愛知県への移住やUIターンはおすすめ?
メリット・人気エリア・支援金について解説 2023/11/13版
愛知県への移住・UIターンを検討している人にとって、愛知県に移住するメリット・家賃相場・人気エリアなどは事前に知っておきたい情報でしょう。
愛知県には、日本三大都市である名古屋市や、トヨタ自動車の本拠地である豊田市があり、とくに工業がさかんな地域です。
本記事では、愛知県への移住を検討している人に向けて、移住のメリットや人気エリア、家賃相場や物価などをお伝えします。移住の際に活用できる支援金制度も紹介するので、参考にしてください。
【基本情報】愛知県ってどんなところ?
愛知県は、日本のほぼ中央に位置し、西は三重県、東は静岡県、東北は長野県、北は岐阜県、南は太平洋に面しています。
県の産業としては、工業がさかんです。愛知県・岐阜県をまたぐ工業地域を中京工業地帯と呼び、自動車・航空機・工作機器・電気部品などの重化学工業に力を入れています。
また、冬も暖かい渥美半島に加え、水が豊富な濃尾平野といった恵まれた自然環境を持つため、農業もさかんです。さらに、養殖などの沿岸漁業も行われており、くるまえび・あさり類は日本有数の漁獲量です。
特産品としては、ういろう・きしめん・味噌煮込みうどん・ひつまぶし・手羽先などがあり、名古屋飯など独特な食文化は全国的にも有名です。
愛知県の人口
愛知県は、東京都・神奈川県・大阪府に次いで4番目に人口が多い県です。愛知県の人口は以下の通りです。
全人口 | 7,481,546人 |
男性 | 3,725,753人 |
女性 | 3,755,793人 |
世帯数 | 3,293,208世帯 |
愛知県の人口は、2000年から2019年までは伸び続けていましたが、その後の2020年から3年間は人口が減少し、2022年には750万人を切っています。
2000年以降は他県からの転入数が転出数を上回っており、2009年・2010年には転出数が転入数を上回ったものの、2022年には再び逆転しています。
参考:「愛知県の人口」愛知県
愛知県の家賃相場
愛知県の家賃は、中心部か郊外かで相場が大きく変わってきます。
1Kの家賃相場は、中心部の名古屋市中区で約6万円、瀬戸市などの郊外では約3万円です。ファミリー向けの2LDK・3K・3DKの場合、もっとも高い名古屋市中区では約12万円、もっとも安い新城市では約4万円です。
東京23区と比較した場合、港区・千代田区・渋谷区などの都心部の場合、1Kで約10万円の物件もあるため、愛知県の1.5〜3倍の費用が必要になります。また、2LDK・3K・3DKの場合はさらに費用に差があり、港区では約31万円、足立区・葛飾区・江戸川区などリーズナブルな地区でも約8万円が相場になります。
愛知県と東京都では、中心地・郊外ともに家賃相場に大きな開きがあります。都市部でありながら比較的家賃が抑えられることは、愛知県の大きな特徴です。
愛知県の交通
電車は、JR・近鉄・名鉄・地下鉄など、さまざまな路線があります。あらゆる地域に駅があるため、自家用車を所有していない人も移動に困ることは少ないでしょう。
空の移動手段も充実しており、中部国際空港(セントレア)・名古屋空港の2つの空港があるため、飛行機での移動もしやすいです。
愛知県の産業
県内の産業を割合別に見ると、卸売・小売業などの第三次産業が約6割を占め、輸送品機械・電気機械・食品などの製造業が約4割を占めています。商業合計では、事業所数・従業者数・年間商品販売数ともに東京都・大阪府に次いで全国第3位です。
愛知県は全国でも有数の工業県であり、製造品出荷額等は43兆9,880億円(2020年)と、44年間連続で全国第1位を記録しています。ものづくり県と呼ばれているだけあり、製造に関する成果は他県の追随を許さない勢いがあります。
その大きな理由としては、世界に誇るトヨタ自動車の本拠地であることも大きく関係しています。県内には数多くの工場や関連企業があり、全国でも屈指の工業地域として発展しています。
参考:「あいちのあらまし(産業)」愛知県
参考:「あいちの概要」愛知県産業立地通商課
愛知県に移住するメリット
数々の魅力・特徴を持つ愛知県に移住するメリットを紹介します。
全国各地へのアクセスが良好
新幹線の駅や空港、さらに新東名高速道路をはじめとする高速道路が複数あるため、全国各地へのアクセスが良好です。新幹線を利用すれば、名古屋駅から東京駅までは約1時間40分、新大阪駅までは約50分で行けます。
移動時間を考えると、東京・大阪にオフィスがある場合でも、リモートワーク中心の勤務形態であれば十分移住できる圏内だと言えます。必要な場合にのみ出社し、普段は愛知県で生活するスタイルも現実的と言えるでしょう。
有名企業・求人が多い
愛知県にはトヨタ自動車の本社があり、豊田通商・デンソー・アイシンなどの有名な関連企業もあるため、仕事の選択肢が豊富です。トヨタ自動車の関連企業以外にも、有名企業の支社も数多くあります。
ものづくりの県と呼ばれるように、とくに多いのが県としても注力している製造業の求人です。自動車関連の製造業をはじめ、その他電気機械・食品などを扱う製造企業も多いため、働き口が豊富なのも愛知県の魅力です。
比較的物価・家賃が安い
2022年度に総務省統計局が発表した「小売物価統計調査」によると、愛知県の物価は全国平均よりも安いことがわかっています。家賃も東京23区と比較すると、おおよそ2〜3倍ほど安く抑えられます。
平均収入は全国でも上位なので、比較的余裕を持って生活できると言えるでしょう。そのため、転勤やリモートワークなどで、収入を変えずに愛知県に移住すれば、生活水準の大幅な向上も期待できるかもしれません。
愛知県に移住するならどこがおすすめ?人気エリアを紹介
ここからは、愛知県でもとくに移住先として人気のエリアを紹介します。
名古屋市エリア
名古屋市は、愛知県西部に位置する愛知県の県庁所在地です。
人口は229万人で、全国では横浜市・大阪市に次ぐ3番目に人口が多い市です。日本の中心とされる三大都市の一角を担うエリアであり、愛知・岐阜・三重を跨いでいる中京工業地帯の中心となっています。
商業施設や娯楽施設も多く、交通の利便性も良いことが魅力です。また、都市部であるため、機械・小売・商社・建設・情報通信などの求人も豊富です。
愛知県の中では家賃相場が高いことがネックですが、中心部を避ければワンルーム・1Kに4万円前後で住むこともできます。
名古屋市については以下の記事で詳しく解説しています。
豊田市エリア
豊田市は、トヨタ自動車の本社や関連企業があり、「クルマのまち」として知られているエリアです。工業がさかんなだけでなく、土地の7割が森林であるため、自然を感じながら生活できるのも魅力でしょう。
豊田市の特徴は、自動車関連産業が発展していることです。1952年に挙母(ころも)市からトヨタ自動車にちなんで豊田市に改称しており、市を挙げて自動車の製造に力を入れています。
トヨタグループや関連企業の求人が多く、自動車関連以外にも、食品・家電などの製造業の求人が多数あります。
東京23区と比べて家賃相場は安く、ワンルーム・1Kなら5万円前後、ファミリー向けの2LDK・3LDKでも7~8万円台で住むことが可能です。
豊田市については以下の記事で詳しく解説しています。
岡崎市エリア
岡崎市は、名古屋市・豊橋市へのアクセスが良いことが魅力のエリアです。そのため、ベッドタウンとして岡崎市に住む人も多くいます。
名鉄名古屋本線・JR東海道本線が通っており、どちらの路線でも名古屋市まで約30分で移動でき、通勤・通学がしやすいです。他にも、市内には東名高速道路の岡崎IC、新東名高速道路の岡崎東IC・岡崎SAの2つの高速道路があるため、車移動での名古屋市・豊田市へのアクセスも良いと言えるでしょう。
また、岡崎公園駅・北岡崎駅・東岡崎駅といった主要駅の近くには大規模な商業施設があり、買い物がしやすいのも特徴です。児童手当や子ども医療費助成などの補助制度があり、一時預かり保育なども実施しているため、子育てもしやすい地域です。
岡崎市については以下の記事で詳しく解説しています。
長久手市エリア
長久手市は、愛知県北西部に位置する人口約6万人の市で、中心都市である名古屋市に隣接しています。娯楽と自然のバランスが取れた市で、都会的な生活と自然体験の両方を楽しめるのが魅力です。
市の西側は、カフェ・雑貨店・商業施設などが多いオシャレな街並みで、都市部のような雰囲気があります。東側は、ジブリパークが併設されている愛・地球博記念公園(モリコロパーク)などがあり、自然を活かした雰囲気になっています。
平均年齢が日本一若い市として知られ、50代以下の人口が60代以上の高齢者の人口を上回っている(約3.5倍)のが大きな特徴です。全国的にも若者が多い街として注目されています。
長久手市については以下の記事で詳しく解説しています。
刈谷市エリア
刈谷市は、愛知県のほぼ中央に位置し、自動車関連の企業が多く集まっている市です。トヨタ会館・トヨタ産業技術記念館など、トヨタグループ運営の施設が多いことでも知られています。
JR東海道本線新快速を利用すれば、最短約20分で名古屋駅へ移動することができるため、名古屋市のベッドタウンとして住むことも可能でしょう。子育て支援も充実しており、全国的に見ても出生率が高い水準であるため、ファミリーの居住にも向いているエリアです。
刈谷市については以下の記事で詳しく解説しています。
一宮市エリア
一宮市は、愛知県の北西部に位置し、名古屋市から電車で約10分の距離であるため、名古屋市への通勤・通学に便利なエリアです。
街中の開発は進んでいますが、木曽川に面していることもあり、豊かな自然環境の中でアウトドアなどが楽しめます。
家賃相場は名古屋市など都市部と比較して安く、約1~2万円ほど費用を抑えられます。子育て支援も充実しており、各駅の周囲にはスーパーなど商業施設があるため、生活上の利便性が高いことも特徴です。
1人暮らしからファミリーまで、あらゆる層が住みやすい地域だと言えます。
一宮市については以下の記事で詳しく解説しています。
大府市エリア
大府市は、名古屋市と隣接しており、知多半島の東側に位置している市です。健康都市を目指していることで知られ、医療・スポーツなど健康を維持するための分野に注力しています。
健康都市を目指すだけあり、健康遊具が設置された公園が多数あり、運動できるスポットが多いのが特徴です。名古屋市までバスや電車が走っており、名古屋市内への通勤通学にも便利です。
大府市の平均家賃相場は4,47万円と安く、都市部と比べてリーズナブルに住むことができます。支援制度を含め子育て環境も整っているため、ファミリーが住む地域としても魅力的だと言えるでしょう。
大府市については以下の記事で詳しく解説しています。
愛知県への移住の際に利用できる「移住支援金」
東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から愛知県へ移住する場合は、「移住支援金(愛知県移住支援事業)」を利用するのがおすすめです。
この移住支援金は、首都圏から愛知県に移住し、就業または起業した場合に交付されます。東京圏への人口の一極集中の是正と、地方にある中小企業の人手不足を解消するために発足されました。
支給金額は、単身の場合60万円、世帯の場合100万円が支給され、18歳未満の世帯員を帯同して移住した場合、子ども1人につき上限100万円が追加で支給されます。
支給対象になるには、移住元・移住先・就業・その他要件の、それぞれの要件を満たす必要があります。就業に関する支給要件は、都道府県が移住支援金を対象とする地元求人への就業者だけでなく、テレワーク就業者も対象になるのも嬉しいポイントでしょう。
より詳しく愛知県の移住支援金に関して知りたい場合は、「愛知県公式サイト」や「あいちUIJターン支援センター」をご覧ください。
【まとめ】愛知県の求人を探すなら
愛知県は、全国有数の工業地帯があり、製造品出荷額等は44年間連続1位になっているものづくりの県です。世界に誇るトヨタ自動車の本拠地でもあり、県内には自動車関連の企業をはじめ、さまざまな製造業の求人が多数あります。
また、日本の中央に位置しているため、全国各地へのアクセスも良好で、新幹線で東京まで約1時間40分、大阪まで約50分で行けます。飛行機の国内線も全国に通っており、高速道路も複数通っているため、県外へもスムーズに移動できます。
児童手当・子ども医療費助成など経済的な支援制度があり、病児・病後児保育・一時預かり保育などを実施している市もあるため、子育て世帯も暮らしやすい県だと言えるでしょう。
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