転職ノウハウ・コラム

【移住アドバイザー経験者が語る】静岡へ移住して困ったコト3選

“移住をすれば何かが変わる!”

行動をすれば、必ず変化があります。しかし、実際は良いことばかりではなく、デメリットもあります。

前回の記事では、【移住アドバイザー経験者が語る】静岡へ移住してよかったコト3選と題して、移住(Uターン)をしてよかったことをご紹介しました。今回は、移住をしてから「困ったこと」をご紹介します。

【移住アドバイザー経験者が語る】静岡へ移住してよかったコト3選https://achieve.atimes.co.jp/career/column/4364

首都圏に比べて公共交通機関に不便を感じる

首都圏在住の移住検討者の方から「移住後は、車を使わない暮らしをしたい」という相談が多くありました。静岡県内は、東海道新幹線停車駅が7駅(熱海駅・三島駅・新富士駅・静岡駅・掛川駅・浜松駅)あり、電車やバス、飛行機などの公共交通機関が発達している地域もありますが、公共交通機関に頼り切った暮らしは、利便性の高い首都圏で暮らしていた方には想像がつかない程、不便に感じる可能性があります。

筆者は、東京23区内で暮らしていた経験があります。紆余曲折あり、生まれ育った静岡市へUターンし、現在は静岡ライフを楽しんでいますが、東京23区内在住時と比べて、不便さに頭を抱えることがしばしばあります。

東京23区内在住時は、電車をあまり待つことなく乗車することができていました。構内乗り換えが多く、雨に濡れることはほとんどありませんでしたし、運休や遅延をしても別路線で移動することもできていました。バスは路線数や本数が多く、一律料金のため、下車時に慌てることもありませんでした。また、街道へ出ればタクシーを呼び止め、乗車することができていたため、急ぎの時は助かっていました。

ー筆者の暮らす静岡市は、県庁所在地であり、県内2番目の人口規模です。

市の中心市街地には、東海道新幹線停車駅であり東海道本線の停車駅でもある「静岡駅」があります。「静岡駅」前にある南北のバスロータリーは、100路線ほど運行しています。静岡駅から徒歩15分ほど歩いたところには、「新静岡駅」から「新清水駅」まで住宅街を走る私鉄が走っています。静岡市は、県内で一番公共交通機関が発達している市なのです。

しかし!!

首都圏と同等に、移動に関してストレスがないかと言うと・・・正直そうではありません。エリアによっては、10分に一本程度の割合で公共交通機関を利用することができますが、1時間に一本、それよりも少ないエリアもあるのです。バスや電車料金は一律ではなく、距離が長くなるほど金額が上がっていくため、乗車駅から距離があればあるほど運賃が高くなります。また、静岡駅前にはタクシーが多く停車していますが、他の鉄道駅にはほとんど停車していないため、予約をする必要があります。

では、県内の人はどうやって移動をしているか?というと・・・圧倒的に車移動する方が多く、大人1人に車1台車所持している印象です。

しかし、筆者は車を所持していません。不便を感じることも多くありますが、地方都市暮らしであれば何とかなるものです。

例えば、公共交通機関で通勤可能なところに就職をする。自転車を乗りこなす!静岡市は道が平坦なため、自転車に乗って通勤通学をしている方が非常に多いのです。

休みの日は、公共交通機関や自転車での移動がメインですが、親族や友人知人が運転する車にお世話になることもしばしばあります(ありがたい!)。

首都圏から静岡市への移住者で、車を持たない暮らしを選択した方がいます。買い物等近場は自転車で移動し、市内の中で少し遠出をする場合は、私営バスを利用しているそうです。県内旅行の際は、レンタカーを借りることもあるそう。筆者の友人の中にも、車を持たない暮らしを選択している方がいます。必要に応じてカーシェアリングを利用しているとのことでした。車を持たず、バイクや自転車での移動がメインの方もいます。

筆者の元に、地方都市へ移住して半年経った方から悩み相談がありました。「バス通勤をしているが、本数が少なくて通勤が大変。電車通勤に変えたいけれど、最寄り駅まで歩くには遠すぎる。車通勤をしたいが、会社には駐車場がない。」とのことで通勤することに疲れ切っていました。移住後まもない引っ越しは、金銭的にも身体的にも負担がありますが、通勤しやすい地域への引っ越しをお勧めしました。

住む地域を選択する際には、通勤や日々の暮らしにどう影響をするかを調べ、現地へ足を運び、体感してみることをお勧めします。

バスや電車の路線がない地域や本数が劇的に少ない地域に移住する場合は、車が生活の足となります。そういった地域に住む場合は、大人一人に車一台が必要になりますので、車の維持費や駐車場のことなども考えておく必要があります。

――転職を考えた場合、「普通自動車第一種運転免許」を取得しておいた方が職場選びの選択肢が格段に広がります!そのため、移住先では車を所持する、もしくは「普通自動車第一種運転免許」の取得をお勧めします。

あらゆるものの選択肢が少なくなった

首都圏に比べると選択肢の少なさを感じることが多々あります。それもあらゆるジャンルにおいてです。少ない選択肢の中で、どうやって自己満足度をあげていくか?筆者にとって、よくぶつかる課題です。

例えば、首都圏にある店が静岡県内にはない!ということが多くあります。“あのカフェチェーン店が駅周辺にあったら良いのに”…などと、首都圏在住時に気に入っていた店が身近にないことを残念に感じることがあります。

あらゆるジャンルの販売店の選択肢も少なく感じます。そのため、ネットで買い物をする、旅のスケジュールに買い物を組み込むなどしています。先日、どうしても欲しかった食材がありましたが、静岡市内では販売店が見つからず・・・。現物を見てから買い物をしたかったため、横浜旅行のスケジュールに組み込み買い物をしてきました。結果的に、旅先での楽しみがひとつ増えて良かったと思いました。

医療機関の選択肢が少ないと感じることもあります。過去に、専門家に診てもらいたいと思った症状がありましたが、県内には該当の医療機関がなく諦めたことがありました。通院している方や持病をお持ちの方については、移住前に移住検討地の医療機関について予めリサーチしておくか、かかりつけ医に相談しておくと安心です。

日頃から、買い物や飲食店等あらゆることをネット上で口コミを調べてから足を運ぶことが増えていると思いますが、首都圏に比べてネット上での口コミが少なく、参考にできないこともあります。その代わり、人づてに聞くリアルな口コミが情報の要だったりします。例えば、〇〇病院の○○先生は○○の検査が上手!など、リアルな口コミが選択する際の貴重な検討材料になっています。

移住後の孤独感を解消するには・・

移住した当初、居心地の良いコミュニティになかなか出会えず孤独を感じていました。孤独感に耐え切れず、月一で東京へ行き(心情としては帰る)、東京の街を歩き、空気を吸い、家族や友人に会い、孤独感を満たして静岡へ戻るということを繰り返していました。

どうしたら、“自身にとって居心地のよいコミュニティに出会えるのか”探し方がわからず迷走し、行政主催の勉強会やイベント、民間の習い事、ボランティア活動、NPO法人のお手伝いなど、数えきれないほど参加してきました。

特にお勧めなのが、行政主催のイベントや講座です。充実した内容のものが多く、参加費無料もしくは安価なものが多いため挑戦しやすいと感じます。県や市町の公式ホームページやSNS、広報誌で告知をしているため、こまめにチェックしています。公式SNSは、イベント等の情報だけではなく、暮らしに役立つ(困りごとの問い合わせ先等)情報や有事の際の情報発信もしているため、移住をした際に登録しておくと良いでしょう。

家族や友人・知人がいない場所への移住は、孤独を感じる可能性があります。“職場と家の往復、気付けば首都圏での暮らしと結局同じ・・・。”そうならないためにも、“せっかく移住したのだから!”と、趣味のコミュニティに入る、習い事をする、イベントや勉強会に参加する、ボランティア活動をしてみる等々、一歩踏み出してみることをお勧めします。

また、移住前にお気に入りの場所やサードプレイスを見つけておくと良いでしょう。筆者は、東京を好きなままで移住をして本当に良かったと思っています。あの頃、心身が満たされる場所がなかったとしたら、八方塞がりになっていたと思います。今では滅多に東京へ行かなくなりましたが、私にとって東京は、“第二の故郷”。今でも変わらず、とても大切な場所です。

心地良い暮らしのヒント

今回の記事では書ききれないほど移住してから困ったことがありましたし、現在も感じている困りごともあります。しかし、目線を変えてみたら視野が広がったことがありましたので、最後にご紹介します。

東京都23区内在住時は、0時過ぎの終電で帰宅することがしばしばありましたが、移住後は、遅くとも21時台の終バスに揺られ、帰宅するようになりました。

ある日のことです。自宅最寄りのバス停に着くと、人っ子一人いない真っ暗な夜道は、街灯の明かりだけで、風に吹かれ揺れている草木の音だけが聞こえてきます。一人で歩く夜道に少し不安を感じながら、ふと夜空を見上げてみると・・・星がとても綺麗に輝いていました!月明りの明るさにも感動し、不安な気持ちが和らいでいきました。その日以来、夜空を見上げるのが楽しみになりました。特に、冬の夜の澄んだ空気の中で見上げる夜空は、格別の美しさで毎回感動しています。

ーー物事には良い面と悪い面があるように、移住も良いことだけではありません。しかし、困りごとは解決できる場合もあります。中には解決できないこともありますが、現状に不満を抱き続けるのであれば、一度立ち止まって解決策を考えてみる、視点を変えてみると良いかもしれません。どうしても解決できないことがあったら、人に相談をしてみる、環境を変えてみる、時には諦めてみることを選択肢に入れるのが心地よい暮らしをする秘訣かもしれません。

今回は、移住(Uターン)してから、困ったこと3選をご紹介しました。筆者の体験した、困りごとの数々と困りごとに遭遇した時の心の持ち方等を参考にしていただければ幸いです。

  

Achieve Career(アチーヴキャリア)は、静岡県・愛知県への移住時の転職をサポートしております。地場の求人媒体社である株式会社アルバイトタイムスが運営し、3,400案件を超える豊富な案件ラインナップを含め、移住時の支援金に関する情報提供もさせて頂いております。又、静岡県が推進する「ふじのくにに住みかえる推進本部」構成員として、国内・海外から静岡県への移住者の転職サポートを行っております。


移住時の転職に関しては「移住アドバイザー・藤原啓之(ふじわらひろゆき)」までお問合せ下さい。

【コンサルタント紹介】
藤原啓之 https://achieve.atimes.co.jp/career/consultant/fujiwara
お問合せ 0120-887-708
     https://achieve.atimes.co.jp/contact/

  

執筆者:齋藤綾(Aya Saito)

静岡生まれのUターン者。社会人2年目に上京し、「静岡県移住相談センター静岡窓口」で移住コーディネーターとして3年間務めた後、本業を持ちつつ社会的課題をミッションとする団体の広報やサポートを行うパラレルキャリア。旅行と音楽、季節の手仕事が好き。

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