20代未経験ITエンジニア転職のための、職務経歴書の書き方 2023/5/11版
未経験からのITエンジニア転職を目指す際には、何が必要でしょうか?
技術はもちろん必要です。しかし、未経験から目指す場合には技術は枝葉の話です。
それでは何が必要なのかというと、自分が企業に対して何をアピールできるかを知っておくことがとても大事です。
今回の記事では、20代で未経験の方がITエンジニアへ転職をする際の、職務経歴書の書き方から、今から何をすべきかについて解説していきます。
20代未経験ITエンジニア転職でアピールすべきポイント
20代の未経験ITエンジニア転職には、戦い方があります。
その最初の段階として、何を企業にアピールしていくのかを理解し、準備をしていくことが重要です。
「エンジニアなんだから、技術力があればいい」と思いがちですが、未経験ITエンジニア希望者が持っている技術力はたかが知れているため技術力だけで戦うのは分が悪いといえます。
企業がわざわざ未経験者を採用するには相応の理由があります。
応募者を広く募って自社に合う人材を見つけていきたいという理由と、新しいことへの吸収力への期待、会社に馴染む人材かを見定めている、などがその理由になります。
そこで、企業にアピールをするツールである、ITエンジニア転職の際の職務経歴書の項目から見ていきます。
ちなみに職務経歴書とは、自分の今までどんな仕事を経験してきたのか、どんなスキルや実績があるのかを記載する書類です。選考する企業では、この書類を見た上で自社のITエンジニアとして適切か、今後の戦力になっていくかを判断します。
ITエンジニア転職の際の職務経歴書の項目
まずは、「ITエンジニア経験者」がどのような職務経歴書を書いているかを知りましょう。
「職務経歴書」自体は転職の際などに書いたことがある方もいらっしゃると思いますが、ITエンジニアが転職する際は、項目としては、大きくは以下の4点になります。
- 氏名・年齢等の基本情報
- 職務経歴、職務概要(今までどのような職務やプロジェクトを経験してきたか、そこで得た実績や資格等)
- テクニカルスキル
- 自己PR
一般職と違いITエンジニアの場合は、過去の開発経験やプロジェクト参加経験を書くことが必要です。
そこで、どういった経験をしたのか、どのような技術を扱ったのかをアピールしていきます。
【参考記事】
【プログラマ】職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。
【インフラエンジニア】の職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。
しかし、20代の未経験エンジニア希望者の方が転職をする際は、エンジニアの職務経験が0ですので、今までの職務経験からアピールできる部分での記載、今までに学習した技術の記載、成果物の記載を行う必要が出てきます。
そんな中でも、リーダー経験やマネジメント経験は大きな強みになりますので、IT経験が無くとも、リーダーやマネジメント経験者は、その経験を記載しましょう。
20代未経験ITエンジニア転職の場合の記入項目
一方で、同じエンジニア志望の中でも未経験者が職務経歴書を書く上で重要な項目はこちらの5点です。
- 氏名・年齢等の基本情報
- 職務経歴、職務概要(自分が今までどのような職務を経験してきたか)
- 開発経験(自分で作った成果物、ユーザーからの声)
- 学習履歴(スクール、インターン、資格、コミュニティへの参加など)
- 自己PR
職務経歴、職務概要
今までの自分が、どういう仕事をどのくらい行ってきたのかを記載します。
ここで重要なのは、エンジニアの仕事と紐付けることができる部分のアピールです。
前述したとおり、リーダー経験やマネジメント経験はITの世界でも必要な経験になりますので、例えばアルバイト経験だったとしても、「店舗でのリーダー経験」等のエピソードがあれば是非記載しましょう。
開発経験
未経験エンジニア転職とはいえ、開発経験をしっかり書くことも必要です。
具体的には、独学やスクール等で作ったシステムやサービスを複数持っておくと良いです。そしてなぜそのシステムやサービスを作ったのか、実際に他の人に使ってもらった際のフィードバックをもらいながら改善した、という経験は実務に近いところがありますのでアピールポイントです。
加えて、もしそのシステムやサービスを開発した際の開発環境(OS、サーバ、DB、言語など)も分かるようであれば記載できると尚良いでしょう。
学習履歴
今までに自分が学んできた資格や学習履歴を記載します。
独学でどんな技術を身に着けたか、プログラミングスクール等で何を学んだのか、業務に必要な資格取得、エンジニアコミュニティでの活動など、自分が学習してきたものはしっかり記載していきます。
記載方法としては、出来るだけ読み手にとって学習内容や学習領域が分かるよう、具体的に明記しましょう。
【記載例】
・20**年/*月 ☆☆資格 取得。
・●●の学習本を購入。
20**年/*月~20**年/*月の期間学習(テーマ:〇〇の項~〇〇の項まで)
参考URL:https://*********.co.jp
・■■のオンラインスクールを受講。
20**年/*月~20**年/*月の期間受講(カリキュラム:★★の学習~▲▲の学習)
参考URL:https://*********.com
未経験転職の場合の注意点
ここまでで、一般的なITエンジニアが職務経歴書で記載する項目と、20代未経験エンジニア希望者が職務経歴書に記載する項目についてお伝えしました。
続いては、未経験エンジニア希望者が職務経歴書を記載する際の注意点についてです。
意気込み
まずは、意気込みです。どれだけ自分が未経験からでもITエンジニアとして活躍していきたいのかをしっかり伝えます。先程の「20代未経験ITエンジニア転職の場合の記入項目」でご説明した項目の中に「意気込み」が伝わる内容を取り入れます。
具体性
志望動機や開発経験など、どれだけ具体性があるかは重要です。
未経験の場合、実務経験が記載できないため、ITエンジニアになるために行ってきた行動には具体性をつけて記載していきます。前述したような学習歴の記載例のようなイメージですね。
志望動機の明確化
なぜ未経験でITエンジニアになりたいのか、なぜこの企業なのか、というところを明確化する必要があります。実務経験での記載ができない分、志望動機を明確にし、自分がなぜITエンジニアになりたいのかを深く理解しておきます。
また、どのような企業を志望するのかによって「なぜこの企業なのか」の理由が変わりますので企業分析も外せません。ITエンジニアの求人は自社サービスや製品を持っている事業会社にもあれば、システム開発系の会社でクライアントのシステムを構築していくポジション、SESのように派遣や顧客先で仕事をするケースなど、さまざまな企業で募集があります。
それぞれの企業の特徴から、なぜ自分が志望しているのかを明確にして記載します。
将来の展望
ITエンジニアのキャリアをスタートしたあとに、将来的にどうなりたいのかをアピールします。
前述した「志望動機」や、本項の「将来の展望」などの情報は、採用側企業にとっては重要です。
なぜなら「入社後定着するか」それとも「すぐに辞めてしまうか」といった点に影響する為です。
採用側の目線に立ってみれば理解出来ると思いますが、「動機の弱い方」や「将来の展望やキャリアが自社の求める方向と異なる方」の場合、入社後の環境とアンマッチが発生する可能性を考えます。
人材の採用というのは、相応にコストや教育などの労力がかかりますから、出来るだけ「入社後にすぐ辞める方」というのは予防したいのが本音です。
従って、これらの情報は応募者の方の本気度を測る情報でもあると言えます。
今までの仕事でITエンジニアに活かせるところ
自分が経験してきた仕事の中でエンジニアとして活かせるところは積極的にアピールします。
例えば、接客業を経験していた場合は、「人とのコミュニケーション能力」や「チームで1つのことを達成する力」などが活かせます。営業職経験者の場合であれば、「目標達成能力」や「対人コミュニケーション力」などが強みとなることが多いです。更に、人をマネジメントした経験がある場合はITエンジニアの仕事の場合もとても重宝されます。
以上、未経験からITエンジニアへ転職する際、第1歩になる職務経歴書について解説をしていきました。
どういう項目やポイントを気をつけて作っていくべきかがわかったところで実際に書いてみましょう。
その上で今の自分に何が足りないのか、何をやる必要があるのかがわかってくるはずです。
とはいえ、これらを自分だけで進めていくのはとても大変です。経験者や専門家に技術や転職のことをまとめて相談して決めていくほうが効果がいいです。
そこで、Chick TACを活用して満足のいく転職活動をしてみるのはいかがでしょうか。
未経験からのITエンジニア転職はChick TAC
今回は、未経験ITエンジニアの職務経歴書のポイントを解説してきました。
皆さんは、職務経歴書をしっかり書けそうでしょうか。まだ足りないところがありそうでしょうか。
未経験からのITエンジニア転職を目指す場合は、今回紹介したように先のプロセスを考えてどの部分をアピールするべきか、そのアピールが今の自分にできるか、できないのであれば何が足りないのか、どんな行動をすればよいのか、を把握して動く必要があります。
未経験からITエンジニアへの転職を目指す20代の方向けのサービスで、おすすめなのがAchieve TechのChick TACです。
これは、無料のITスクールとして転職希望の皆さんをITエンジニアの入り口まで支援するIT研修サービスです。
IT企業向けの新卒・中途研修として実際に提供している研修メニューと同等の講義を受講でき、2ヶ月後には自分ひとりでWebシステムを作れるようになるまで成長できます。
在職中の方向けには空いた時間で学習を進められるe-learning中心のコースの用意もあります。
また、単純にプログラミングを覚えるためのIT研修という立ち位置ではなく、ITエンジニアとして就職することを目的としたIT研修なので、ドキュメントの書き方やビジネスマナーなども取り扱います。
更にこのIT研修後はITエンジニアの就職支援のための「エージェントサービス」も無料で受けることができるため、皆様のキャリアをサポートできるサービスです。
詳細はこちらのサイトをご覧いただき、興味がある方はある方は「お問い合わせ」から説明会に参加してみてください。