

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