未経験からJavaプログラマに挑戦!勉強法や将来性まで徹底解説 2025/4/25版

プログラミング未経験だけどプログラマに転職できるのだろうか・・・
このような不安を抱えていませんか?
ルーティン化した現在の仕事から抜け出し、未経験からでもJavaプログラマへの転身は十分可能です。Javaは30年近い歴史を持ち、企業の業務システムからAndroidアプリまで幅広く活用される市場ニーズの高い開発言語です。
本記事では、なぜITエンジニアを目指すのにJavaがお勧めなのか や、Javaの基礎知識から効率的な学習方法、転職活動のステップまで解説します。
未経験でもJavaの仕事に応募できる?【新卒・転職別に解説】
Javaプログラマを目指すにあたって、未経験でも応募できるのか気になる方は多いでしょう。採用のチャンスは新卒と転職では大きく異なります。それぞれの立場からのアプローチ方法を理解することで、Javaプログラマになるための道筋が見えてくるでしょう。
ここでは、立場別のアプローチ方法について解説します。
新卒なら未経験でも採用のチャンスは十分ある
新卒採用では、プログラミング未経験でもJavaエンジニアになれる可能性は十分にあります。新卒の場合は技術やスキルよりもポテンシャルを評価する企業が多くあるためです。
多くの企業では、入社後の研修でJavaなどのプログラミング言語を教えていく体制が整えられています。そのため、「基礎的なIT知識の習得意欲」や「コミュニケーション力」などのソフトスキルが求められる傾向にあり、未経験でも十分にチャンスがあります。
新卒採用ではポテンシャルを評価する企業が多いため、未経験でも努力や興味を示せれば採用につながるでしょう。
関連記事:【3つのポイント】なぜ20代未経験からITエンジニアに転職できる?
転職は未経験でも可能!戦略がカギになる
転職でも未経験からJavaプログラマを目指すことも可能ですが、即戦力を求められているケースが多いため新卒とは異なり戦略が必要です。
具体的には、以下のような戦略が有効です。
- 自己学習による基礎スキルの習得
- 差別化のためにポートフォリオを作成
- 参入しやすい職種の選定
オンライン学習サイトやスクールでJavaの基礎やオブジェクト指向を学びましょう。学習をもとに小さなWebアプリケーションやツールを作り、ポートフォリオとして成果物をまとめましょう。
また、最初から求人の中でも「未経験歓迎」と掲載されている職種を中心に応募するのもおすすめです。
関連記事:異業種からITエンジニアになるには?未経験からの転職のコツを伝授
【前提】プログラミング言語のJavaとは?
Javaは1995年にサン・マイクロシステムズ社(現在はOracle社により吸収合併)が開発した、プログラミング言語です。
「一度書けば、どこでも動く」という思想にもとづき設計されており、大規模なシステムから小規模なアプリケーションまで幅広く使われています。そうした汎用性の高さから、さまざまな開発分野で活用されています。
Javaの強みを確認しましょう。
- OSに依存せず動作し、幅広い環境に対応
- 再利用性・保守性が高く、大規模開発に最適
- 企業システムや業務アプリの開発で実績多数
- Androidなどスマホアプリ開発にも対応
- 汎用性が高く、多様な分野で活用
Javaは専用のソフトウェア環境上で動作するため、OSを問わず同じコードが動きます。オブジェクト指向という考え方を採用し、再利用性や保守性が高いため、Webアプリ、Androidアプリなど幅広く活用されています。
そうした特徴ゆえに、様々な開発シーンで用いられることが多く、求人ニーズも多いスキルになります。
未経験でもわかる!Javaプログラマの仕事内容と活躍分野
Javaプログラマーはさまざまな分野で活躍しています。それぞれの分野でJavaがどのように活用され、どのような仕事内容かを具体的に見ていきましょう。
- Web開発での活躍
- 業務システムの構築
- Androidアプリ開発
- 家電やIoT分野での利用
関連記事:【20代未経験ITエンジニア希望者向け】ITエンジニアの仕事とは?
Web開発での事例
Javaは、Webサイトやオンラインサービスのバックエンド(サーバ側)開発で広く使われています。大量のデータ処理が必要なECサイトや企業の業務Webアプリケーションなど、高い信頼性と処理性能が求められる場面で重宝されています。
Web開発で利用されるJavaを用いたよくある開発環境を確認しましょう。
項目 | 内容 |
OS | ・Windows ・Linux ・Android 他 |
フレームワーク | ・Spring Boot ・Jakarta EE ・Apache Struts 他 |
データベース | ・Oracle ・MySQL ・PostgreSQL 他 |
主な活用例 | ・SNSサービス ・オンラインバンキング ・予約システム ・基幹システム ・業務システム 他 |
※フレームワークとは?
プログラミングを行う際、良くある処理等をゼロから作らずともライブラリ的な形で提供されているツールです。
全てを自分でコーディングするとなると、莫大な量のソースコードを書く必要があり、ものすごく時間がかかってしまいます。そこで、開発に必要なものをまとめて提供するフレームワークという仕組みが登場し、開発者がよりスムーズに開発に専念できるようになっています。
SNSやネットバンキングや予約システムなど、多くのWebサービスの裏側で活用されています。
業務システムの開発
Javaは企業の基幹業務を支える業務システム開発の主力言語です。業務システムの例としては以下のとおりです。
- 銀行や保険会社の金融システム
- 製造業の生産管理システム
- 流通業の在庫管理システム
Javaの大きな強みは、保守性と拡張性に優れている点にあります。とくに、在庫管理や会計システムなどの長期間運用されるシステムでは、安定性と継続的なアップデートが欠かせません。
また、オブジェクト指向の特性を活かして大規模なシステムを複数人で効率的に開発できる点も大きな強みです。業務システムは長期間使用されることが多いため、安定したメンテナンスが可能なJavaは今後も重要な役割を担うでしょう。
Androidアプリ開発
JavaはAndroidスマートフォン向けアプリ開発の標準言語として長く使われてきました。現在は「Kotlin」と呼ばれるJavaとの相互互換性のある言語もありますが、Javaの知識はAndroidアプリ開発の基礎として重要です。
JavaでAndroidアプリを開発する際には「Android Studio」という専用の開発環境を使います。Androidアプリで開発できる要素は以下のとおりです。
- ボタンやテキスト入力欄などの画面要素の配置
- タッチ操作などユーザーのアクションへの反応処理
- 入力されたデータや設定情報の保存機能
- 画面遷移や通知機能の実装
- デバイス機能(カメラ・GPSなど)との連携も可能
Androidのシェアが高いため、Javaを学べば世界中の多くのユーザーに向けたアプリ開発が可能です。
家電やIoT分野での利用
Javaは家電製品や「IoT(モノのインターネット)」と呼ばれる分野でも活用されています。
具体的にJavaが使用されるIoTの例は以下のとおりです。
- エアコンや洗濯機などの家電製品に搭載されるソフトウェア
- Blu-rayプレーヤーの制御プログラム
- 産業用機械のIoT環境におけるソフトウェア
Javaの「一度書けば、どこでも動く」という特性は、さまざまなハードウェアが存在するIoT分野で強みといえるでしょう。Web上だけで動くソフトウェアでも動きますし、モノを動かすような機械環境においても動きます。
いわば、Webと制御/組込といった分野の架け橋になるような特徴があります。
そうした強みを活かし、たとえば「温度センサーやカメラなどの機器からデータを収集し、クラウド上で処理する」といったシーンでもJavaが活躍しています。
次世代の技術革新が進むIoT分野でも、Javaプログラマーの需要は今後も続くでしょう。
Javaプログラマの収入は高い?気になる年収の目安
Javaプログラマの年収は、経験やスキルレベル、勤務形態によって大きく変動します。
会社員として働くJavaプログラマの平均年収は、厚生労働省の統計によれば約557万円です。国税庁が発表している正社員の民間給与の平均が530万円のため、約27万円高いことがわかります。
一方、フリーランスとして活動する場合、Java案件の平均単価は約65万円/月で、年収換算すると780万円程度になります。これは他のプログラミング言語と比較しても遜色ない水準です。
年収アップには、プログラミングだけでなく、要件定義や基本設計などの上流工程や、手法としてのアジャイル開発の知識を身につけることが効果的です。また、プロジェクトリーダーやマネージャーといたプロジェクトを管理する手法や経験を積むことも有効です。キャリアを積んだ後にフリーランスとして独立すれば、さらなる収入アップも可能でしょう。
<参照>
プログラマ 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
未経験から目指すJavaプログラマの将来性とは?

Javaプログラマの将来性は非常に高く、未経験からでも挑戦する価値のある職種といえます。
なぜなら、Javaは多くの企業が新しいサービスやシステムを立ち上げる際に採用されており、既存システムの保守・運用も長期にわたって続く事が考えられるためです。また、クラウドやIoT領域の技術革新によって、Javaエンジニアに求められるスキルの幅は広がり続けています。
つまり、「これから作られるシステムにも引き続き利用される可能性が高く、これまで作られてきたシステムの多くがJavaを用いているため、市場ニーズが大きい」ということです。
Achieve Career(アチーヴキャリア)の求人市場を見ると、Javaは他の言語を大きく引き離して常にトップクラスの求人数があるほど人気な言語です。
さらに、Javaを習得することで他のオブジェクト指向言語への応用がきくという利点もあります。C#やPHPなど多くの言語がJavaの影響を受けて開発されているため、他言語の学習にも役立ちます。
Javaは学習環境が整いキャリアパスも明確なため、未経験者にも適した長期的なキャリア構築に最適な選択肢です。
未経験からJavaプログラマを目指すメリット5つ

未経験者にとって、Javaは学習環境が整い、就職・転職でも有利な点が多く、非常に魅力的な選択肢です。
ここでは、未経験者がJavaを学ぶ5つの大きなメリットについて詳しく解説します。
- 求人数が多く、未経験OKの求人も見つけやすい
- 安定した職種で長く働きやすい
- 転職やキャリアチェンジに強いスキルが身につく
- 学習教材が豊富で独学でも始めやすい
- ものづくりの楽しさを実感できる
求人数が多く、未経験OKの求人も見つけやすい
Javaは国内外で圧倒的な求人数を誇るプログラミング言語です。とくに企業の基幹システムや業務システムでは、長年Javaが採用されてきた歴史があり、継続的に人材が求められています。
Achieve Career(アチーヴキャリア)が2025年4月時点で扱っている開発エンジニアの求人のうち、約44%はJavaを使用する案件となっています。
とくに新卒採用では、IT人材不足を背景に文系・理系を問わず採用する企業が増加中です。研修制度が充実した企業も多く、未経験からでも着実にスキルを身につけられる環境が整っています。
安定した職種で長く働きやすい
Javaは1995年の登場以来、長年にわたって主要言語としての地位を保ち続けています。金融機関や官公庁などでも長年使われており、30年近い実績があるため、今後も安定して需要が見込める言語です。
業務システムは長期運用が前提のため、開発だけでなくメンテナンスといった継続的な需要があります。
また、Androidアプリ開発の標準言語としての地位も確立しており、スマートフォン市場の拡大と共に需要が高い言語です。
将来性を考えながらキャリアを構築したい方にとって、Javaは賢明な選択といえるでしょう。
転職やキャリアチェンジに強いスキルが身につく
Javaは企業システムの現場で広く使われており、今後も利用されることが多いことが予測されます。それだけに、Javaでの開発経験があるという点は引く手も多くなり、長期的なキャリア形成において有利な言語だといえるでしょう。
また、Javaを習得すると、他のプログラミング言語への応用力も自然に身につきます。応用できるプログラミング言語を見てみましょう。
言語名 | 特徴 |
Kotlin | ・Javaと高い互換性があり、記述が簡潔・Androidアプリ開発 |
C#(シーシャープ) | ・Javaに似た構文を持つオブジェクト指向言語・Windowsアプリ、Unityによるゲーム開発 |
Python | ・クラスやオブジェクト指向の考え方が共通・AI開発・データ分析・自動化 |
Scala | ・JavaのJVM(Java Virtual Machine|Java仮想マシン)で実行され、Javaのライブラリも利用できるようになっている。Javaとの互換性が高い・ビッグデータ処理、関数型プログラミング |
Groovy | ・Javaに似た記述でJVM上にて動作するスクリプト言語 ・Jenkinsなどの自動化ツール・補助スクリプト |
Javaは多くの言語に影響を与えており、文法やオブジェクト指向を理解していれば、C#やPHP、Rubyなどへの移行もスムーズです。
学習教材が豊富で独学でも始めやすい
Javaは歴史が長く世界中で広く使われている言語であるため、学習サイトや書籍、動画講座が充実しています。主な学習教材は以下のとおりです。
学習方法 | 具体例 |
書籍 | ・初心者向けから上級者向けの専門書 |
オンライン学習サービス | ・Progate ・ドットインストール ・Udemy |
質問・情報収集サイト | ・teratail ・Stack Overflow ・Qiita |
長年使用されている言語だからこそ学習の環境が整っており、意欲さえあれば独学でも着実にスキルアップが可能です。また、AchieveTech(アチーヴテック)では、未経験からITエンジニアへの転職を目指す20代の方向けの無料ITスクール「Chick TAC」を提供しています。
ものづくりの楽しさを実感できる
プログラミングの醍醐味は、自分のアイデアを形にできる点です。Javaは以下のような幅広い開発に対応しており、多様なソフトを作る楽しさがあります。
- Webアプリ
- Androidアプリ
- 業務システム
- IoTシステム
とくに初心者でも手軽に作れるAndroidアプリは、自分の作ったものがスマートフォンで動く喜びを味わえます。
最初は単純な処理から始めても、徐々に複雑なシステムが作れるようになると、自分の成長を実感できるでしょう。創造と達成の喜びは、長期的な学習を支える原動力といえます。
未経験からJavaプログラマを目指すデメリット3つ

Javaは多くの魅力を持つプログラミング言語ですが、未経験者が学ぶ際には注意すべき点もあります。
未経験からJavaを学ぶ際の3つのデメリットを確認しましょう。
- 学習に時間と根気が必要になる
- 独学では理解しにくい部分がある
- 環境構築でつまずく可能性がある
学習に時間と根気が必要になる
Javaは他の初心者向け言語と比べて習得に時間がかかります。覚えるべき文法や概念が多く、学習に必要な時間は300時間程度とも言われています。
Javaの特徴であるオブジェクト指向の考え方やプログラミング特有の専門用語は、初心者にとって理解しにくいため挫折する人も少なくありません。
さらに、初心者のうちはエラーの原因を特定できず、学習がストップしてしまうこともあります。
焦らず腰を据えて学び続けなければ、Javaで成果を出すのは難しいといえます。モチベーションを維持するために、小さな目標を設定しながら、着実に進めましょう。
独学では理解しにくい部分がある
Javaの仕様やフレームワークの仕組みは専門的な内容も多いため、独学だけでは行き詰まる場面が出てきます。教材を読んでも「なぜそうなるのか」という疑問が解消されず、エラーが発生した際に原因を特定できないことも少なくありません。
つまり、実務レベルのJava開発に向けては、独学だけでは習得が難しく、お手本のコードを見ても背景や意図を理解しにくいことがあります。このような壁を乗り越えるには、質問できる相手がいる環境(スクールやコミュニティなど)の活用が効果的です。
環境構築でつまずく可能性がある
Javaを始める最初の壁は、開発環境の構築です。JDK(Java Development Kit)のインストールから、統合開発環境(IDE)の設定まで、初心者にとっては複雑なプロセスとなります。
環境構築が適切にできていない場合、「コードは合っているのに動かない」というストレスフルな状況に陥りやすいでしょう。また、初心者の段階では、その原因(環境構築が適切に出来ていないこと)に気づく事も困難かもしれません。
最初のハードルを越えるには、環境構築に特化したチュートリアルを活用するか、スクールでサポートを受けるのがおすすめです。
Javaプログラマの就職・転職に役立つおすすめ資格

Javaプログラマとしてのスキルを客観的に証明するために、資格取得は効果的な手段です。Javaプログラマを目指す人に、おすすめの資格を詳しく解説します。
関連記事:【システムエンジニア】職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説
Oracle認定Java資格(Bronze/Silver/Gold)
Oracle認定Java資格は、開発元のOracle社が発行する信頼性の高い公式資格で、Javaスキルを客観的に証明できます。
難易度別に3段階に分かれており、各レベルで求められる知識が異なります。
資格レベル | 対象者 | 評価されるスキル |
Bronze | 初心者・未経験者向け | ・Javaの基本文法・オブジェクト指向の基礎概念 |
Silver | 中級者向け | ・実践的なプログラミングスキル |
Gold | 上級者・経験者向け | ・設計能力・最適化の知識・高度なプログラミング技術 |
未経験者はBronzeを取得することでスキルの証明になり、面接時のアピール材料として有効です。多くの企業が採用基準にしており、キャリアアップにも役立ちます。
関連記事:職業訓練(ハロートレーニング)とは?対象者・受け取れる給付金・申し込み方法を解説
基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。
ITエンジニアとしての基礎的な知識と技能を幅広く評価する試験で、基本情報技術者試験は初級レベル、応用情報技術者試験はさらに応用的な知識が求められます。
試験の中にあるプログラミング言語の選択問題では、Javaを選べるため勉強した内容を活かせるのも利点です。国家資格であるため認知度が高く、IT企業の採用担当者から評価されやすい点も大きなメリットといえるでしょう。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験は、一般社団法人IT職業能力支援機構が主催する、Androidアプリケーション開発に特化した資格です。
試験には「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類があります。内容は以下のとおりです。
試験種類 | レベル | 内容 |
アプリケーション技術者認定試験 | ベーシック | ・Androidアプリ開発の基礎知識 ・UI設計・データ処理・通信技術 |
プロフェッショナル | ・業務アプリケーション開発・高度な技術力・実践的な設計と実装 | |
プラットフォーム技術者認定試験 | ベーシック | ・Androidプラットフォーム開発の基礎・ロギング・NDKの基礎知識 |
プロフェッショナル | ・高度なプラットフォーム開発 ・オープンソース開発・ 高度な設計と実装 |
それぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」のレベルがあります。
国内だけでなく世界160カ国以上で実施されているグローバルな資格でもあり、転職市場で差別化を図りたい場合に効果的です。
Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験は、サーティファイが実施する民間資格で、3級から1級まで段階的にレベルが分かれています。Javaの基礎知識からオブジェクト指向プログラミングの実践力まで、段階的にスキルを評価できる点が特徴です。
級 | 内容 |
3級 | 基本文法とシンプルなプログラミング能力 |
2級 | クラス設計など、オブジェクト指向の基礎 |
1級 | 実際の業務システムに近い複雑なプログラム開発 |
3級と2級は筆記試験のみですが、1級は実技試験も含まれるため、実践的なプログラミング能力を証明できます。未経験者でも段階的に取り組めるため、学習のモチベーション維持や到達度の確認に役立つ資格です。
未経験からJavaプログラマになるための勉強法5選

Javaは未経験者には難しく感じられることもありますが、正しい方法で学べば着実に習得できます。ここでは、未経験者におすすめの学習法を5つご紹介します
- 無料で使える学習サイトを活用する
- 入門書や参考書で基礎から学ぶ
- スマホアプリでスキマ時間に学習する
- 資格取得を目標にして効率的に学ぶ
- プログラミングスクールで体系的に学習する
無料で使える学習サイトを活用する
無料の学習サイトは初心者がJavaを始めるのに最適な入口です。
たとえば、Progateやドットインストールは日本語で丁寧に解説されており、プログラミングの基礎からJavaの文法まで体系的に学べます。
画面のガイダンスに従って実際にコードを書きながら進められるため、読むだけでは理解しにくい概念も体感的に習得できるのが魅力です。
「本当にプログラミングが自分に合っているのか」を確かめる意味でも、まずは無料サイトでJavaの雰囲気を掴むのがおすすめです。
入門書や参考書で基礎から学ぶ
Javaの入門書を一冊集中して取り組むことで、体系的な知識を身につけられます。初心者向けの定番書籍は解説が丁寧で、つまずきやすいポイントもカバーしています。
書籍学習の最大の利点は、自分のペースで進められることです。オンライン教材と違い、難しい部分は読み返したり、簡単な部分は飛ばしたりと柔軟に調整できます。
一度購入すれば月額料金などの追加費用がかからないため、時間をかけてじっくり学びたい方にも適しています。
スマホアプリでスキマ時間に学習する
通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を活用できるのが、スマホアプリでの学習の大きなメリットです。
SoloLearnやProgateのアプリは、短時間で効率よく学べる設計で、スキマ時間に文法の復習や問題演習に取り組めます。
注目したいのは、ゲーム感覚で学べるプログラミング学習アプリです。paizaラーニングの「コードクロニクル」のようなストーリー仕立ての学習アプリは、楽しみながらJavaの基礎が学べ、学習の継続にも効果的です。
忙しい社会人の方でも、スマホアプリならスキマ時間を有効活用して少しずつ学習を積み重ねられます。
資格取得を目標にして効率的に学ぶ
明確な目標があると学習効率が格段に上がります。Javaでは、Oracle認定Javaプログラマー資格(Silver)が業界で高く評価され、未経験者の就職でも有力なアピール材料になります。
たとえば、JavaSilver取得には約1〜2か月の勉強期間が目安となるため、ゴールが明確です。基本情報技術者試験をあわせて取得すれば、よりIT全般の知識を身につけたJavaエンジニアとしてアピールできます。
試験合格という達成感も得られるため、モチベーション維持にも効果的な学習法といえるでしょう。
プログラミングスクールで体系的に学習する
独学で挫折した経験のある方や、短期間で確実にスキルを身につけたい方には、プログラミングスクールの活用がおすすめです。
オブジェクト指向の概念のような理解が難しい部分でつまずいたとき、現役エンジニアの講師に質問できる環境は非常に心強いでしょう。
Javaの基礎文法だけでなく、実務で必要なフレームワーク(Spring Bootなど)やデータベース連携の知識まで、体系的に学べるのが大きなメリットです。
同じ目標を持った仲間と切磋琢磨できる環境は、モチベーション維持にも役立ちます。未経験からITエンジニアへの転職を目指す20代の方向けの無料ITスクールは、以下で確認できます。
AchieveTech(アチーヴテック)では、未経験からITエンジニアへの転職を目指す20代の方向けの無料ITスクール「Chick TAC」を提供しています。
未経験からJavaプログラマを目指す5つのステップ

未経験からJavaプログラマになるには、体系的なステップを踏むことが重要です。プログラミングは基礎からしっかり積み上げていくアプローチが成功への近道です。
ここでは、未経験者がJavaプログラマになるために踏むべき5つの具体的なステップを紹介します。
- ITの基本知識を身につける
- Javaの基礎文法と構造を学ぶ
- 簡単なアプリを作って実践経験を積む
- ポートフォリオの作成やスキルを身につける
- 転職エージェントを活用して求職活動をおこなう
1.ITの基本知識を身につける
Javaを学ぶ前に、IT業界全般の基礎知識を身につけることが大切です。コンピュータの基本構造やネットワークの仕組み、Webシステムの全体像など、土台となる知識があれば、Javaの学習もスムーズに進みます。
Java学習前に理解しておきたいITの基礎知識は、以下のとおりです。
- OSやファイルシステムの基本概念
- HTTPやクライアント・サーバモデル
- データベースの役割や仕組み
- ITパスポート試験の範囲で基礎知識習得
- HTML/CSSの基礎
IT全体を俯瞰できる視点を持つことで、Javaの位置づけや役割が明確になり、学習のモチベーションも高まるでしょう。
職業訓練(ハロートレーニング)を利用して資格を取る方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:職業訓練(ハロートレーニング)とは?対象者・受け取れる給付金・申し込み方法を解説
2.Javaの基礎文法と構造を学ぶ
IT基礎知識を身につけたら、Javaの学習に移ります。最初は変数や条件分岐といった基本文法から順に学んでいきましょう。
Javaの大きな特徴であるクラスやインスタンスといったオブジェクト指向の概念は、時間をかけて理解することが重要です。無料学習サイトのProgateやドットインストールなどを活用すれば、実際にコードを書きながら基礎を学べます。
また、学習の際は、単に読むだけでなく、必ず手を動かしてコードを書き、動作を確認しましょう。エラーが出たら、メッセージを読み解いて修正する練習も大切です。
講師の指導を仰ぎながらコーディングを進めるのも有効です。特にエラーが出た場合の質疑応答や相談等は、イーラーニングでは解決しにくい問題の解消策となります。AchieveTech(アチーヴテック)では、未経験からITエンジニアへの転職を目指す20代の方向けの無料ITスクール「Chick TAC」を提供しています。
3.簡単なアプリを作って実践経験を積む
文法の基礎を理解したら、実際に簡単なアプリケーションを作って実践的なスキルを磨きましょう。初心者におすすめの開発アプリは以下のとおりです。
- 電卓アプリ
- ToDoリスト
- 簡単なゲーム
- メモ帳アプリ
- タイマー・ストップウォッチ
小規模なプロジェクトでも1から始めることで、教材だけでは得られない実践的な経験が積めます。
この段階では完璧を目指すのではなく、とにかく完成させることが重要です。作成したコードはGitHubなどで公開すると、バージョン管理の勉強にもなります。
4.ポートフォリオの作成やスキルを身につける
転職活動では、自分のスキルを具体的に示すポートフォリオが強力なアピール材料になります。作成したアプリケーションや解決した技術的課題をまとめたポートフォリオサイトを作りましょう。
また、ポートフォリオに取り組みながら、業務に必要なスキルもコツコツと身につけることが大切です。
実務で役立つJava関連スキルを見てみましょう。
- Spring Bootの使い方
- データベース連携技術(JDBC/JPAなど)
- SQLの基本操作
- バージョン管理ツール(Gitなど)の使い方
- ビルドツール(Maven/Gradle)の活用
- テスト技法(JUnitなど)
5.転職エージェントを活用して求職活動をおこなう
IT業界に精通した転職エージェントを活用すると、未経験からの転職でも効率的に求人を見つけられます。
また、転職エージェントは履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など手厚くサポートしてくれるため未経験転職でも安心して進められるでしょう。
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<参考>
履歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。 2023/6/23版
IT・製造系エンジニア転職のための志望動機と自己PR!例文と書き方のポイントを徹底解説 2023/8/31版
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【プログラマ】職務経歴書の書き方!見本テンプレート付きでポイントを解説。 2023/4/28版
未経験OK!Javaプログラマの第一歩を踏み出そう
未経験からJavaプログラマーへの道は、決して簡単ではありませんが、確実に実現可能なキャリアパスです。Javaは長年にわたり高い需要を維持し、企業の基幹システムからAndroidアプリ開発まで幅広い分野で活用されています。
学習には時間と根気が必要ですが、豊富な学習リソースと明確なステップを踏めば、着実にスキルを身につけられるでしょう。
まずはIT基礎知識から始め、Javaの文法とオブジェクト指向を学び、実践的なアプリ開発に挑戦することが重要です。ポートフォリオを作成してスキルをアピールし、資格取得も検討しましょう。
思い切って一歩を踏み出せば、キャリアの可能性が大きく広がります。
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<参考>
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